古代のダム その二 ~セリアヴレーレイスの遺跡でダムの秘密を解明せよ?~
さて、セリアヴレーレイスの遺跡である。
クリムゾン・ブレード賊のリーダーは、この先にある遺跡でベルナイスを探すとよいと言っていた。
とりあえずは、リーダーの指令に沿って動いてみるか。
丘の頂上から振り返って見ると、ダムを一望できたりする。
西側のさらに上流にもう一つダムがあるのと、正面の高くなった場所に大きな像が見えたりする。
まだまだ調べるところはたくさんありそうだな、と。
入り口がなんかほんのりと赤い。
アイレイドの遺跡って、ウェルキンド・ストーンの影響で緑っぽいイメージなのだけどな。
中に入ると、クリムゾン・ブレード賊の防衛魔導師なるものが居たりする。
変装してなかったら教われるのだろうなと思うが、装備を外して試してみようとは思わない。
誰だっけ、ベルナイスだったっけ? 彼女のことを聞くと、プールの傍を調べろと言う。プールとはまた娯楽的な場所だな!
奥に進むと、娯楽地とは似ても似つかない薄暗い水溜り。
こんな中で泳いで遊ぼうとは思わない。
そのプールの脇で、お目当ての人物は錬金術の研究に勤しんでいた。
んんん? こいつ死霊術師じゃないですかね? キャラヒルの言っていたことは事実だったか。
とりあえずベルナイスは俺のことを新入りだと認識しているが、たぶんこいつはマニマルコと関係ない死霊術師だな。
アークメイジの顔はばれていそうだが、まあよい。
死霊術師の生き残りが居るが、まあよい。反乱を起こしたりせずに、辺境の遺跡の奥深くで細々と研究するぐらいなら俺は別に構わん。
さて、そのベルナイスの話では、この場所は外にある大規模なダムの制御センターかなにかではないかと考えているらしい。
そして、さらに詳しく調べたければ、さらに下の階層にいるマゲンローンという者を訪ねてみるとよいと教えてくれた。
なにやら奇妙なウェルキンド・ストーンについて調査しているらしいが、先ほど四剣亭で見つけた物のことかな?
そういうわけで、さらに遺跡の奥へと進んでいくことになった。
所々に置いてあるウェルキンド・ストーンの原石みたいなもの。やはり緑のイメージだよね。
そして遺跡の第二レベル(?)という場所を探索していると、それらしき人物に出会えた。
お前も死霊術師か。
やはりギルドの方針としては殲滅しておくべきなのだろうが、まずはダムの調査が先だ。
調査が終わるまで、潜入していることがばれないように振舞おう。
マゲンローンと名乗った人物も、ダムの噂を聞きつけてやってきたようだ。
この遺跡は古代のアイレイドのダムで、川の上流にダムをコントロールする制御室があるらしいと踏んでいるそうだ。
ダムをコントロールしてどうするのかは分からないが、やはり強力な水車を作るといったところか?
どうも魔術師ギルドは死霊術師に遅れを取っているみたいだが、調査が終わればここに居る賊共を殲滅して乗っ取ってやればいいか。
乗っ取る……(。-`ω´-)
なんか緑娘の影響が現れておる。
さて、マゲンローンは、忙しいので俺に下の階を調査してくれと言ってきた。
またこのパターンか。どこだったっけ? ヴァータセンだったっけ? 結局俺が全部調べた遺跡があったよな?
しかもマゲンローンは、臆病者には頼めないなどと言ってきた。断れば臆病者か、このやろ!
というわけで、鉄の扉で隔てられた通路を、いろいろなスイッチを踏みながら開けて進んでいく。
そして、さらに下の階へと入っていった。
ん? 幽霊?
ダムが決壊する? 決壊したらどうなるのだ?
よくわからないが、幽霊はどこかへと走り去ってしまった……
気を取り直して先へと進む。
正面にある鉄の扉が開くのは良いが、進めば後方の扉が閉まる。
戻れなくなっている気がするのだが、大丈夫だろうか? しかも何かが崩れるような音もする。
扉を全て通り抜けて振り返ると、壁が崩落していて広い水溜りができていた。
これがダムの決壊か?
