エルダーの知識編4 ~すくぅ~ま4 (アルフスタンドにて)~

 
 俺の名前はジェイザルゴ、――じゃなくてラムリーザw
 タイトルにスクゥーマが出てくるのもついに4回目……
 無くならない物だな!
 
 星霜の書を求めて、これからアルフスタンドに入っていくところだ。
 
 

 アルフスタンド探検隊が行く。
 この傾斜だと、雪で足を滑らせたら、正面の崖にダイブして終わりだな。
 ダイブするのはダイブロックからだけに――するわけねーよ!
 
オンマンド「4人で出かけるのって、サールザルぶりじゃないかな?」
ブレリナ「そういえばそうねー、みんな黙々と修行に明け暮れていたし、ラムリーザはほとんど居なかったし」
ラムリーザ「悪いのはマグナスの目だよ……(´・ω・`)」
オンマンド「あの目がそんなに危険かも知れないだなんて、夢にも思わなかったよ」
ラムリーザ「俺はヘルゲンまで吹っ飛ばされたんだぞ!そして帝国軍に処刑されそうになったり散々だよ……」
オンマンド「魔法ってのはすごいな」
ラムリーザ「俺の不幸を『すごい』の一言で片付けんな!(#^ω^)ピキピキ」
 
 
 とまぁ、一番最初のサールザル以来の4人組ってのは本当だ。
 あれからいろいろと環境は変わったが、俺達の仲だけはそのまま維持されているようだな。
 
 しかしこのアルフスタンドは、ちょっとやばい香りがしているぞ?

 なんでこう辺りに血が飛び散っているんだよ……
 なんか大きな事故でもあったのか?
 ここでなんか殺し合いでもあったのか?
 それともなんか「やばいの」が潜んでいるのか?
 
ブレリナ「何かがあったには違いないわね……、手掛かりを集めていきましょう。ほら、ここにスラって人の日誌がある」
 
 
 
 しばらく進むと、奥から人の声が聞こえてきた。
 
???「どこに隠した? お前が独り占めにしようとしてた事は分かっているんだ、ジェイ・ザール!」
 
 
 …………?
 
 
ラムリーザ「お前、何を独り占めしてるんだ?」
ジェイザルゴ「ジェイザルゴは何も独り占めにしようとはしていない」
 
???「嘘だ! スクゥーマはもっとあるはずだ、黙れ黙れ! 嘘をつくなジェイ・ザール! お前が隠したんだろう!」
 
ラムリーザ「ジェイザルゴ、お前まさか……(;¬_¬)」
ジェイザルゴ「いや、違う。ジェイザルゴはスクゥーマは使わないし持っていない! 彼は何か勘違いしている!」
ブレリナ「落ち着いて、ジェイザルゴじゃなくて、ジェイザールって言ってるわ」
オンマンド「それに声は奥から聞こえているぞ」
 
???「お前はいつもスクゥーマを盗もうとするからな!」
 
ジェイザルゴ「盗んでいない!」
 

 声の主はあいつか?
 
 なんか不穏な空気が漂っているが、そこにスクゥーマの影がちらほらしていることは間違いない……
 またスクゥーマか!
 
 
 
オンマンド「しかしドゥーマーの遺跡ってのはハイテクだな」
ラムリーザ「歯車にー挟まれたー、ギヤー」
ジェイザルゴ「くっくっくっくっ」
ブレリナ「あ、ここにも調査書があるわ。ふむふむ……」
 
 ……なんか悔しいぞ、ジェイザルゴの笑い方にブレリナの見事なスルー(#^ω^)ピキピキ
 
オンマンド「……あ、なるほど。歯車だからギヤーなのか。それで、ギャーの悲鳴をギヤーに……」
ジェイザルゴ「くっくっくっくっ」
 
 ……分析すな(#^ω^)ピキピキ
 
 まぁ、ムズルフトの時みたいに声がむなしく響き渡るのと比べたらずっと楽しいやい。
 
 
 しかし戦闘時の息はものすごく合っているぞ。

 見よ、この包囲殲滅戦!
 これぞ百戦錬磨の戦術だ!
 
 
 ん?
 さっきのスクゥーマがどうのこうの言っていたカジートだ。
 
ジダール「またあんな口の利き方をしたら、あいつを殺してやる。寝ているうちに殺してやる……、あいつの肉に毒を盛るか……」
オンマンド「おい、物騒なこと言うんもんじゃないぞ」
ジダール「なんだ? こいつは誰だ? また毛無し族が食べ物を探しに来たのか? だが、こんな奴らと一緒に閉じ込められた覚えは無い……」
ラムリーザ「いったいここで何があったんだ?」
ジダール「嘘だ! 嘘をつけ! スクゥーマを取ったのはお前に違いないんだ!」
ラムリーザ「なんだぁ?! 会話が成立しないぞ?!」
ブレリナ「スクゥーマ中毒の末期症状よ! 完全に逝っちゃってるわ、危ない!」
 

ジダール「しいいねえぇぇぇぇ!」

 しかし多勢に無勢、袋叩き。
 
 これまでの惨劇は、こいつが原因なのだろうか?
 

 ……酷いもんだ。
 
ブレリナ「ここにも書類があるわ……ふむふむ。おそらくこの人がジェイザールよ。で、さっき襲ってきたのがジダール」
ラムリーザ「スクゥーマ中毒のジダールに殺されたのか……、スクゥーマ中毒者同士争ったんだろうな」
ブレリナ「それは違うと思うわ」
 
 ジェイザールの書き残した書類には、ジダールをスクゥーマ中毒から抜け出させるために、探検に参加したと書いていた。
 一気に治すのは難しいので、少しずつ量を減らして行くために、少しばかりのスクゥーマを持ってきていたのだが、嵐でここに閉じ込められたために、持ってきたものは尽きてしまったようだ。
 そのためジダールは禁断症状が悪化して幻覚を見るようになり、その時にこのジェイザールは……
 また、遺跡の外でブレリナが見つけた「旅の記録」には、ジェイザールとジダールは兄弟だと書いていた。
 

ジェイザルゴ「ジェイザルゴには分かる。ジェイザールは兄弟を、助けてやりたかったんだ」
ラムリーザ「兄弟で殺し合いかよ……、ひでー話だな、全く……」
 
 
 スクゥーマ……

 完全に撲滅させるべきだな……
 こんなものは存在すべきじゃない……
 
 
 
 




 
 
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Posted by ラムリーザ