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第十六話 ~ファルクリースへ~

 
 その日、男はホワイトランの街を歩いていた。
 とくに用事があったわけではない、単純に仕事が無く暇だったからだ。
 
 ホワイトランの街は、ドラゴンボーンの噂で盛り上がっていた。
 
 なんでも、ドラゴンズリーチ(ホワイトランの首長の屋敷)でドラゴンを生け捕りにしたとか。
 今は首長の屋敷となっていたが、そのドラゴンズリーチはもともとオラフ王がドラゴンのヌーミネックスを
 捕らえたという伝説があってつけられた名前だとか。
 
「ドラゴンボーンか……」
 
 男はつぶやいた。
 ドラゴンボーンとやらが、どれほど屈強な男なのかを想像しながら。
 ドラゴンボーンは世界の脅威を救うたびに旅をしていると聞く。
 機会があれば共に戦ってみたいものだ、と男は思った。
 
「ちょっといいかな、手紙が有るんだ」
 
 突然声を掛けられて、想像の世界から現実に引き戻される。
 見ると一人の気の弱そうな男が紙切れを手にこっちを見て居る。
 
「手紙がある、ファルクリースの首長からだ」
「ファルクリース?」
 
 ファルクリースとはスカイリムの南西に位置する森に囲まれた地方都市の一つだ。
 そこの首長が何の用があるのだ? と男は思った。

 手紙はこれだ。
 なんでも従士にしてくれるとか。
 
 出世のチャンスだな、と男は思った。
 同胞団を纏める立場になったが、都市の従士となるとその格は桁違いだ。
 それに、同胞団での仕事は大方片付いた。
 あとは雑用がしばらく続くだろうと考え、男はファルクリースに行く決心をした。
 
 
 そのことを告げにアエラの所に戻った。
 
「これからファルクリースに行くことにする」
「ファルクリース? ちょうどいいわ」
 
 なんでもファルクリースで害獣が発生したのだと。
 この期に及んで害獣駆除か?
 男は苦笑しながらその仕事を引き受けた。
 ついでに、ということで。
 

 ファルクリースに近づくにつれて、辺りは高い木々に覆われ始めていた。
 首長に会って従士について話を聞く前に、とりあえず同胞団としての仕事を片付けることにした。

 村の人に話を聞き、害獣の現れた家に向かった。
 ここがそうだ。
 
 獣――
 サーベルキャットか、熊か狼か?

 男は意を決して中に飛び込んだ。
 
 家の中にいたのは狼だった。

 狼なら大した相手ではない。
 
 飛び掛ってくる狼を剣で受け止めると、男は一気に片をつけることにした。
 下から蹴り上げて――

 叩きのめす!

 このコンビネーションで、狼はあっけなく始末できた。
 
 これで同胞団しての仕事はひとまず完了だ。
 
 
~ Mission Complete ~
 
 
 
 
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