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見習い魔導師編6 ~緑の世界と、魔法の実験~

 
 魔導師大学に入れられてから、真っ先に学ぶことにしたのは召喚術だ。
 別にスケルトンとかなんとかを召喚することを学ぼうとは思っていない。
 召喚術の中には、武器や防具を召喚して身に纏うってのがあるんだ。
 
 そこで俺は、弓の召喚術に目を向けた。
 
 アンカノ叔父さんに、ここでは魔法の勉強以外はダメだ、と弓を没収されてしまうので、それならば召喚弓なら文句言われないだろうと考えたのだ。
 まだうまく召喚できないが、その内使いこなしてみせるぜ。
 
 
 そういえば魔法の手伝いを依頼してきたのって、ジェイザルゴだけじゃないんだよね。
 ブレリナも新しい魔法を作ったから「実験台になってくれ」って言ってきたんだ。
 ふふ、みんな俺を頼りにしまくりんぐですな!
「ちょっと魔法の実験台になってくださらないかしら?」
「ん? ああ、いいよ」
 こんな感じにブレリナが、俺に手伝いを申し付けてきたんだ。
 ブレリナとはダークエルフの女性で、サールザルの遺跡に行った時から一緒の同期である。
「ありがとう、そこを動かないでね(みんな忙しそうだし、こんなこと頼めそうなのっていつもゴロゴロしているラムリーザぐらいしかw)」
どーん
 どーん!
 
「ぬおっ、緑っ?!」
 ブレリナに魔法をかけられたら、辺り一面が緑色になってしまったぞ?!
「どう?」
「みんな緑になったよ、ブレリナの肌が緑色になって、ナメック星人みたいに見えるぞっ」
「何それ。う~ん、そんなはずじゃ……」
「お、ミルクが青汁になっとるように見える」
「しばらくしたら元に戻ると思うけど……、う~ん……」
「緑色は好きだから別に気にしないよ。さてと出かけるか」
みどりー
 うおっ、まぶしいっ!
 う~む、これは暗視ができるかも、夜まで一眠りするか……。
 
 
…………
 
 
 ……あ、治ってやんの。
 
 魔法の効果が解けたら、ブレリナはまた手伝いを依頼してきたぞ。今度は何だ?
「起きましたわね、次もお願いできるかしら?」
「いいけど、次は青? 赤?」
「そんなことはないはずよ、そこを動かないでね。(次はジェイザルゴに頼まなければいけないかと思っていたけどよかったw)」
牛化
 モ~、勘弁してよ~
 
馬化
 ヒッ……ヒヒーン……
 
犬化
 ブレリナ~、ブレリナ~……
 
「まずい、このままだと最終的に魔女ラゼルのようなおばあさんにされてしまう……」
「それはウィローじゃ、それにおぬしは男だろうに」
「うわっ、いつのまに!」
 なんかいきなりウラッグのじいさんが突っ込んできたぞ。
 ブレリナは何も言わないし、ずっと犬のままですかー?
人化
「おうふっ、治った」
「なるほど、どこから始めたらいいのか良くわかったわ。今日は手伝いありがとう」
「なんだかよくわからんけど、お役に立てて何よりですw」

 いったい何の実験なんだよ?!
 攻めてきた敵の兵隊を全部豚にするんだろうかなぁ。
 それとも結婚式に乱入して、参加者を全員オオカミに変えるのだろうか……。
 
 
「だから、ウィローや狼の血族の話をしても、誰も理解できないと思うぞ」
「あ、そうそう、ついでにウラッグじいさん、マグナスの杖ってどこにあるか知ってる? 大学にあったっけ?」
「杖は知っておるが場所までは知らんな。大学の倉庫なら、ミラベルにでも聞いてみるがよかろう」
「りょーかいっ」
 というわけで、次はマグナスの杖探しに移行するぞいっ。
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記