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第十七話 ~ファルクリースの手助け~

 
 ファルクリースでの害獣駆除を終えた男は、そのまま首長の屋敷に向かった。
 手紙では従士の地位に興味があるなら、ファルクリースを訪れた際に招待したいとかかれていた。

 彼が首長のシドゲイルだ。
 
「手紙をもらったものだが?」
「ああ、君がそうか。では噂どおりの人物かどうか、ちょっと確かめようじゃないか」
 
 首長に言われた従士になるためにすることは、街の人に認められるということだった。
 というわけで、街で困っている人を助けることになったのだ。
 人助けと言っても、男にできることと言えば戦う事ぐらいである。
 害獣駆除、もしくは護衛ぐらいの仕事は無いものか、と街人に聞いて回ることにした。
 
 すると、ルニルというハイエルフの男から依頼を持ちかけられてきた。

 ルニルはファルクリースの死者の間の管理者を務めている人で、この街でアーケイの司祭も努めている。
 
 彼は、ここから北の所に行った「ブローテッド・マンの洞窟」にとある調査のために向かいたいので、その護衛をしてほしいと言うのだ。
 護衛となると男も得意とする分野だ。
 快く承諾して、その洞窟に向かう事にした。
 

 ここがブローデッドマンの洞窟。
 到着した時にはすっかり夜になっていた。
 
 洞窟の中は薄暗いが、木々が茂っている。
 だが、猛獣の気配を男は察知していた。
 
 そこで、ルニル司祭を入り口近くに待たせて、まずはこの洞窟の害獣駆除を行うことにした。
 
 
 丁度夜である。
 男は久々に力を開放することにした。
 最近は、野獣として戦いたくて、うずうずしていることが多くなってきた。
 あの狩猟衝動の快感が忘れられない……

 野獣化してサーベルキャットに立ち向かう。
 
 サーベルキャットだけではない。
 この洞窟には熊まで存在していた。

 しかし、ウェアウルフと化した男の敵ではなかった。
 引き裂き、食い殺し、しばらくたった頃には、洞窟の猛獣は一掃されていた。
 
 
 洞窟の猛獣どもを駆除した男は、人の姿に戻るのを待ち司祭の元に戻った。
 
「大丈夫だったか? 恐ろしい唸り声がしていたが……」
「安心してください、猛獣は全て片付けておきましたので」
 
 唸り声の一つは自分のものでもあるのだが、そのことは話す必要は無いだろう。
 

 洞窟の奥にはタロスの神像が置かれていた。
 
「なるほど、ここはタロスの聖地か」
 
 ルニルはそう呟きながら、日記か何かに書きこんでいる。
 
「あんた、サルモールか?」
「……かつてはそうだった。だが今はもう戦っていない」
「なるほど、だが調査だけはするんだな」
「そういうことだ」
 
 サルモールはハイエルフの集団で、このスカイリムでタロスの信徒狩りをしているのだ。
 男は今では、ハーシーンの使徒と化していたので、サルモールとのいざこざに巻き込まれる恐れは無かったが。
 
 しばらくの間、ルニルは書き込みを続けていた。
 その間、男は改めて洞窟の中を見て回った。
 なかなかいい場所だと感じた。
 将来住み着くならこんなところがいいかも、と考えていた。
 野生の血が徐々に濃くなってきているのかもしれない……
 
 
 そうこうしているうちに、ルニルの調査は終わったようだ。
 ルニルを街へ送り届け、男は森の中へと入って行った。

 夜が心地よかった。
 
 
 →後日談
 
 
 
 
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