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究極の強奪 その四 ~エルダー・スクロール図書館にて~

 
計画書その五
 帝国の宮殿内部で帝国図書館を探さなければならない。最下層に簡素な閲覧室がある。
(大盗賊の計画より)
 
 
 グレイ・フォックスから依頼された、最後の大仕事を行っている。
 この仕事が成功すれば、我々の名は伝説となるだろうということらしいのだ。
 ん、毎回出だしは同じだな。
 
 アイレイド遺跡と同じような造りでできていた時代の間を通り抜けた先は――
 

 普通の寝室だった。
 どうも部屋の暖炉から抜け道が作られているようである。
 誰も居ないときでよかった……、これ誰かが居たら速攻で見つかっていたよな?
 暖炉の方も、通り抜けただけで向こう側から鍵がかかったらしく戻れなくなっていた。
 

 というわけで、この先はとりあえず透明化して進むことにした。
 計画書により、目指すは帝国図書館だ。
 
 寝室の外に出てみると、円形の通路が続いていた。
 どうやら宮殿に入り込んだようだな。
 下に向かう道は鍵がかかっていて開けられない扉だったので上へと向かう。
 

 上の階が帝国図書館になっていた。
 別名エルダー・スクロール図書館、このエルダー・スクロールを手に入れるのが今回の任務の最終目的だ。
 この床には何故かくしゃくしゃの紙切れが至る所に落ちている。
 図書館には清掃が行き届いていないのだろうか?
 しかしこれにて、計画書その五の内容は遂行したことになったのである。
 
 
計画書その六
 部屋の中で、ある特定の巻物を閲覧できるように手配しておいた。巻物を管理する盲目の修道士はセリア・キャモランが閲覧するものだと思い込んでいるが、彼女の席には君が居るのだ。訪問者用に用意された椅子を見つけろ。君は話をしてはならない、彼女ではない事を気づかれてしまうからだ。席に着いて巻物を持って来させろ。
(大盗賊の計画より)
 
  
 次の任務は少し複雑だね。
 俺はセリア・キャモランという者に成りすまさなければならないのだ。
 持ってくる巻物というものが、恐らく星霜の書、エルダー・スクロールなのだろう。
 

 途中扉が有ったが開かなかったので、そのまま先へと進んでみる。
 すると通路の奥には見張りらしき人と、レバーがあったりした。見張りに気づかれないようにレバーを引いておく。
 その後来た通路を戻って、先ほどの扉を動かしてみると、普通に中に入れたのだった。
 

「神聖なる当図書館へようこそ、キャモラン様」
 
 思わず「うむ、くるしゅうない」と言いそうになってしまった。
 作戦ではしゃべってはいけないことになっていたはずだ。
 聖蚕会神殿の奥に居た人と同じ僧侶で、相手はこちらが見えていないのだから声さえ出さなければ成りすませるのだ。
 そして透明化しているにも関わらず部屋に入ったらすぐにこちらの存在に気がついたのは、気配で察知しているからだろう。
 つまり、ジ=スカール先輩のイタズラも、ここの人には通用しないということだね。
 
 ここが最下層にある簡素な閲覧室のことだろう。
 

 とりあえず透明化はここでは意味がないので解除して、席についておいた。
 

 すると、僧侶は机の上に大きな巻物を置いて立ち去ったのだった。
 星霜の書、エルダー・スクロールは思ったよりも大きいみたいだな。
 何が書かれているのだろうか?
 

 ……ん、よく分からない模様だ。何かの呪文だろうか?
 ――といろいろ考えようと思ったけど、確か盲目の僧侶はこの巻物を読み進めた事により視力を失ったと聞いたことがある。
 読んでも意味が分からないので、さっさと巻物を畳んでしまうことにした。
 星霜の書の解読は、グレイ・フォックスに任せることにしよう。
 
 さて、それではおさらばしようかなと思ったが、先ほど入ってきた閲覧室の扉が開かなくなっている。
 見張りにレバーを戻されたか、それとも一方通行なのか?
 

