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見習い魔導師編4 ~猛勉強する振りをしよう~
- 公開日:2017年11月29日
やあ、ラムリーザだよ。
サールザルの遺跡から戻ってきてから、なんか霊感少女能力が評価されて、なんか一目置かれるようになったみたい。
まさかこの能力が「大成する何か」ってわけ……じゃないだろうなぁ。
そして次の仕事は「大学から盗まれた本を取り戻せ」ってことでフェルグロウ砦に向かうことになったんだ。
敵の魔導師を『狙撃』で蹴散らしながら――あ、単独行動の場合は、先生や叔父さんを気にする必要が無いから弓で戦っているからね!
そして、ようやく本を持ち出した人の所にたどり着いたのですがーあっ。
い~え~ゆ~い~~、ですかね?
「砦を荒らしているのはあなたね?」
最後に待ち構えていたのは召喚者だった。
なんか俺が砦を荒らした悪者のように言ってくるけど、大学の本を盗んだのはこいつだよな?
「盗んだ本、返してよ」
「読みたいの?」
「んや、読まんよ」
「じゃあ、帰りなさい。帰らないと……」
本を返すの返さないの押し問答が続くのは覚悟のうえ。だから俺は言ってやったさ!
「返してくれるまで帰らないからなっ!」
「……これ以上話し合っても無駄ですね」
どうやらこいつは本を返す気はないようだな。
「仕方ない、最後に質問させてくれ」
「いいでしょう」
「シンを倒しますか? 必ず倒しますか?」
「質問の意味がわかりません。消えてもらいます」
「ぬおっ!」
結局争いになっちゃったよ。
召喚者というだけあって、なんか召喚してきて1対3という「猪木vs国際軍」みたいになっちゃうので、突っ込んだらボコボコにされるんだよな。
しかも最初から見つかっているので狙撃にならん……。
だからしかたなく、壁の裏に隠れながら撃ちあいになっちゃうんだよねぇ。
戦いが終わったら、本がぶっ飛んでいて探すのに手間取ったりするけど、仕方ないや。
究極召喚されていたら勝ち目無かったよねっ!
本を取り返して大学に帰ると、元素の間にサールザルの移籍で見つけた塊魂が浮かんでいますなぁ。
これ、ほっといたらいろいろ巻き込みだすんじゃないかな……。
塊魂の正式名称は『マグナスの目』らしい。
七英雄のリーダー格ですな。
「それはワグナスだ」
突然、図書館管理人のウラッグさんに突っ込まれてしまった。
「ぬお、さすが図書管理人、いろいろ詳しいですね」
「盗まれた本の奪還ご苦労様、報酬にいろいろな本を与えるから読むがよい」
「ありがとうございます。(読むのめんどくさいなー)」
「本を読む時は、手をきれいにするんだぞ」
「大丈夫です、私の手はまだ汚れていません」
「ふふ、そのうち汚れるさ」
「偽善者のアレですか?」
「知らんな」
とりあえずもらった本の『タイトル』を読んだら、全部理解できた気がした――スキル上がった――ので、速攻で全部返し――売り――ましたとさ。
「この本のすべてを理解したぜ!」
「嘘をつくな」
まぁ、こんなところだね。
ちゃんちゃん♪
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