赤鷲要塞にて
赤鷲要塞は、フォースウォーンの根城である。
首長イグマンドの要求は、そこの頭を始末しろということだった。
執政からもらった指令書にもそう書かれている。
マダナックとの兼ね合いも考え、ここはサクッと頭だけ始末して終わらせますか……
というわけで、夕闇に紛れて要塞の中へこっそりと侵入する。
だれにも気がつかれる事も無く、一番奥の高台へと忍び寄る。
……こいつが親分だな?
胸に手術の後がある、フォースウォーン・ブライアハートだ。
ハグレイヴンに造られた戦士……
ブライアハートによって更なる力を得た戦士……
しかし、弱点もそのブライアハートだ。
盗ってしまえばイチコロなんだw
だがそういう戦いは盗賊に任せて、俺は俺流のやり方で始末させて貰う。
ブライアハートの破壊!
ふぃ……
これでこの要塞の頭は始末したことになる。
玉座の近くに居たので、ついでに始末しておくw
玉座の方の異変を察知して、下のほうから部下共が様子を見に上ってくる。
ついでに始末して――
その異変を察知して――
ついでに――
その異変――
ついで――
異変――
………
……
…
――殲滅させちゃった(^ω^)
やれやれ、結果的に何のために潜入したのか分からなくなってしまったよ。
闇に塗れて、要塞が一つ滅んだ……
俺は、いったいいくつの要塞を、この手で葬ってきたのだろうか……
リセッテ「また要塞がひとつ、狙撃手によって滅んだね」
ラムリーザ「行こう、ここもじき腐海に沈む」
リセッテ「えっ? 不快?」
ラムリーザ「なんでもなかとですばい」
砦の上から見下ろすと、玉座のあった高台に机が設置されていた。
ちょっと気になったので、見てみることにする。
赤鷲の儀式?
なんだこりゃ。
赤鷲の王?
上級王?
勝利の剣?
念のために、頭の懐を調べてみると、特別っぽい剣が一本出てきた。
赤鷲の憤怒。
リセッテ「その剣で何かできるようね」
ラムリーザ「なんだろ、気になるな」
リセッテ「ねぇ、この辺りを調べてみましょうよ」
というわけで、赤鷲の儀式について調べてみることになりました。
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