ならず者の愚行 ~追跡作戦~

 
 ガラム・エイは、ゴールデングロウ農園の買収に関してもっと知っているはずだ。
 ブリニョルフからの指令で、後をつけて何を企んでいるのか突き止めることになっている。
 気が付かれない様に尾行開始だ。

 ガラム・エイは、そのまま街の外へと出て行った。
 どこに向かっているのだろうか?
 
 街を出て、そのまま馬屋の傍を通り過ぎて行った。
 その先にあるのは、港?

 ソリチュードの港へと向かっていく。
 そういえばブリニョルフは、ガラム・エイが東帝都社で働いているとか言ってたな。
 東帝都社がこの港にあるのだろうか……

 ガラム・エイは、港にある大きな建物の中に入っていった。
 中は船が数隻、そして多くの荷物。

 ふむ、おそらくここが東帝都社だろうな。
 ここの番人に見つからないよう尾行だ。
 
 建物内にはたいまつが灯していて明るくなっている。
 俺達は通り過ぎるごとにたいまつの明かりを消し、闇に潜みながら尾行を続けることにした。
 幸い、荷物が所狭しと並んでいて、身を隠す場所はたくさんある。

 東帝都社の番人だ……
 見つかったら叩き出されること間違いない、ここは慎重に……
 たいまつを取り払うと辺りは暗くなり、こちらがみつかる可能性は低くなる。
 これでやり過ごそう。
 
 ガラム・エイはそのまま進み、倉庫の奥へと進んで行った。

 倉庫の奥は、自然の洞窟になっていた。
 そして何故か山賊が住み着いている。
 どういうことだ?
 
 東帝都社は山賊と繋がっているのか?

 争いになるとやっかいなので、こっそりと泳いで行く事にする。
 
 二つに一つだな。
 ガラム・エイは山賊と結託している。
 それか、山賊に脅されている。
 
 どっちにしても山賊を片付ける必要があるのかもしれないが、まずはガラム・エイを探すことだ。

 居たぞ……
 
 傍に居る山賊は一人だけだ。
 シャヴァーリと二人掛かりでボコボコにしてやれ!

 殴りつけて怯んだ所に――

 ――必殺の――

 ――雪崩落としだーっ!
 
 どんなもんだい。
 
ガラム「さて、そう急ぐ必要もないな」
レイジィ「いや、急いで話してもらうぞ」
ガラム「メルセルに全部、正直に話すつもりだったんだ! 助けてくれ、奴に殺されてしまう!」
 
 ほぉ、つまり、山賊に脅されていたということか。
 だがもう安心してもいいはずだ、全て語ってもらうことにしよう。
 
 
 続く――
 
 
 
 




 
 
 前の話へ目次に戻る次の話へ

Posted by ラムリーザ