隠し洞窟にて ~ブリジット家の宝?~
さて、エロインからもらった宝の地図を見てみよう。
地図は、アラバスター山東面にある隠し洞窟の場所を示していた。
実際の地図はこれ。だいぶんレヤウィン寄りにある洞窟らしい。
次はそこへ行ってみることにしよう。
さて、別行動を取っていたジ=スカール先輩だが――
「先輩、そろそろオークレストを離れますよ」
「悪く思うなよ、ラムリーザ。ジ=スカールがお前と旅をするのはここまでだ」
「急に何ですか、ニラーシャと共にこの町に残るとか言い出すんじゃないだろうな?」
「冗談だ、出発するぞ」
「よかった、種を無駄にされるところだったよ」
「何の種かしら?」
「チューリップの種だ(。-`ω´-)」
「珍しいものを持ってたのね……」
とまぁ、ジ=スカール先輩と合流して、オークレストから旅立つときがやってきた。
ニラーシャと何をやっていたのかわからんが、これでひとまずオークレストに用は無くなった。
そして今回、向かうのは東方面だ。
アラバスター山脈沿いに草原と砂漠の境目を東へ向かう。
ラクダは飼ってみたものの、馬と違って無茶苦茶揺れて慣れないものだ。
砂地の移動はラクダは楽だが、草原とかだと自分の足の方が楽だったりする。
東へどんどん進むと、遠くにレヤウィンの城壁が見えてきた。
そろそろシロディールとエルスウェアの国境付近に差し掛かったのだろう。
ふと思ったけど、国境に柵とか無いから、検問を迂回すれば自由に国を出入りできるね、モローウィンドの方面とか。
そんなことを考えているうちに、エロインの地図にあった隠し洞窟に辿りついた。
見た感じでは、これまでに見てきた洞窟と何ら変わるところは無い。入り口のドアがあるところまでそっくりだ。
というわけで、隠し洞窟に突入したところ――
「ミノさんがいる」
「エロインの彼氏の?」
「全てのミノタウロスが彼氏じゃないけどね」
「じゃあやっつける!」
ミノタウロスはこっちに気がつくと突進してきた。
やはりこういったミノタウロスに見慣れているので、オークレストに住んでいるような大人しいミノタウロスにはまだ違和感を感じるね。
「うん、強いな魔剣は」
「いつもの二倍のジャンプと、三倍の回転を加えて斬りつけてやったわ」
「嘘を言うな」
洞窟の中で二倍のジャンプとか有り得ない。
この洞窟には、ミノタウロスとかランド・ドゥルーなどの魔物系が住み着いていた。
何かの目的が無い限り、追い剥ぎができないので稼ぎにならない洞窟の類だ。
そして奥の間と思われる場所に辿りついた時――
霊体の虎の様なものが襲いかかってきた?!
緑娘が魔剣を構えていた所に突っ込んでくる霊体。
騎兵に対して使う槍衾を一人でやったようなものだな。
緑娘は敵を見ていない、魔剣が強すぎて戦いを舐めはじめておるな……(。-`ω´-)
「う~ん、これは一体……」
「どうかしたのかしら?」
「コリントとかに居たパーマーにも見えるが、ただの幽霊か何かなのかな?」
「パーマーなら血液検査をやっておいてね」
「どんな検査?」
「採取した血液に、熱した鉄線を突っ込むの」
「なんかめんどくさそうだから、最後にテストしといてね」
さて、霊体の虎が守っていた(?)場所には、石でできた寝台みたいな場所に眠る白骨であった。
エロインの祖先が持っていた地図だから、これはエロインの祖先なのか?
それともたまたま見つけた洞窟が墓所だったのか?
今では誰もわからない。
遺骨の他に部屋にあったものと言えば、なんだかよくわからない滑らかな壷。
蓋の開け方がわからないので、中に何が入っているかは分からない。
結局手に入ったものは、遺骨の傍に置いてあった二本の剣。
カジートのメイジスレイヤーと、カジートの狩猟用ダガーだけだった。
「どうだ? この剣は実用的だろう」
「地味ね、こっちの魔剣の方がいい」
「カジート装備だから、あまり贅沢は言ってられないぞ」
それでも、一応雷のダメージがエンチャントされていたりする。
ま、これも自宅の倉庫行きですな。
こうして、エロインから貰った宝の地図が示していた場所の探索は終わった。
隠し洞窟に隠されてた二本の剣、鉄のダガーよりは価値があるということで、よいよい。
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