ウェシル砦 ~ロード・ウェシル~
クラウドルーラー神殿から一旦去った後、ジェラール山脈にあるという砦を探して立ち寄っておこうと思う。
クヴァッチの地下にある遺跡、その扉は封印されていて、代わりに鍵と手紙が置いてあった。
手紙によれば、アイレイドの遺跡を開くための石版の調査をするために、ジェラール山脈にある砦に戻ったと書いてあったのだ。
その砦がここ。ウェシル砦というものだ。
場所は霜降りし岩山の塔、魔術師の塔と呼ばれる居住区から、すこし東へ行った場所にある。
やたらと煙が上がっているが、のろしでも上げているのか? それとも襲撃を受けたのか?
門の傍に衛兵が倒れているので、襲撃を受けているっぽいけど、何に攻められた? デイドラか?
門は鍵をかけられていて閉ざされていたが、クヴァッチの地下で見つけた鍵を使えば、開くことができたのであった。
砦の中は凄い荒れ様で、正面に見える家屋からは火の手が上がっている。
衛兵だけでなく、市民までも皆殺しにされているようだ。手紙の主は無事なのだろうか……
残っている建物は、正面奥にある物のみであった。
その中に入ると、そこでも衛兵や市民の遺体が転がっていた。
そして、大型のゴブリンが暴れていたのだ。ゴブリンの襲撃だ。
ウェシル砦で生き残っていた衛兵が、孤軍奮闘していた。
じつにいいタイミングでいいポイントを突くことにより、一撃の霊峰の指改で四匹のゴブリンを撃ち抜く。
このやり方も、俺にとっては得意の戦法になりつつあるね。
「ありがとう、助かったよ」
「いったい何が起きているんだ?」
「ここはロード・ウェシル様の砦。しかし突然ゴブリンが襲撃してきて……」
「よくあることです。後は俺に任せて、生き残っている人を探す仕事に戻るんだ」
「忝い」
衛兵と別れて、奥へと進んでいく。
ゴブリンが突然襲い掛かってくるかもしれないから、用心するに越したことは無い。
砦の中は、廊下とその先にある扉のみ。
しかしほとんどの扉は、鍵がかかっていて先へ進めないのだ。
だから、こうして鍵を探しつつ、その鍵に合った扉を開けて進んでいくしかない。
まるでキャッスル・エクセレントだね。
鍵はテーブルに置かれているものだけではない。
こうして犠牲者の所持品の中に、紛れ込んでいたりするのだ。
基本的にやることは、鍵を見つけてそれを使って扉を開け、その先で鍵を見つけることの繰り返しなのだった。
途中に立ち寄ったウェシルの私室では、魔術師の部屋っぽくてアイレイドの遺跡で入手できるウェルキンドストーンなどが置かれてあった。
壷にそれやヴァーラストーンを刺して、生け花のように扱う手法は初めて見た気がする。
こういった感じに部屋を飾ることも可能なのだね。
この私室では、地下室の鍵を入手できる。
クヴァッチの地下で見つけた研究者の門の鍵で、入り口の扉を開く。
最初から入れる倉庫で、寝室の鍵を入手できる。
寝室に倒れている遺体から、回廊の鍵を手に入れる。
回廊の先にある食堂で、私室の鍵を手に入れる。
そして私室で地下室の鍵を手に入れる。
これが、ここまでの流れである。
その地下室では、ブラックストーンの族長が襲い掛かってきた。
この砦を襲撃しているゴブリンは、ブラックストーンという一族のようだ。
ここで倒れている兵士から、翡翠の間の鍵を入手して、翡翠の間に突入するという流れ。
他にも通路はあるが、鉄格子が下りていて進めないのだ。
そこは広い空間で、部屋の中央に誰かが浮いている。
封印されているのだろうか?
近寄っても、周囲にあるクリスタルからエネルギー波が飛んできてダメージを受けるだけなのだ。
周囲は結界で囲まれているらしく、近寄ることはできなかった。
広間からは通路が延びていて、ウェシルの用心棒と名乗った二人組みが待ち構えていた。
「ちょうどいい、先ほどの広間に浮いているのは誰かな?」
「あの人はロード・ウェシル、この砦の主です」
「死んでいるのか?」
「いえ、眠っているだけです。それよりもだ!」
「言わなくていいよ」
…………(。-`ω´-)
緑娘は、クヴァッチの闘技場でチャンピオンに登り詰めたかな?
でもあそこの闘技場、敵はモンスターだけだから、グレイ・プリンス戦のような伝説は生まれないかもしれないなぁ……
まあよいのだ。
俺の目的は、その後帝都vsクヴァッチをやって、八百長でも何でもいいから緑娘に負けることで、グレイ・プリンス戦の伝説に終止符を打つことなのだ。
二人の熱狂的なファンの居た部屋の奥には、毎度お馴染みとなった遺跡の仕掛けを動かすレバーがあった。
これで先ほど通路を塞いでいた鉄格子を開けることができるはずだ。
通路を戻って、鉄格子が開いた先へと進んでみる。
ところでこの砦では、何が目的なのだろうか?
ロード・ウェシルに会って、クヴァッチの地下にある遺跡の入り口を開く方法を聞くのかな?
そこにあるボタンを押してみる。他にできることが無いので、押してみる。
「貴様は何故ここへやってきた? 私のパラダイス探索を妨げることは許さない!」
すると、突然誰かが語りかけてきた。
パラダイスとは楽園のこと。マンカー・キャモランみたいな奴だな。
どうやら語りかけているのは、翡翠の間で浮いていた謎の人物のようだ。
彼の言っているアイレイドの遺跡とは、クヴァッチの地下にある遺跡のことだろうな。
それなら何故そこを調べずに、こんな辺境に篭って結界で守りながらじっとしているのだ?
「クヴァッチへ、パラダイスへと旅立つ前に、貴様をここで始末してやろう!」
そう言うと、浮いていた人物であるロード・ファシルは、結界を解いて襲い掛かってきた。
言いたいことだけ言って、こちらの話は聞かずに問答無用で襲い掛かってくるタイプね。
こんな奴は、対処が楽だから良い。いろいろ話しかけてきて、精神的に惑わすタイプはめんどくさいからな。
そんなわけで、ロード・ウェシルも俺の手に掛かればイチコロ。
マニマルコやマンカー・キャモラン、グレイ・プリンスと戦ってきた俺の敵ではないのだ。
グレイ・プリンス戦は八百長だったけどね……(。-`ω´-)
ロード・ウェシルは、アイレイド遺跡の鍵を持っていた。
なぜ鍵まで入手しておきながら、こんなところに閉じこもっていたのだろうね。
まあよい。
クヴァッチの地下にあるアイレイドの遺跡の秘密は、この俺が代わりに解き明かしてやるよ。
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