さてと、改めてアッシュスポーン狩りをすることにしますか。
 テル・ミスリン近郊の探索も兼ねて、その辺りをうろついてみることにする。
 アッシュスポーンを求めて周辺を伺っていたら、聖堂とか見つかるかもしれないしな。
 

 ………
 ……
 …
 

 先日ヴェンディルを退治したアッシュフロー要塞を北に向かったところ、周囲の雰囲気が変わってきた。

 ここには灰が積もっていない?
 空は相変わらずどんよりしているが、ここまで灰は飛んできていないようだ。
 
 なんだ、ソルスセイムにも自然があるじゃないか。
 
 さらに北に向かうと、今度は空まで晴れ上がってきたのだ。

 ソルスセイムの青空、初めて見た!
 
ラムリーザ「青い空、白い波、俺の心も澄み渡る~♪」
リセッテ「いつから詩人になったのかしら?」
ラムリーザ「いや、俺一応吟遊詩人大学生なんだけど……(。-`ω´-)」
リセッテ「そういえばそうだったわねw」
ラムリーザ「……かなり長い間講義に出てないぞ?」
 
 
 まあよい。
 
 
 一応本業は魔導師大学生ということでっ。
 
 海岸沿いに北上していくと、集落にぶちあたってしまった。

 山賊か?!
 ――と思ったけど、ここに居るものは敵意は無いようなので、とりあえず話を聞いてみることにした。
 
 聞くところによれば、ここの一団はもともと「シルスク」という所に居たのだが、リークリングとかいう物に襲われてここに逃げ延びてきたとか。
 もう一つ、シルスクでは昔からハチミツ酒が造られていたということ。
 ――とか話を聞いていたら、エルマスという者に「アッシュファイアのハチミツ酒」を調達してあげる話になっちまったい。
 
リセッテ「シルスク? はて、どこかで聞いたような?」
ラムリーザ「行った事あるのか?」
リセッテ「ソルスセイムは初めてだわ、でもどこかで聞いた覚えがあるのよね」
ラムリーザ「ふむ、なんでしょね」
 
 それはそうと、この人達は皆戦士で、シルスクを奪還しようと機会を伺っているようなのだ。
 リーダー格の者はブジョルド。

 座り込んでしょんぼりしてらぁ(^ω^)
 
ブジョルド「助けられないなら、そっとしておいて」
ラムリーザ「不貞腐れてないで、何が起きているのか言ってみてん?」
ブジョルド「私達は、本拠地から追い出されているのよ……」
ラムリーザ「それは他の者から聞いた。なんなら手伝おうか?」
ブジョルド「あなたが? 新たな人材が加われば、きっとあの怠け者達を再び戦いに奮起させられるわ」
ラムリーザ「怠けていたのかw」
 
 なんだかよくわからないが、成り行きでシルスクを奪還作戦が始まりそうだ。
 リーダー格のブジョルドが、皆の前に立ちアジ演説を始める。
 しかしここに俺が来なかったらどうするつもりだったんだろう?
 
ブジョルド「でも、見てごらんなさい。このよそ者は誰よりも燃えている!」
一同「おおっ?!」

 こっちみんな!( ゚д゚ )
 別に俺は燃えてねー。
 ブジョルドあんたがしょんぼりしていたから話聞いてあげただけじゃんよ。
 勝手に熱くなってんじゃねーよ脳筋共w
 何が「おおっ」だw
 お前らが腰抜け集団なだけじゃないかww
 
ブジョルド「よそ者が私の霊魂を凌ぐのは気に入らないわ。だからこっちから行ってリークリング達を殺しましょう!」
 
 よそ者よそ者うるさいなー。
 これだから田舎者は……(。-`ω´-)
 
 
リセッテ「……あ、シルスク思い出した(じ~っ)」
ラムリーザ「なんか嫌な予感、話は後だ!」

突撃じゃーっ!
 
リセッテ「……もう」
 
 
 というわけで、成り行きみたいだど、シルスク奪還作戦が始まったのであった!
 
 
 
 




 
 
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