北東の僻地 後編 ~古い監視塔とかいろいろ~

 
 僻地での生活、慣れればどうてことはない。

 シサイニアの砦を探索して戻ってくると、すっかり日も暮れていたので山賊の寝床で一晩過ごす。
 都会の喧騒から離れて、こう自然の中で暮らすのも悪くは無い。
 
 
 さて翌朝である。

 ここより北東へは崖を登らなければならないので、これ以上北上するのはやめにしておく。
 そもそも早く兜を届けなければならないのだ。
 のんびりしている暇はないはずだが、のんびりさせてもらう。
 どうせ俺がヴァータセンに行かなければ、スカリール達はまだ石柱の謎を解けずに立往生していたはずだからな。
 

 というわけで、北東の僻地から眺めるさらに西。
 白い遺跡が右側に、そして左側に見えるのが、昨日池から見えた高台にあった塔だ。
 遠くに帝都にあった塔が見えているねー。
 

 まずはアイレイドの遺跡から。
 中央から何やらかのエネルギーが湧き出していて、そこに手を触れると力を得ることができる。
 こんな僻地まで力を求めて来る奴が居るかどうかは謎だけどね。
 

 そこから反対の方角を向くと、池から見た高台の塔がある。
 何のために造られた塔なのか?
 

 行ってみた。古い監視塔らしい。何を監視していたのかはわからんが。
 中はネズミが居ただけで荒れている。放棄された塔なのか、僻地だしな。
 ひょっとして国境を監視する塔なのか、といっても放棄されているしなぁ。
 

 塔の屋上にはテーブルがあり、弓と矢がいくつか置かれたままになっていた。
 シェイディンハルに戻るには、左下に見えている木の板を使ってできた橋を渡っていけばいいのかな。
 
 英雄の丘へと戻り、階段を下りて池の傍まで戻ってくる。

 ちょうど英雄の丘と反対側の方角だ。
 池を西へと回りこむと、先ほどの塔の屋上から見えていた木の板でできた橋がかかっている。
 川を下るか、道を進むか……
 

 まずは無理せずに道を進む。
 木の板を渡った先は少し坂になっていて、それを登りきったところでまた橋がかかっていた。
 

 その橋をわたった先は、かろうじて道になっているという感じで、岩と陰の間で危ない。
 そもそも道なのか? 雨水が流れた跡とかではないのだろうか?
 まぁ飛び降りてもユニコーンはなんか丈夫だから大丈夫だけどね。
 

 で、その先は滝つぼになっていて行き止まり。迎えてくれたのはネズミが一匹。
 うーん、迷ったか?(。-`ω´-)
 古い監視塔の屋上からは、すぐ近くにシェイディンハルの教会の屋根が見えていたのに、道は全然繋がっていない。
 

 仕方が無いので、川の向こう岸、西へ向かって山登り。
 ユニコーンをジャンプさせながら登れば、ある程度の急な坂道を登ったりできる。
 道は無くとも、まっすぐ西へ進めば街へ戻れるのはわかっているからな。
 

 急斜面を登りきった先には、お馴染みとなった神の石像があったりする。
 しかしここには信者もいなければ司祭も居ない。
 お花とかは添えられているから、参拝する人はいるのだろう。
 

 信者ごっこ。
 
「ここは、らむたんの祠じゃ。貢物は金塊じゃ。そなたに試練を課す。シェイディンハルへ行って、燃える羊を降らせるが良い――って、シェオゴラスかよ!」
 
 などと独り言を言って遊ぶしかない。ユニコーンは口を聞いてくれないからなぁ。しゃべりだしても怖いけど。
 ふと思ったけど、この国の神様は司祭や信者のいる語りかけてくる神と、ここのように人は居ないし語りかけてもこない神が居るようだ。
 最近デイドラという神に悩まされているので、こういった見守っているだけの神のほうがいいかな、などと思ってしまう。
 

 というわけで、裏道を通りまくってシェイディンハルへと戻ってきました。
 これまでの行程で、インプが一匹、狼が一匹、ネズミが一匹襲ってきただけ。
 うむ、街道を通ろうが、裏道を通ろうが、何かは出てくる。しかし熊や虎が出てくる街道よりは、安全と。
 たぶん猛獣も、裏道すぎて入ってこないんだよきっと。
 オーガがおらんのは意外だった。一匹ぐらいは出てくると思っていたけど、この僻地にはおらんようだ。
 
 さて、帝都に帰る前にシェイディンハルでやっておくことがある。

 ここがマイホームですよん。
 全ての街に拠点を置く。固定資産税など無い世界だ、どんどん資産を増やしていこう。
 金なら追い剥ぎでいくらでもたまる。
 

 ちょっとせまいかな……
 
 といったところで、今回の旅はおしまい。
 ほとんどストーリーのない、ただの旅路を紹介しただけになったしまった。
 まぁ、こういった日もいいでしょう。
 道を歩くだけでも楽しいのがオブリビオンで、荒野ばかりのスカイリムでは楽しめないものなのさ――って、何の話だ!
 
 
 
 




 
 
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Posted by ラムリーザ