アロンディルの日記
デルビン「まだまだ仕事はたっぷりあるぞ」
ヴェックス「お宝はスカイリム中にあるからな」
レイジィ「たまには盗み以外の仕事もやってみたいものだがなぁ」
ヴェケル「そういうのもあるぞ」
レイジィ「あるんかい!」
このヴェケルという者は、盗賊ギルドのたまり場である「ラフド・フラゴン」のバーテンダーだ。
まさかこの人からの仕事があったとはな。
なんでも、文学にかなり妙な嗜好を持っている客が居て、ちょっと変わった本を探しているのだそうだ。
アロンディルという名のウィザードと、そいつの奇妙な渇望について書かれた本……
全部で4巻有り、非常に手に入れにくいものらしい。
もし見つけてきてくれれば、報酬を出すと言うのだ。
よし、探してきてやるか。
アロンディルは、晩年、ユングビルドとかいう氷の洞窟に移り住んだそうだ。
独りを好み、そこで何らかの実験をしていたと言う。
ユングビルドだな。
それはスカイリム北の果てにあると言う。
………
……
…
どうやらユングビルドはここのようだ。
古代の遺跡って所か。
殺伐とした盗みではなく、たまにはこうした冒険みたいなものもいいかもしれない。
意外なお宝が眠っているかもしれないしな。
中は氷の洞窟になっている。
この中に、お目当ての本が4冊あるはずだ。
しかし冒険には危険がつき物、なんかゾンビのようなものがうろついている……、ドラウグルだ。
洞窟の中は、ドラウグルだけでなく、何か霊体のようなものも存在している。
目的の本らしき物は、その霊体の傍に置かれていた。
「アロンディルの日記、第一部」だ。
つまり、第四部まであるということだろうな。
霊体に気づかれないように日記を回収する。
とりあえず目を通してみよう。
難しい実験など、俺にはわからないことだが、好奇心は……、ある。
ふむ……
死者を蘇らせる……
死霊術師の日記か……
たしかに変わった本を求める客だ。
二冊目を見つけるのはすぐだった。
所々に置かれているテーブルに放置されているんだ。
ふむ……
俺にはよくわからん。
ゾンビの類を作り上げたのか?
それよりも問題はこいつらだ。
見つからないように進んでいるが、幽霊はなんかこっちのことお見通しな気がして嫌になる。
ドラウグルも見つかればやっかいだけどな。
その時は、遺跡の外まで逃げ出して、また仕切り直せばよいのだ。
そして三冊目を見つける。
…………。
よくわからんが、死霊術間違いなさそうだ。
しかしこの人、なんで日記を一冊に見開き1ページしか書かないのだろう。
これで四冊も本を書いたとか言ってもいいものか?
本と言うより、見開きの紙みたいなんだがなー。
奥には、この遺跡の主人みたいな感じで、どっしりと構えた人がいる。
まぁ、隠密でやりすごすけどね。
無駄な戦いは避ける。
これが俺の流儀だ。
そして奥の部屋で四冊目を見つけることになった。
…………。
どうでもいいが、乳搾りの女って何だよw
霊体となって蘇ったとか書いているが……
ということは、これまでに見かけた霊体は、アロンディルが作り上げた物だと言うのか?
……なんか嫌なところだな。
さっさと立ち去ろう。
もたもたしていてドラウグルとかに見つかったらめんどくさいしな。
ヴェケルに集めた本を届けて、この仕事はおしまい。
~ Mission Complete ~
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