 仕方が無いので、再び透明化してから閲覧室の階段を登っていくことにした。
 上の階に僧侶だけでなく衛兵も居たらめんどくさいからね。
 
 僧侶は透明化していても意味がないが、彼らは俺の事をセリア・キャモランだと思っている。
 衛兵は俺がセリア・キャモランではないことがわかるが、透明化していたら存在に気がつかない。
 どうしておくのが最善なのかは、語るまでもないだろう。
 さて、これで計画書その六の内容は遂行したことになったのである。
 
 
計画書その七
 巻物を手にしたらすぐに通った道を引き返し、それを私に届けてくれ。もちろんこの計画に、何らかの悪影響が起こる可能性は非常に高い。もしそうなった時、君は機転を利かせて独自の発想でこれを切り抜けて欲しい。
(大盗賊の計画より)
 
 

 階段を上った先では、盲目の僧侶が読書をしていた。
 目隠ししてどうやって読んでいるのだろうか? 心眼か?
 
 というわけで、閲覧室から出ることはできたが、下の階への扉は鍵がかかっていて開かなかったし、最初に入ってきた暖炉も鍵がかかっていた。
 計画書には通った道を引き返せとあったが、引き返すことはできない。
 つまり、何らかの悪影響が起きたということである。
 そうなると、壁をぶち抜いて外に出るか、上の階を目指すしかない。
 

 ん、衛兵。しかも立派な装備をした近衛兵が巡回している。事を荒らげずに、素直に上を目指そう。
 巡回中の衛兵の後をついて、上への階段を目指していった。
 ――と、突然衛兵はその場にしゃがみこむ。
 

 何事かと思ったら、落ちていたくちゃくちゃの紙切れを拾っていった。
 清掃役も衛兵の仕事なんだね。
 町や街道にゴミがほとんど落ちていないのは、こうして衛兵が片付けてくれてくれているからか。
 役に立っているのやら立っていないのやら分からんな、衛兵は……
 
 帝国図書館の上は、聖蚕会の僧侶の私室。そしてさらに上は帝都軍の魔闘士の部屋となっていた。
 どこまで登ればよいのだろうか?
 まさか白金の塔の屋上まで行けと? そしてそこから飛び降りろと?
 確かどんな高さから飛び降りても、足元に一ブロックでも水源があればノーダメージの世界があるらしい。
 帝都周辺の湖にダイブしろということだろうか? 機転を利かせて独自の発想で……
 

 とりあえず、魔闘士の部屋に入ってみる。
 

 奥にその魔闘士らしき人が居るが、当然こちらには気がつかない。
 

 そしてこの部屋の暖炉、ひょっとしたらここから同じように旧道に出られるかもしれないね。
 
 俺は、魔闘士に気づかれないように、そっと暖炉の蓋を開いて飛び込んだ。
 サンタクロースだよーん!
 

 深っ!
 
 暖炉の下はかなり深い穴になっていた!
 手足を突っ張って壁にしがみつこうとしたが、灰やすすがこびりついていて滑るばかりで全然止まらない!
 

 ……メリークリスマス(。-`ω´-)
 
 失敗した……
 たぶんここで、スプリングヒールの靴を使って、バネの力で落下の衝撃を和らげるのが正解だったのだろう。
 俺は機転を利かせず、力技で切り抜けたのであった……
 
 
 落ちてきた場所は、旧道の一角だった。
 傍に退治したリッチが転がっていたのですぐにわかった。
 後は計画書に沿って、通った道を引き返していけば任務完了だろう。
 
 ………
 ……
 …
 

 なんか違うところに出てきたけど、外に出られたということで結果オーライ。
 機転を利かせて、より安全な道を選んだのである――かな?
 
 これにて、計画書の内容は全て遂行。
 後は手に入れた星霜の書を、グレイ・フォックスに届けたら任務完了だね。
 
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記