モーサルにて5 かくれんぼのはずが……
いろいろ調べたりしているうちに、あたりはすっかり暗くなってきていた。
すっかり夜だ。
かくれんぼと行きますか。
確かリセッテは「墓地を探すよう」言っていたな。
墓地に隠れる……、またゾンビ騒ぎにならなければよいが……
ひとまずリセッテは村の中に待機することになった。
しかし墓ってあったっけ?
墓はここか?
???「痛い目にあうわよ、立ち去りなさい!」
ラムリーザ「なんぞ?!」
なんか墓らしきものは掘り返されていて、傍に一人の女性が……
ラムリーザ「いや、俺はただかくれんぼを――」
――しかし何故か相手は問答無用で襲いかかってきた!
待て! なんでこうなる?!
ラムリーザ「ちょっちょっと待て! おいぬなんとかしろ!(;´Д`)」
ミーコ「わんっ! わんっ!」
不意打ちを食らって何も出来ないところだったが、今の俺には「わんわんお」が付いている。
新しい主人が襲われていることを察したミーコはすぐさま謎の女に飛び掛って行った。
うむ、頼もしい「わんわんお」……いや、ミーコだ。
全く油断も好きも無い、なんでかくれんぼが殺傷沙汰になるんだよ……
どうしてこうなった( ^ω^ )
ミーコも何事も無かったかのように「お座り」ですか。
騒ぎを逸早く察してやってきたのはソンニールだった。
ソンニール「ラレッテ! 死んでる! それに……吸血鬼だ!」
ラムリーザ「この人が妻で吸血鬼? いったい何事だよ」
ソンニール「ストームクロークの仲間に入ると言って出て行ったが……、ああ! かわいそうにラレッテ!」
こいつストームクロークか……、襲われた理由がなんとなくわかった気がしてきたw
ストームクロークには吸血鬼も居るのか……、何でも有りか、最悪だな。
ラムリーザ「で、何か変わったことは?」
ソンニール「だんだん、アルバと過ごす時間が多くなっていったんだ」
またアルバか……
居なくなった夜、アルバと会うことになっていたのだが、待ち合わせに現れなかったとアルバから後で聞いたそうだ。
なんらかの事情で吸血鬼になって襲い掛かってきたわけか……
一度アルバに会う必要があるな。
扉をこじ開けてでもw
というわけで、かくれんぼは一旦中断して村に戻ることにした。
とにかくアルバに一度会ってみなければ。
???「あら、ハンサムじゃない?」
何ですと?!
ハンサム?!
はっ、初めて言われたよ(´;ω;`)
???「私と楽しいひとときを過ごしましょうよ」
ラムリーザ「どっどっ、どちらさまで(^^;」
アルバ「私はアルバ、ラレッテを楽にしてやったんですって?お目にかかれてよかった」
ラムリーザ「きっ、君がアルバさんですかー」
ヘルギが入れ込む理由がよくわかったよ。
(じ~っ)
ラムリーザ「ただいま(キリッ」
リセッテ「何がただいまよ、かくれんぼはどうだったの?」
アルバ「どうしたの? こないの?」
ラムリーザ「行きません(。-`ω´-)」
アルバ「残念ね、じゃあね、ハンサムさん」
リセッテ「(じ~っ)」
ラムリーザ「えっと、墓地に行ったんだがねっ!(`・ω・´)」
なんとかごまかすために、先ほどまでの顛末をリセッテに話すことにした。
墓地に行ったらラレッテに襲われたこと。
そのラレッテは吸血鬼になっていたこと。
ソンニールから聞いたラレッテが居なくなる直前のこと。
吸血鬼からガーネットを拾ったのでごまかしついでにリセッテにあげたこと。
リセッテ「おそらく、実際には会っていたんだと思うわ」
ソンニール「とんでもない! アルバが吸血鬼だと思っているのか?」
ラムリーザ「とんでもない! アルバが吸血鬼だと思っているのか?」
リセッテ「ステレオで騒がないの、アルバの家を調べに行くわよ」
ソンニール「アルバがこの件に関与しているなんて、絶対に信じないぞ!」
ソンニールもアルバに入れ込んでいるな?
まぁ、わかるわかる。
というわけで、次はアルバの家を捜索だ。
今回入手したもの
主に情報
・ソンニールの妻ラレッテは吸血鬼となっていた
・ラレッテは最後にアルバと会うことになってた
・アルバって綺麗な……こほん!
アイテム
ガーネット
吸血鬼の遺灰
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