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コリントにて ~ネコの芽吹き~

 
「さて、コリントに戻ってきたわけだが?」
「コリントは、エルスウェアの首都である。シロディールにおけるインペリアルシティのような場所だ」
「へー、雰囲気が全然違うから、そんな気はしてなかったよ」
 

 陸路でレヤウィンへ行き、そのまま海岸沿いにエルスウェアに戻り、いろいろあって再びコリントへ戻ってきた。
 ジ=スカール先輩の話では、実はここがエルスウェアの首都だったらしい。
 そう言えば六人のなんとかが統治しているとかそういう話もあったような気がする。
 
「ねぇねぇこれ見てよ」
「何ぞ?」
 

 緑娘ソニアに呼ばれて振り返って見ると、彼女は壁に貼られた紙が気になっているらしい。
 読んでみると、ネコちゃんがいなくなったんです! だって?
 そういやシロディールには猫居ないな。代わりにカジートが居るけどねw
 
 何やらシェドザナという人が書いた張り紙のようだ。
 行方不明のアルフィック猫を探してくれる人を募集しているようだが、迷子の類かな?
 探せといわれても、猫ってヒョウの小さいような動物だろう? ヒョウなら荒野にいくらでも居たぞ。
 

「あっ、うちの子達を探してくれる方ですか?」
「ん? ああまぁ、そうなるのかな?」
「よかった、手伝って下さるんですね!」
 
 どうやらこの女性がシェドザナのようだ。
 より人間に近いカジート、なんだかカジートと人間の混血みたいだね。
 話では、町の中で二匹の猫が居なくなってしまったらしい。誘拐されていなければよいと言っているが、猫を誘拐する人なんているのだろうか?
 保健所に捕まったんじゃないのかね?
 

 そんなわけで、何故か猫探しをすることになってしまった。
 ヒョウと違うのだろう? ここに猫なんて居たのかな?
 商店街の人々に聞いても、猫など知らんといった返事しか返ってこない。
 衛兵にも話を聞いてみたところ、アルフィック猫が行方不明になっているという苦情は何件か入っているらしい。
 しかし、ネコを追っかけまわすのは衛兵の仕事ではないから、我々は関与しないだとさ。
 それもそうだな、アークメイジがやる仕事でもないよな。
 

「というわけで、ネコ探しの話は無かったことにする」
「そんなのダメよ!」
「じゃあ君が一人で探すか?」
「戦士ギルドマスターがやる仕事じゃないもん」
「アークメイジがやる仕事でもないだろ?」
「猫は使い魔にすることがあるから魔術師の仕事!」
「…………(。-`ω´-)」
 
 続けなければダメか?
 続けなければダメか?
 
 
 ………
 ……
 …
 
 

「というわけで、あからさまに怪しい罠みたいなものを見つけたわけだが?」
「絶対これでネコを捕まえているのよ」
 

 つまり、この家に住んでいるものが犯人というわけだな。
 表に回って表札を見ると、ガルウェンという名の者が住んでいるようだ。
 衛兵に見つからないように錠前をピッキングして侵入!
 

「あっ、侵入者だな?!」
「黙れグラアシア人! この家の裏に檻があったぞ? ネコを誘拐しているのはお前だろ!」
「家の裏に檻? そりゃおかしな話ですね! 私は何も知りませんよ!」
「ほーお、そんな事言うのな?」
「それよりもハンターギルドのオグラを監視してくれ。あいつは絶対に私のことを見張っている!」
「黙れグラアシア!」
 
 ひとまずジ=スカール先輩には表に出てもらって、緑娘と一芝居打つ事にした。
 ガルウェンの意識を緑娘に向かわせておいて、俺が潜入作戦を行うのだ。
 

「ガルウェンさぁん、ネコなんてどうでもいいからあたしとあそぼーよ」
「おおっ、いいのか? お嬢さん美人だなぁ」
「あんらぁ、あたしうれしいわぁ」
 
 ちょろすぎるだろガルウェン……(。-`ω´-)
 

 その隙に、あからさまに怪しかった地下室へと侵入してやることにした。
 しかし鍵がかかっていて開けられない、ピッキングもできないタイプだ、めんどくさっ!
 
 そこで作戦第二段階!

「ガルウェンさぁん、これがあたしのハートよ、ハート。スペードじゃなくてハートよ!」
「ア、アイ・ラブ・ユー?」
「うぉーあいにー!」
「ヤ・バス・リュブリュー!」
「ジュテーム!」
「エゴ・アモーテ!」
 
 アホだなこいつは……(。-`ω´-)
 乗り乗りの緑娘も意味不明だが、そのハート型のクッション、どこから取り出した?
 とまぁその隙に、ガルウェンから地下室の鍵を盗み出してやりましたとさ。トゥルットゥーッ!
 
