ドワーフの器具 前編 ~太陽系儀の修理~
「そうだアークメイジよ、大学のボシエルから手紙が届いておった」
「俺の居る場所を狙ったかのように送ってきているな」
「いや違うのだ。ここからアンヴィルに向かう途中でやって欲しいことがあるということで、コロールに送られてきているのだ。もしラムリーザが立ち寄ったら手紙を渡して欲しいと」
「アークメイジまで登り詰めたのに、相変わらず物事は全て俺頼みかよ……(。-`ω´-)」
ティーキウスから受け取ったボシエルからの手紙は、なにやら太陽系儀を修理するための道具を集めてきて欲しいとのことだった。
暗号みたいな文字で書かれているが、要するに「ドワーフの歯車」「ドワーフのコヒーラー」「ドワーフのシリンダー」「ドワーフの真空管」が山賊に奪われたので取り戻して欲しいとのことだ。
ちなみにボシエルと言えば、大学の中央にある塔で、ラミナスと一緒に居るおばさんだ。
「それともう一つ。そろそろアリーレがアンヴィルに帰るということで、ラムリーザに護衛を任せたい」
「アークメイジが護衛ですか?」
「言い間違えた。そちらのお嬢さん、テフラだったかな、に依頼する」
「なんであたしが?」
「アンヴィルの推薦状と関係があるらしい。あと、何か調査してもらいたい場所があったようだが、詳しくはキャラヒルから聞いてもらいたい」
そういうわけで、これからアンヴィルに向かうわけだが、いろいろとやることができた。
まずアリーレさんをアンヴィルまで無事に届けること。それと、太陽系儀を修理するための道具を山賊から取り戻すこと。
どのみちアンヴィルには、魔術師ギルドの推薦状と、戦士ギルドの仕事のために向かうことになっていた。
では、アンヴィルへ向かって出発!
じゃーん! 両手に花!
花の一方が険悪な雰囲気出しているが、気にしない。
アリーレさんとは何も無いのだから、そんなに気にするなよ緑娘。
今回のルートは、ゴールドコースト地方を横断していく。
以前死霊術師問題で、カランヤから死霊術師のアミュレットを取り戻すために向かったのがオントゥス砦。
山賊がたむろしているキャンプは、そこからさらに南へ行ったところらしい。
そういうわけで、コロールから街道を東へ進み、適当なところから南へと進路を取る。
「よし、この池をスタート地点にして、そのまま川沿いに南下していこう」
「ボートもあるから使っちゃいましょうよ」
「勝手に、使うかw」
池でした、川はありませんでした。
仕方が無いので、草原を南へと進路を取る。
以前はユニコーンで駆け抜けたけど、ここを走破するとなると大変だぞ?
やはりどこかで緑娘テフラを説得して、ユニコーンで移動しなければやってられないかもしれない。
道すがら、アリーレさんと世間話。
「アンヴィルで調査してもらいたいものって何でしょうね?」
「そうね、キャラヒルはアイレイド技術のダムがどうのとか言っていた記憶がありますよ」
「ダムと言えば、貯水池ですね」
「ええ、大規模な貯水池があるそうで、それが本当かどうか調べてもらいたいのだとか」
「まだまだ知らないものが、この国にはたくさん――」
「――って、なんぞ?!」
「アリーレと雑談禁止」
「なんでやねん」
嫉妬深いな、この緑娘。
そんな感じに、ゴールドコーストを南へと進んでいく。
オントゥス砦があったところを通り過ぎて、いよいよキャンプが近づいてきたというところで――
山賊出現!
金になりそうな装備をしているじゃないかw
アリーレさんは、囮みたいな感じでゴーレムを召喚すると、持っていた剣で斬りかかっていった。
あの剣、見覚えがあるぞ? チルレンドだっけ? そういえば使わないからアリーレさんにあげたな。
一方緑娘テフラは、山賊相手に蹴りかかることはなく、例の大鎌を召喚して戦いだしたのだ。戦士ギルドメンバー気取りですか?
なんか乱戦。
この中に霊峰の指とかぶちこんだら、誤爆間違い無しなので今回は傍観。
よいよい、しっかりとアークメイジを護衛するのじゃよ、ごほごほ(。-`ω´-)
ウィルオーウィスプみたいな攻撃をするアリーレさん。
精神力を削る鎌を振り回す緑娘テフラ。
そんなこんなで、山賊を退治したのであった。こいつは山賊の運び屋らしいが、何を運んでいたのか。
良質な装備を剥ぎ取るついでに懐を漁ってみると、Dwarven Cog、つまりドワーフの歯車を所持していた。
えっと、歯車は二つ奪われたって手紙に書いていたね。
少なくとも、あと四人は山賊の運び屋を退治しなければならないわけか。
最初の目的地、キャンプ・アレスへ到着すると、そこにも山賊の運び屋が居たので軽く退治しておく。
その運び屋は、手紙を所持しており、そこには盗品を分散させて置けと書かれていた。
めんどくさいなー、この地方にある四つのキャンプを回らなければならないのか?
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