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第二話 ~同胞団・入門~

 
 同胞団――
 
 別に恩を感じたからってわけではないが、何か惹かれるものがあったのだ。
 男は同胞団に加わってみようと考えたのだ。
 
 ジャイアントとの戦いの後、同胞団の一員だったアエラから盾の兄弟について聞いた。
 同胞団の拠点は、ホワイトランのジョルバスクルにあるそうだ。
 そして仲間に入るためには、そこにいるコドラク・ホワイトメインに聞く必要がある、と。
 
「彼の所に行く事ね。幸運を祈るわ」
 
 アエラはそう言うと、何処かへ立ち去っていった。
 
 
「同胞団、か」
 男は両手に持つ剣を鞘に収めながらつぶやいた。
 そもそも同胞団がどういったものかわかっているわけではない。
 だが、ある種の期待はあった。
 
「稼げるかもしれんな」
 
 
~~~
 
 
 スカイリムのほぼ中央に位置するホワイトランの街。
 スカイリムでは現在帝国とストームクロークに分裂して内戦が勃発している。
 もともと中立の地であったが、ストームクロークの襲撃以来、首長のバルグルーフは帝国寄りの立場を取っている。
 

 ここが同胞団の拠点であるジョルバスクル。
 ジョルバスクルの中では、戦士同士が模擬戦闘を行ったりしていた。
 戦っている連中を尻目に、コドラクを探すことにした。
 まずはコドラクと話をしないことには、先に進むことはできないようだ。
 
 コドラクはジョルバスクルにある地下の居住区に居た。
 
「やあ、よそ者よ。何か用事があるなら話しを聞こう」

 表面上は親しげに、だが眼光は男を値踏みするように鋭い。
 
 彼の前で取り繕っても仕方が無いと考え、男は単刀直入に意見を述べることにした。
 
「仲間に加わりたい」
「今すぐに? ふむ、ちょっと顔を見せてもらえるかな」
 
 コドラクの言葉に、男は少し睨み付ける感じで相手を見据えた。
 自分が値踏みされているのはわかっていたので、意思だけはしっかりしているところを見せ付けてやろうとしたのだ。
 
「うむ、悪くない。なかなか根性がありそうじゃないか」
 
 コドラクは、心に炎を燃やす者なら同胞団に加えても良いと考えていた。
 これまでにも、いく人もの名のある者達、名声を求めて訪れてくる者に会ってきた。
 要は心が大事なのだと。
 
 そして、一番根本的に大事なこと。
 それは戦えるかということだ。
 
「ヴィルカスよ、彼を庭に連れて行って、何ができるのか確かめてやれ」
 
 コドラクは、団員のヴィルカスを使って、男の腕前を試すことにした。
 
「君に時間を割く価値があるかどうか、ヴィルカスが見極めてくれるだろう」
 
 男は望むところだと考えた。
 双剣の腕前に自信はあったのだ。
 男はヴィルカスについて行き、ジョルバスクルの裏庭に行った。

 ヴィルカスは男の方を向き直り、自信ありげに言い放った。
 
「俺に向かってちょっと攻撃してみろ。腕を見てやる」
 
 男はゆっくりと二本の剣を鞘から取り出した。
 こうした入門者の品定めを何度もやってきたのだろう、ヴィルカスは落ち着いていた。
 
「二刀流か。心配するな、ちゃんと受け止めるから」
 
「いつ初めてもいいのだな?」
「かかってこい」
 
 ヴィルカスの一言を合図に、男は一気に攻撃を叩きこんだ。

 二刀流による剣戟をヴィルカスは巧みにいなし、反撃を仕掛ける。
 しかしこの瞬間を男は待っていた。
 相手の左からの一撃を左の剣で受け止め、即座に右の剣を突き出すのだ。
 このコンビネーションでなんども山賊等を葬ってきたのだ。
 
 だがヴィルカスも負けてはいない。
 男の必殺の一撃を盾で受け止める。
 戦闘のプロであることを知らしめるよう落ち着いている。

 そこで男は戦法を変えた。
 流れるような連続攻撃。
 二本の剣を巧みに操り、左右からヴィルカスを追い詰めていくように攻撃を繰り広げる。
 
 キーン!
 二人の剣が交錯し、お互いの動きが止まる。
 
「いい腕をしているな」
 
 そう言ってヴィルカスは剣を引き、戦いを止めた。
 男の剣の腕を認めたようだ。
 
 
「うまくやれそうだな。だが当分は使い走り役だぞ、新米。やれと言われたことをやるんだ」
 
 
 これが、同胞団としての活動の始まりであった。
 
 
 
 
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