ならず者の愚行 ~追跡作戦~
- 公開日:2018年2月13日
ガラム・エイは、ゴールデングロウ農園の買収に関してもっと知っているはずだ。
ブリニョルフからの指令で、後をつけて何を企んでいるのか突き止めることになっている。
気が付かれない様に尾行開始だ。
ガラム・エイは、そのまま街の外へと出て行った。
どこに向かっているのだろうか?
街を出て、そのまま馬屋の傍を通り過ぎて行った。
その先にあるのは、港?
ソリチュードの港へと向かっていく。
そういえばブリニョルフは、ガラム・エイが東帝都社で働いているとか言ってたな。
東帝都社がこの港にあるのだろうか……
ガラム・エイは、港にある大きな建物の中に入っていった。
中は船が数隻、そして多くの荷物。
ふむ、おそらくここが東帝都社だろうな。
ここの番人に見つからないよう尾行だ。
建物内にはたいまつが灯していて明るくなっている。
俺達は通り過ぎるごとにたいまつの明かりを消し、闇に潜みながら尾行を続けることにした。
幸い、荷物が所狭しと並んでいて、身を隠す場所はたくさんある。
東帝都社の番人だ……
見つかったら叩き出されること間違いない、ここは慎重に……
たいまつを取り払うと辺りは暗くなり、こちらがみつかる可能性は低くなる。
これでやり過ごそう。
ガラム・エイはそのまま進み、倉庫の奥へと進んで行った。
倉庫の奥は、自然の洞窟になっていた。
そして何故か山賊が住み着いている。
どういうことだ?
東帝都社は山賊と繋がっているのか?
争いになるとやっかいなので、こっそりと泳いで行く事にする。
二つに一つだな。
ガラム・エイは山賊と結託している。
それか、山賊に脅されている。
どっちにしても山賊を片付ける必要があるのかもしれないが、まずはガラム・エイを探すことだ。
居たぞ……
傍に居る山賊は一人だけだ。
シャヴァーリと二人掛かりでボコボコにしてやれ!
殴りつけて怯んだ所に――
――必殺の――
――雪崩落としだーっ!
どんなもんだい。
ガラム「さて、そう急ぐ必要もないな」
レイジィ「いや、急いで話してもらうぞ」
ガラム「メルセルに全部、正直に話すつもりだったんだ! 助けてくれ、奴に殺されてしまう!」
ほぉ、つまり、山賊に脅されていたということか。
だがもう安心してもいいはずだ、全て語ってもらうことにしよう。
続く――
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