混乱の仕事 ~ホワイトランにて~
デルビン「気分転換に楽な仕事をやろう」
レイジィ「金になるならなんでもやるぜ」
デルビン「よし、前回ウィンドヘルムでやったように、今度はホワイトランに思い知らせてやるんだ」
レイジィ「ホワイトランで盗みだな」
デルビン「そうだ」
ホワイトランと言えば、先日ホニングブリューハチミツ酒醸造所の件で訪れたことがある。
さてと、どこから手をつけるか。
人からスッてもいいし、店から盗んでもよし。
以前マラスとあった宿屋、バナード・メアから手をつけるか。
人が大勢居ると、意外とスリは気が付かれないものだ。
そのバナード・メアでは、丁度吟遊詩人の歌が始まったところだった。
みんなその歌声に聞き惚れるいるようだ。
……若さと過去に乾杯か。
同じ歌をソリチュードの酒場でも聞いたが、どうでもいいことだな。
俺が欲しいものは、金と宝だ。
聞き入ってて隙だらけだなー。
サクッと指輪を頂いてしまおう。
吟遊詩人も歌に集中しているから、やりやすい標的だ。
遠慮なく頂きますよー
ほぼ全員から、指輪や首飾り、宝石などの貴重品を盗んでやったぜ!
でもやっぱりスリだけだと、一度に手に入るものが少ないので――
やっぱり店に侵入が手っ取り早いかな。
陳列してある品物の中に高価なものがあれば万歳だ。
まずは雑貨屋だ。
う~ん……
雑貨屋はあまり高価なもの置いていないな……
二階の金庫にまとまった金が入っていたぐらいだ。
もちろんそのお金は、しっかりと頂いておく。
店の中は誰も居なかった。
おそらく宿屋にでも行って飲んでいるんだろうな。
もう一つ侵入しておくか……
雑貨屋の隣には、錬金術屋というか薬屋があるようだ。
高価な薬とかあるかな?
とりあえず薬は根こそぎ頂こう。
後で売ってもいいし、いざとなったら自分で使うこともできるしな。
そんな感じで今回の仕事も大成功だ。
後で気が付いた連中共が大騒ぎをし、盗賊ギルドが本気だということを思い知ることになるだろう。
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