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観光紀行 ~展望台、滝、砦~

 
「ところでアークメイジ様」
「うわっ、レスニリアンさんも魔術師ギルドの人? ――って魔術師かこの人も」
「ペライトという神をご存知でしょうか?」
「知らな――知っています」
「ここから少し東に向かったところに、ペライトの祭殿があります。折角だから見ていくのもどうでしょうか?」
「前向きに、検討しておきます」
 
 インペリアル・ブリッジの宿屋でレスニリアンから新しい情報を得た。
 ペライトという神は初めて聞くが、何事も見聞しておく必要がある。
 そういうわけで、俺は緑娘ソニアと一緒に、もう少しこの辺りを探索してみることにしたのだった。
 レスニリアンの話では、祭殿以外にもこの辺りには様々な観光地があるのだそうな。
 
 

 宿屋を出て東に向かうと、すぐに対岸に向かって伸びている橋を見つけた。
 道なき道にかかっている橋、この橋を渡って少し山を登ると、ヴィギラキアン展望台があると聞いたのだ。
 ヴィギラキアンとは何か分からぬが、ギラギラしていそうな名前であるな。
 

 左側に滝、そして右側には階段。
 そろそろ展望台の頂上は近いのだろうか?
 

 そこは三つの像が周囲を見渡しているようなつくりになっている場所だった。
 はるか下には、インペリアル・ブリッジの宿屋が木々の間から見え隠れしている。
 
「この中央の像は――、やるしかあるまいな」
「何をやるのよ?」
「わかっているだろ、それっ!」
 

 
「サンバルカーン! いや、二人増えたから五人、ゴバルカーン!」
「だからなんであなたは松明を掲げるの?! ゴバルカンって何?!」
「松明神(マツアキガミ)の教皇であるからだ」
「そんな変な神様に仕える信者なんて変!」
「そんな変な教皇の婚約者である君は、なんて哀れなんだ……」
「もう、正気を取り戻してよ!」
 
 待てよ?
 変な教皇とか正気を取り戻してとか、なんか狂気を司る神って居なかったっけ?
 

 
「しかしな、その大きな鎌も痛いだろうが、俺の持つ松明を押し付けられたら大変なことになるだろ?」
「む~ん……」
「松明も立派な武器なんだよ。侮っては、いけない」
 
 俺はどんどん地味な戦いを好むようになっているのかもしれない。
 まぁ逆に緑娘が派手な戦いをしてくれるので、そこはバランスが取れていいかもな。
 物事には陰と陽がある。緑娘が陽なら、俺は陰。光には影が付き従う、だが光が陰れば影もまた……。
 

 さて、変なことはこれくらいにしておいて、次の場所へと向かう。
 ヴィギラキアン展望台の入り口付近から、東へと向かう橋がかかっているのだ。
 右側に少しだけ見える滝が、先ほど展望台の入り口付近で左側に見えた滝な。
 

「おお、ここにもライフストリームが」
「この世界も絶対に魔晄に満ち溢れているって。魔晄炉を造りましょうよ」
「星の寿命が縮まりそうだからやめておくよ」
「いいのよ、あたしたちが生きている間だけもってくれれば」
「どこぞの国の、老害政治家みたいな考えはやめなさい」
 
 どこかでこの緑娘の思想を改善してやらなければアカンような気がする。
 緑娘は野望値が高すぎる。妄想だけなら夢物語だが、それに対してそれなりの力を持っているみたいだから、やはり俺がしっかりしておかないとダメなのかな?
 絶対どこかで大変な目に会うぞ、このままでは……
 

 次は、先ほどの滝からそのまま下流に向かった場所。
 シルバーフィッシュリバーから見上げてみると、綺麗な滝が――、綺麗かねぇ? どうですか?
 これもこの場所の名所のひとつ、ストレディアの滝だ。
 うーん、ブレナ川渓谷で自殺滝を見た後だから、ショボく感じてもしかたがないか。
 

「さて、これは何だかわかるかい?」
「お墓?」
「恋人座のストーンらしい。俺達に相応しいと思わないか?」
「あなた牡牛座でしょ? あたしは山羊座だし」
「ん? なんか世界観が違うような……、まあいいか」
 
 俺がこの国で聞いた星座は、見習い座、淑女座、魔術師座、盗賊座、精霊座、大公座、恋人座、儀式座、大蛇座、影座、駿馬座、塔座、戦士座の12個だ。
 しかし緑娘の話では、自分達の国では牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の12個だそうだ。
 う~む、やっぱり俺達は異国の者だったのか?
 

 さて、気を取り直してさらに東へと向かう。
 なにやら巨大な像が向き合っているぞ?
 あの間を通るとき、少しでも恐怖を感じたとき、目から光線が発射されて殺されるのだろうか……(。-`ω´-)
 

 とまぁそんな恐ろしいこともなく、さらに東に向かうとそこには打ち捨てられた砦があるだけだった。
 コマドリアス砦、何のために造られた砦なのかはわからん。
 

 書類を武器にして戦う像。いろいろな像があったものだ。
 
「書類は剣よりも強し、か……(。-`ω´-)」
「ペンは剣よりも強しじゃなかったかしら?」
「いや、便は剣よりも強しだ」
「ベンって何よ」
「剣を構えた屈強な戦士でも、大便を……」
 
 やめておこう、このネタは下品すぎる……(。-`ω´-)
 

 砦の中には木が一本生えているだけ。
 
「かつては美しく栄華を誇った場所も、今では一本の木を残すのみ」
「リムルダールのことかしら?」
「どこだそれは?」
「元々町だったけど、何年か後には木が生えているだけになった場所よ」
「どこにでもあるんだな、そんな場所は」
 

「先に言っておくわ、やらないからね」
「な、何をだよ?」
「やろうとしたくせに、挨拶神とかわけのわからないことを言って」
「挨拶の魔法は大事だぞ、ぽぽぽぽ~ん」
「なんだか今日のあなた、おかしくなっているわよ?」
「ちょっと落ち着こう。狂気の神に取り憑かれたらやばい……(。-`ω´-)」
 

 そんなわけで、コマドリアス砦でした。
 入り口にある像は、サンバルカンやゴバルカンごっこをした時に中央に立っていた像と同じだね。
 ここにもたくさんあるし、コロヴィア台地のコロヴィアホーンでも見かけた像だ。
 だれなのかわからないが、いくつも立てられているということは、名高い騎士だったのだろう。
 それと同じく、先ほどの挨拶神――じゃないけど、その像もいろいろな場所にあったりする。
 なんなんだろうね?
 
 その後、砦から離れてその先にあった橋を渡ったのだか――

「あ、あれがペライトだ!」
「細いドラゴンみたいね」
 
 なんか、デイドラの匂いがぷんぷんするぜっ!
 
 
 
 
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