しかし進むしかないので、先へと進む。遺跡は深く、下へ続く道がずっと続いている。
うーむ、やはり赤い。この辺りのイメージはやはり違う。
リッチが潜んでいたりするので、得意の魔法で片付ける。
クリムゾン・ブレード賊の格好をして高位の魔術を使っていたら怪しまれるだろうが、こんなところにはまだ誰も辿りついていないみたいなので遠慮なくぶっ放す。
リッチの潜んでいたこのフロアは閉じた空間だったが、壁際のスイッチを踏みつけることで隠し扉が開いたりする。
凝った仕掛けだなと思いながら隠し通路を進むと、なんか氷でできたゴーレムが襲い掛かってきたぞ?
氷にも炎、というわけで燃やしてしまう。
なんだっけ? 汚物は消毒といって燃やすのが常套手段だっけ?
ウィザードの憤怒もそうだな、ふんぬーっ!
というわけで、隠し通路のスイッチなど仕掛けを解いていくと、壁の一部が崩落して奥へと通じる道が現れた。
いいかげん暗すぎるのでたいまつを使うぞ。たいまつは売っている場所が見つからないので貴重なんだよな。
骨発見、霊峰の指! はい終わり!
奥に進めばまだ誰も来ていない分、魔物がうろついているということだな。
ここまで来たら変装している意味はないのかもしれんが、油断はできんのでしばらくはこの姿で居ることにする。
調査が終わるまでは、クリムゾン・ブレード賊になりきるつもりで居よう。ここまで徹底できないのが、緑娘の欠点だ。
何だろ? 何かの軸?
中央の岩が崩れたら、天井が落ちてくるとかやめてね。
さて、どんどん進んでいくと、目の前に結界が張られているような場所に辿りついた。
そういえばマゲンローンは、奥にどのような結界があったりするのか調べて欲しいとか言ってたな。
すぐ隣の壁には、なにやら「ラクヴアール・レーレイス・セル」などと書かれている。意味が分からん。いや、魔術師なら知っておくべきなのか?
そんなこと言われたってな、俺は緑娘が言うには凡人らしい。そんな俺に何ができるってんだよ!
ずどーん――
えーと、この状況だと赤色のドカーンとでも言っておけばよいのかな?
などと冷静にボケてみたりするが、思わず結界を殴りつけてしまったところ、激しく吹っ飛ばされてしまった。
荒っぽい結界だな!
しかしこれ以上進むには結界をどうにかするしかないし、俺には壁にある言葉の意味もわからん。
一旦戻ってマゲンローンに相談してみるか。なんか死霊術師と組んでいるみたいで嫌だが、ここに居る奴らは死体をもてあそんでいるのではなくて、純粋にダムの調査をしているだけみたいだからいいか。
いずれは乗っ取ってやるけどな!
そういうわけで、来た道を戻ってマゲンローンの所まで引き返す。
壁が崩落して水没して後戻りできなかった場所は、他の通路を通ることで元のフロアまで簡単に戻ることができた。
さて、マゲンローンの話だが、「ラクヴアール・レーレイス・セル」という言葉は「降下、川、広間」だそうだ。
なんだろね、川を降下した場所にある広間のことですかね?
ついでに幽霊について訪ねてみる。幽霊の名前はカナウンバだそうだ。
第三レベルに出没する幽霊で、他の賊共も怖がっているらしい。いちいち幽霊なんかに怖がっていられないけどな、何度も遭遇したし襲ってくる幽霊も居るしな。
そのカナウンバという名の幽霊は、この場所を統治していたアイレイドの街の主の一人だとマゲンローンは確信しているみたいだ。
彼と話がしたければ、日中に地上の街を徘徊しているので調べてみるとよいとのことだった。
そして彼なら、結界を通り抜けてさらに先へ進む方法を知っているはずだ、と言った。
ふむ、一旦地上に戻りますかね。
続く――