混乱の仕事 ~マルカルスにて~
ここはマルカルス。
岩肌を削って造られた街って感じだ。
マルカルスに着いた時は、すっかり夜になっていた。
盗みを働くには最適な時間といえる。
暗がりに紛れて仕事をするのだ……
街に入る前に、馬屋から宝石を失敬してくるか。
ベッド脇の小物入れに入ってましたとさ。
さて、予定通り今夜はマルカルスを荒らして回りますか。
まずは入り口すぐの建物……、宿屋か。
宿屋なら人が集まっているからいろいろと盗み出すこともできるだろう。
早速宿屋の泊り客から頂くとしよう。
う~む……
旅人はそれほどめぼしい物は所持していないようだ。
ならば、主人ならどうだ?
ぼちぼちかな……
飲みに来た客からも頂ける物は頂いておく。
寝込みも襲ってみることにするが――
一人ずつ指輪や首飾りを頂いて回ることになっているな。
ちりも積もればなんとやら。
そのうち500G分は集めることができるだろう。
宿屋ではこれ以上の収入は見込めなくなってきたので、狩場を変えてみることにする。
目ぼしい所を探して街をうろついていると、トレジャーハウスという所があった。
宝の家……
いかにもお宝が眠っていそうな場所じゃないか。
さてと……
受付の人はたいしたもの持ってないな。
ここでは、「人」ではなくて、「家」ハウスを狙えということか……
受付の後ろには、固い扉で閉ざされた場所があり、その奥に金庫が置かれていたりする。
とりあえず、金庫の中身は頂いておこう。
金庫の周りには銀塊が置いてあったりする。
こりゃ儲け物だ。
うん、トレジャーハウスとはよく言った物だぜ。
奥の部屋も物色してみるか。
すると、そこには今まで見たことも無いような物が置かれてあった。
なんか珍しい石を見つけたぞ。
なんだか価値がありそうな宝石だな・・
あとでヴェックスにでも聞いてみようか。
さてと、この辺りで500G分は盗っただろう。
リフテンに戻る――
――じゃなくて、カルセルモにファルメル語について聞きに行くか。
いや、その前にエンドンだな。
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