 
 
 
 ガルウェンの家の地下室には、なにやらうごめいている物が居た。
 

 暗がりの中目を凝らしてみると、キノコの生えた動物?
 ムーシュルームか?
 

 そして地下室の真ん中には大きな植物があり、定期的に何やら煙のようなものを周囲に発しているのだ。
 巨大キノコか? なんでまたこんなものが地下室にあるのだ?
 やっぱりガルウェンは隠し事をしていたようだな、アホだけど。
 

 その時、俺の存在に気がついたキノコ――、ムーシュルームで良いのか? が襲い掛かってきた!
 絶対これが猫の成れの果てだと思うが、キノコに取り付かれて凶暴になってしまったのだろうか?
 それともガルウェンにそう躾けられているのか?
 

 霊峰の指の爆音だとガルウェンに気が付かれてしまうので、ここはこんがりと焼き上げることにした。
 キノコが悪いのなら、焼き払った方が確実だからね。
 
 さて、地下に居た四匹のムーシュルームみたいなものを退治したので、あとはガルウェンが何をやっているのか突き止めないとな。
 マッドサイエンティストだとしても、どこかに資料が残っているはずだ。
 
 地下室にはガルウェンの手記があり、そこにはホウシバナの作成方法が書かれていた。
 なんでもアルフィック猫や、カジートのパーマー種をキノコまみれにする花らしい。
 なぜそんなことをする必要があるのかわからんが、これもパラノイアの一種だろうか?
 

 とりあえず、こんな危険な植物は燃やしてしまうに限る。
 ヒストに比べて危険性は無さそうだが、グラアシア人のやることは俺の理解を超えているのでこれでよいだろう。
 たぶん猫はキノコに取り憑かれてしまったが、これ以上被害が広がることは無いだろう。
 
 
 
 

 地下室から引き上げると、ガルウェンとばったり出くわしてしまった。
 もう用事は終わったから別に構わないけどね。
 
「あっ、お前地下室に行ったな?! そりゃ拙いねー」
「グラアシア人のくせに科学者なんて生意気だねー」
「君も見ただろう? 胞子を植え付けられたネコども、素晴らしかっただろう!」
「残念ながら地下にあったものは、全てパロマこんがり亭で炎上させてやったぞ」
「ふんっ、感染を拡大させるべく、既に胞子は郊外に散布済みだ。今更手を打とうにも手遅れだぞっはっはー」
「やっぱりグラアシア人はダメだ……(。-`ω´-)」
「待てよ、思った通りだ! お前も奴らに丸め込まれたんだな! 誰も陰謀に加担してないだと? 私が信じるとでも思うのか?! やっぱりあいつらみんなグルだったんだな! みんな死んでしまえばいいんだ! まずはお前が最初に死ね!」
「ちょっと待てお前、何かが憑依しているだろ?! ディオン隊長ーっ、ここにもグラアシアが居ますよーっ!」
 

 とまぁ、後ろに気がつかないガルウェンはやっぱりアホだということで。
 

 蹴りから踏みつけのコンボ、相変わらずお見事である。
 ジ=スカール先輩が居ないから、久しぶりに本気を出したねー。
 
 
 
 さて、事の顛末をシェドザナに報告しなければならない。
 
「ネコがキノコにやられたなんて言い出し難いな、君が代わりに言ってくれよ」
「いいえ、それはラムリーザ、あなたの仕事よ。自分の口で言わなかったら、言った時より後悔するわよ」
「何でや?!」
 

 とまぁ、シェドザナのネコはムーシュルームにされてしまったことを報告したのである。
 しかし問題はまだ残っている。
 あのグラアシア人は、胞子を既に町へ放ったと言っていたのだ。
 シェドザナは、一刻も早くプシャールのズ=ダスタリにこのことを知らせてくださいと言ってきた。
 プシャールだかズ=ダスタリだか知らんが、誰のことだかわからんので案内してもらうことにしたのである。
 
 
 

 黒ヒョウ式カジートのズ=ダスタリ、この町を統治する者の一人だ。
 
 ズ=ダスタリは、胞子によって引き起こされる感染症を警戒すると言い、俺たちにも感染症発生の兆候に注意してくださいと言ってきた。
 大丈夫、あの胞子はアルフィック猫や、カジートのパーマー種にしか影響が出ないらしいからね。
 それが本当ならジ=スカール先輩も、この人も大丈夫のはずだ。
 
 ガルウェンに家は差し押さえになり、中の掃除が済み次第、特化で売り払われることになった。
 たぶんあの地下室は埋めてしまわないとダメだと思うけどねー。
 
 でもやっぱりああいった家は差し押さえになるんだな。
 スキングラードのグラアシア家は、なぜ差し押さえにならなかったのだろうね。
 
 ま、これにてとりあえずネコ探しの任務は完了で、ある。
 
 
 
 
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©発行年-2019 らむのゲーム日記