デューンの自宅、ラクダの旅 ~我、ドレモラの魔人なり~
俺はシロディール全ての町に自宅を持っている。そしてその考えはエルスウェアにおいても同じである。
そこでコリントで自宅を持ったし、デューンでも入手したのだ。
オークレストで買い忘れたが、また後でも問題ないだろう。
これがデューンの自宅である。
この町の有力者らしいザイーク=チェリムが3000Gで譲ってくれた家は、青い日よけが目印となっているのだ。
ベッドなのかソファーなのか分からんが、ゆっくりと休めるところがあったりした。
ザイークはタペストリー職人とか言っていたが、絨毯とかも割りと立派ではないか。
「ん~、アークメイジの私室よりも豪華に見えるのは、絨毯のおかげかな」
「このふわふわしたのもあたし気に入ったなぁ」
「なんだっけ? ぬいぐるみだっけ?」
「ぬいぐるみじゃなくてクッション!」
「そうだったな……(。-`ω´-)」
そんなに怒るようなことでもないと思うが、えらく高圧的に否定されてしまった。
クッションとぬいぐるみを間違えることは、そんなに悪いことだろうか……
さて、一階にはこのように大きなソファーベッドが置いているだけで、後は小さな机があるだけ。
そして二階に続く階段があったりするのだ。
階段を上った先はテラスだった。
「ぬ、割と狭い家だな。部屋の中はあまり広くないね」
「でもこのテラス、おしゃれであたしは気に入ったわ」
「家の前門に虎がいる……」
「たぶん後門にオオカミが居ると思うわ」
「めんどくさいのぉ……」
さて、デューンの町では、新しい乗り物を買うことができた。いや、飼うことができたかな。
町の北の外れ、そこに初めて見る動物が飼育されていたいのだ。
クライドと名乗った飼育員によると、これはハンマーフェルから仕入れたラクダというもので、エルスウェアの気候によく適応した動物らしい。
乗り物を探しているならラクダを買ってみるのも良いと言うので、早速買ってみたのだ。
一頭1500G、高いのか安いのかわからないが、砂漠を旅するのなら馬よりもラクダが良いというのですぐに支払ってやった。
そういえばユニコーン、エルスウェアには連れてこなかったな。
早速乗ってみる。
「うーん、これはいいな」
「羊さんを飼うのは渋るのに、ラクダはあっさりと飼うのね」
「羊は旅の役に立たないだろ? その点ラクダは便利だと思うぞ。ラクダに乗って砂漠を旅するのは楽だ!」
「…………」
「氷属性のクワザーニの風槍が悪いのだ、この寒さは……(。-`ω´-)」
デューンの町は一通り見て回ったので、グ=ジューナの依頼中に見た気になった場所を一つ一つ見て回るかな。
すると緑娘の奴、「あたしもラクダに乗る」とか言い出したのだ。
もう一頭1500Gで買ってやるぞと言ったのに、一緒に乗ると言って聞かない。
またしてもか……
――と思ったけど、ユニコーンに乗ったときと比べて距離が近くない。
これだったらあまり周囲の目を気にせずに二人乗りができるね。
まず目指した場所は、デューンからすこし北へ行った砂漠の中、カジートの遺体と巨大なランプが落ちていた場所だ。
ム=ガーダのキャンプを通り過ぎて、道を外れてさらに北へと向かう。
これだよね、この不思議な光景。
カジートはランプに殺されたのか、そしてこのランプは何なのか。
「そんな怪しいもの、軽々しく触ったりして大丈夫かしら?」
「ランプは古代より魔神が眠っていると聞く。さすったり呪文を唱えたりしたら、姿を現して願い事を叶えるのが定番だ」
「それじゃあ呪文を唱えてみなさいよ」
「ん~……、パッパッ、パパパ、パップラドンカルメ、トゥルットゥーッ!」
「…………」
マジで出てきた……(。-`ω´-)
ランプのドレモラと名乗った変な奴が現れた瞬間、ランプは消え去っていた。
そいつは「願いは何だ?」と聞いてきた。
「書いたことが現実に起こるノートが欲しい。ただし、書き込んだものの意思をそのまま忠実に実行するもので、わざと変な解釈をしたりしないものとする。ノートのページは300ページぐらい。俺以外の者には、そのノートの存在を知ることもできないし、触ることもできないとする。俺は使いたいと思えば、いつでもどこでも使えるものとする。そういった感じの、俺専用万能ノートをくれ」
「だめだ、名声か、美か、愛か、富か、力の五つのうちどれかとする」
「魂は?」
「要らん」
「叶えてくれる願いもありきたりだが、デメリットも無いようなものか……」
万能のノートをくれたら、魂を奪うといった契約は無しとするとか書き込んで永遠に使うつもりだったのだけどなぁ……
変な解釈をしないというものがポイントだぞ。
しかしそのなかで一つだけと言うのなら……
名声か、もう既にアークメイジとかグランドチャンピオンとか名声高いからな。これ以上を望むとなると、緑娘の言うように皇帝になるしかなくなる。却下。
美か、美ねぇ……。この世界ではそれほど美は重要では無さそうな気がする。名声よりは価値は下かな? 却下。
愛……、緑娘以外かの愛を得たらめんどくさいことになりそうだから却下。
富……、わざわざランプに願いを叶えてもらわなくても、貨幣の価値がいまいちよくわからんこの国では山賊狩りをしているだけで富豪になれる、却下。
力……かなぁ?
この五つの中だと、この世界で大事なのは力なような気がする。
与えてくれる力が何の力かわからんけどな。
「では力で……(。-`ω´-)」
「なれば力を授けよう、我の怒りから逃れられればな!」
「なんやそれ!」
そう言うと、ランプのドレモラは俺に何か魔法をかけてきた。
力が上がったような気がするが、なんかしょぼくないかな?
金でも貰ってた方がよかったか?
しかし、次の瞬間ランプのドレモラはは襲い掛かってきたのだ。
やっぱり悪魔かよ! ドレモラの地点で嫌な予感はしていたんだよ!
緑娘の魔剣(魔術師ギルド謹製)で刺し殺されるランプのドレモラ。
結局の所ドレモラは、ランプの契約で願いを叶えるまでは自由に動けなかったようだ。
そこで俺が願い事を言ったので、契約により自由となったドレモラは戦いを挑んできたらしい。
しかし返り討ちにされた――、と。
「結局何だったんだよ」
「ランプの精だか魔神だかって、結局こんなものなのよ」
「夢の無い話だなぁ……」
「どうせならドレモラを自由の身にしてあげたらよかったのに」
「自由にしたらそれこそ本気でこっちを殺しにかかってきただろ?」
「じゃあ最初から詰んでいたんじゃないのよ」
「……(。-`ω´-)」
教訓、落ちている怪しい物はむやみやたらと拾わないこと。
ラムリーザ、一つ、賢くなった!
トゥルットゥー!
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