湿ったスピリッツ ~前編・害虫駆除~
ホワイトランという街は、スカイリムの中央に位置する街だ。
仕事を進めるために、バナード・メアという宿屋に向かうことにする。
そこでマラス・マッキウスに会えるはずだ。
バナードメアは、ホワイトランの中心部にある市場のすぐ傍だ。
中は、まぁ普通の酒場。
吟遊詩人が歌を歌い、わいわいがやがやと騒々しい。
マラスはどこに居るのだ?
まぁ、おそらく隅の方でひっそりとしているだろうがな。
レイジィ「あんたがマラスか? メイビンに言われて来たんだが」
マラス「やる事がたくさんあるから、手短に話すぞ」
マラスの話では、ホニングブリューの所有者サビョルンは、ホワイトラン衛兵長のために試飲会を開こうとしているそうだ。
そこで盗賊ギルド側は、それを妨害するために、ハチミツ酒に毒を盛るのだと言う。
レイジィ「……で、毒はどこにあるのだ?」
マラス「いやいや、それがこの計画のすばらしいところさ。サビョルンから俺達に手渡すように仕向けるのだ」
レイジィ「?」
それはこういうことだ。
現在、ハチミツ酒醸造所は深刻な害虫問題を抱えていて、街中がそのことを知っているのだ。
そこで俺は、害虫駆除と語り、サビョルンに手を貸す形となるのだ。
害虫用の毒を受け取ったら、醸造用の大樽に投げ込む。
それで上がりだ。
レイジィ「いい計画だな」
マラス「メイビンと数週間かけて計画した。あとはお前がやり遂げるだけだ」
レイジィ「よし、任せておけ」
というわけで、ホニングブリューにやってきた。
ここが害虫に困っているという。
確かに害虫、というかネズミが転がっている。
レイジィ「何か困っているようだな」
サビョルン「何だって? この場所の有様を見てみろ!」
レイジィ「ネズミの死骸だらけだねぇ」
サビョルン「衛兵長のために、ホニングブリュー・リザーブの新酒の試飲会を開く予定なんだ。だがハチミツ醸造所のこの有様を見られたら、もうお終いだ……」
レイジィ「なんなら力を貸してやってもいいぜ」
サビョルン「本当か? ただの親切心から助けてくれるわけじゃないのだろう?」
レイジィ「いいってこと」
サビョルン「頼みはただひとつ。信用を完全に失う前に、この害獣どもを永久に葬り去ってくれ」
レイジィ「任せておけ」
サビョルン「ほら、これが毒だ。ネズミ共の巣に撒いてきてくれ」
害虫駆除お任せあれだ。
そしてお前の醸造所はオシマイになるわけだがなw
地下に降りると、そこにもネズミがうようよしていた。
罠もしかけてあるようだが、焼け石に水って状況だな。
ネズミは俺達にも襲い掛かってくる。
――が、シャヴァーリと共に迎撃しつつ奥へ進んでいく。
とりあえずは巣を探さないとな。
しばらく地下道を進むと、誰かが地下で何やら作業をしていた。
害虫のいる中何をしているのだ?
一体何者?
――と、近寄って行ってみると、問答無用で襲い掛かってきた!
なんだこいつは!
二人掛かりでボコボコにしてやれ!
俺はそんなに戦闘に長けているわけではないが、シャヴァーリは違う。
いつかサルモールの力となり戦おうと希望している彼女は、それなりに戦闘知識を持っているものだ。
どちらかと言えば暗殺向けで、こういった正面切った戦いはどうなのか?
だが――
らちが明かないので、強攻策に出ることにした!
抱え投げ、レイジィ雪崩落としだ!
これでくたばれ!
シャヴァーリ「無理しちゃって……」
レイジィ「まぁ、こんなもんだ」
しかしいったい何者なんだよ……
とりあえず邪魔者は片付いた。
ここが巣のようだからもらった毒を撒いておくか。