ブラヴィルの推薦状 ~やっぱりどろぼうさん~
さーてっ、いよいよ帝都インペリアルシティだ。
衛兵に混じって馬を見せびらかすの巻。衛兵の馬はただの馬だが、俺の馬はユニコーンだぜっへん。
とまぁ、どうでもいいことを自慢げに吹聴しつつ、目指すはインペリアルシティ。シロディールの首都であり、皇帝陛下の居城があるというのだ。
ひょっとしたら、俺は記憶を失った皇帝陛下なのか? などとありえない妄想をしながら帝都を見つめてみる。
ところで帝都の入り口はどこだ?
周囲を完全に水辺で囲まれていて、泳いで入るしかないのか?
とまぁそんなわけはなく、大きな橋がかけられていました。
なんか帝都のちょうど手前にあるワネット亭の、ローリー・アードウルフから、ディープスコーン空洞を元に戻せるって話もあった気がするが、俺はあそこには住み着く予定は無いので忘れたことにしておく。
高台へとのぼり、ついにインペリアルシティへとたどり着いた。
ここはいったいどんな場所なんだろうか?
おー、なんかかっこいい像がありますぞう?
プテラノドンですか?
というわけで帝都見物もしておきたいが、まずはブラヴィルの推薦状を完結させないとね。
ソリス・アレニムから、アルダリンの杖を取り戻さないとね。
ここがソリスの家らしい。さすが帝都の家、これまでの家とは違って外観は立派だなと。
見た感じでは、アイレイドの遺跡をそのまま居住区にしているような。
アイレイドの遺跡に住んでいた人も居るから、この材質は居心地が良いのだろう。知らんけど。
さっそくソリスに杖について尋ねてみたのだが、やはり手放す気にはなれないそうだ。
そこで魅了してみたら、大金を払って買ったからあげるわけにはいかないと言う。そりゃあまあ大金を払ったのだから仕方ないね。
じも仕方ないから、200Gで譲ってくれると言ってきた。大金を払って買ったので、200Gだと。
大金か、200Gか、大金ねぇ……(。-`ω´-)
山賊の具足で一足分か……(。-`ω´-)
なんか200Gという大金を支払うのが惜しくなったので、奥さんの方に杖のありかを聞いてみることにした。
どうやら杖は、地下室に鍵をかけて宝箱にしまっているらしい。
まぁ200Gぐらい盗んでも大した事無いだろう。雨垂れ石を穿つ? 知らんな。
どろぼうさーん、どろぼうさん。
ギルドの物を盗むと破門らしいが、関係ない人の物を盗んでもギルドは文句を言わないらしい。
うーん、なんだか心が腐ってきているな……(。-`ω´-)
デイドラの影響か?
ここのところ、デイドラとよく関わっているしなぁ……
変な神様もあったから、ひょっとしたら泥棒の神とかいうのもあるかもしれない。
というわけで、ソリス夫妻の目を盗んで地下室に侵入。
玄関からすぐの所に居たのに、俺が忍び込んだことに気がつかないのは大丈夫か?
ソリス夫妻がぼんやりしすぎなのか、それともいつの間にか俺の隠密能力が向上したのか?
透明魔法を使えば簡単だったな、とか思いながら地下室を漁る。
そして鍵のかかったたんすの中から、魔術師の杖を獲得。
慌てず、堂々と、落ち着いて、何事もなかったかのように退出。
ソリス夫妻は、見知らぬ人が家の中をうろうろしているのに、何も気にせずに二人で雑談している。無用心すぎるだろう?
それとも帝都に住む人は、みんなこんな感じなのか? なんかやだなー。
大きな杖をどこに隠しているのかは不明。とにかくデイドラの影響か、俺はどろぼうさんを平気で行うようになってしまっていた。
まあよい。
どこぞの世界には、民家に侵入してタンスをあさってアイテムを奪ったり、あげくの果てには壷を破壊して中身を奪う「勇者」も居るらしい。
俺のやっていることなど、その勇者様の足元にも及ばない行為だぞ、と。
後は、この杖をクッド=エイに届けるだけだ。
………
……
…
場所は再びブラヴィル。
杖を取り戻したことでクッド=エイも俺を認め、大学へ推薦状を送ってくれたのだ。
これで全ての街にあるギルドで推薦状を獲得した。
いよいよ魔術師大学に入学である。
当初の目的は忘れたが、こうして達成してみると心地よいものなんだな、と。
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