混乱の仕事 ~ウィンドヘルムにて~
ホニングブリューハチミツ酒醸造所の仕事が完了したこと、そしてわかったことをメイビンに報告した。
目印は小さな紋章だけということだが……
メイビンは、自分に喧嘩を売ってきたことを後悔させるべく、ブリニョルフ達と相談することにするようだ。
次の大仕事が入るまで、こちらは小さな仕事を引き受けることにした。
このデルビンも、仕事を斡旋してくれる。
デルビンの仕事はヴェックスの仕事と違って、特定の宝物を盗って来るって物ではない。
なんでもかんでもスッて来て、街に大きな打撃を与えるのが目的だ。
ギルドが真剣だということを思い出させるため、強い印象を与えるまで手当たり次第に盗みを働くのだ。
ただし、盗みを見つかってはいけない。
当然のことだがな……
だが盗んだものは全て自分のものにしても良いと言う。
これはおいしい仕事だなw
レイジィ「やりましょう、任せてくれ」
デルビン「よし。手始めにウィンドヘルムで500G分の商品を盗んでくるのだ」
ウィンドヘルムか。
以前宝物を盗みに行った事があるな。
到着したときは、吹雪の夜だった。
これは丁度いい。
こういう時ほど、盗みをやりやすいものだ。
手始めに骨董屋に忍び込むことにする。
忍び込んだは良いが、店には大した物は置いていない。
ショボイ店だ、どこが骨董屋だ?
仕方ないので作戦を変更だ。
寝込みを襲う。
暗殺者じゃないぞ。
そういう仕事は「闇の一党」に任せていたらいいんだ。
俺がやるのは――
こういうことだ。
鍛造術の指輪(小)と、ガーネットの銀の指輪、ルビー辺りが金になりそうなので、スリ盗っておく。
お次は古物商に忍び込むことに。
こっちは品揃えがよければ良いがな。
うむ、いろいろある。
適当に薬を盗んでいくだけで金になりそうだな。
よし、このくらいで500G分は盗んだことになるだろう。
………
……
…
デルビンに500G分の商品を盗んだことを報告して、この仕事は終わりとする。
盗賊稼業もなかなか楽しいものだ。
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