ドーンガード編19 ~星霜の書に書かれていることとは?~
イスラン「驚いたな、聖蚕の僧侶をそんなに早く見つけるなんて」
俺達一行がドーンガードに戻ってきた時には、既に聖蚕の僧侶デキソンは到着していた。
早速セラーナが持っている星霜の書を解読してもらわなくてはな。
星霜の書を解読するには集中が必要なようで……
みんな息を潜めて、デキソンを見守ることになった。
デキソン「見えるぞ、巨大な弓が見える。この武器には見覚えがあるぞ! 『アーリエルの弓』だ!」
弓か!
弓なら任せておけ!
リセッテ「あのね、関係ないことで話の腰を折らないの」
ラムリーザ「承知した……(。-`ω´-)」
デキソンが解読した内容は、以下の通りだ。
声がささやく、『夜の子供達の中から、ドレッド・ロードが現れる』
戦いの時代、ドラゴン達が人間の国に舞い戻るとき、闇と光が混ざり、夜と昼はひとつになる。
弓の力の秘密はどこか別のところに書かれている。他の書に記録された予言の続きがあるようだ。
書のひとつにはドラゴンに関するいにしえの秘密が含まれ、もうひとつには古き血が持つ力の事が記されている。
ここまでであった。
ドラゴン達が人間の国に舞い戻るときってのは、アルドゥインの驚異のことじゃないかな?
戦いの時代とい言えばそうだったしな。
デキソン「予言を全て知るには、残りの2巻の書が必要だな」
必要な残りの星霜の書。
それは「竜」について書かれていること、「血」について書かれていることである。
ひょっとして俺が持っているのが「竜」について書かれているのじゃないのか?
アルドゥインについて書かれていたみたいだしな。
とにかく、残りの書を手に入れて、この予言における「アーリエルの弓」の役割を解き明かさなければな。
弓のことならすごく興味あるしな(^ω^)
セラーナ「少し話がしたいのですけれど」
ラムリーザ「なんぞ」
セラーナ「星霜の書がどこにありそうなのかの見当ならつきますわよ」
ラムリーザ「その星霜の書はどこに?」
セラーナ「私の母、ヴァレリカを見つけなくては……」
ラムリーザ「バクラムとかウォルスタとか?」
ウラッグ「それはヴァレリアだ」
…………(。-`ω´-)
こほん
セラーナの話では、母ならその星霜の書のありかを知っているそうだ。
もしかしたら持っているかもしれないと。
だが、セラーナの母ヴァレリカはどこに?
セラーナ「母と最後に会ったときは、どこか安全な場所へ行くと言っておりましたわ、父が決して探さないような場所へ」
ラムリーザ「用心しているみたいだな」
セラーナ「そうですわね、なぜあのような言い方をしたのかよく分かりませんわ」
ラムリーザ「多分サルモール大使館に隠れているよ、絶対に探さないからな(。-`ω´-)」
リセッテ「それはあなたでしょw 灯台下暗し、ヴォルキハル城の城内に隠れていると思うわ」
セラーナ「きっとそうですわ!」
セラーナの母は、お城の中庭で庭園の世話をしていたそうだ。
そしてその場所は、セラーナの父は和やかすぎるということで、大嫌いだったようだと。
というわけで、ヴァレリカに会えるかどうかわからないが、調べる価値はありそうだということになった。
正面から城に入ることは不可能だと思われるので、別の方法で侵入するようだ。
島の北側に放棄された入江があり、そこに昔の脱出用トンネルが城までつながっていると言う。
さて、どうしたものか――
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