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アンヴィルの幽霊船 ~幽霊を退治して水晶玉を取るだけの簡単なお仕事~

 
「起きなさい起きなさい、私の可愛い坊や」
 それは、ラムリーザが16歳になる誕生日のことであった。
 ん? 俺は16歳だったのか? 大学生設定じゃなかったか? 飛び級か? あれ、デジャビュ?

 ってかもういいです、このネタもしつこいですよ、アリーレさん。
「アンヴィルの幽霊船の噂は知っていますか?」
「今日も疑問形会話ですか?」
「ヴァルレイが困っているみたいだから話を聞いてあげましょう。はい、疑問形会話は終わり」
「ヴァルレイって誰ですか? どこに居るのですか?」
「疑問形会話はあなたが率先してやっているのです。アンヴィルの港にあるサーペント・ウェイク号に行ってみましょう」
「…………(。-`ω´-)」
 
 どうもアリーレさんと会話をしていたら妙な具合になってしまう。

 アンヴィルの池を眺めながらそう考える、午前中のあるひと時であった。
 あの石像、色っぽいな、そんな不埒な事を考えながら、俺は大事な事を忘れていることを思い出した。
 しかし、慌てなくてもいいという考えも同時に浮かび上がっているのも事実だ。
 
 俺は、記憶喪失の放浪者だ。
 しかし、最近は元の記憶を戻す方法を、そんなに真剣には考えていない。
 まぁ、そういうのも普通と言えば普通だ。
 
 例えば世の中には、住み慣れた故郷を離れて、遠く離れた大学に通い、一人で生活している者も居るだろう。
 そういった人たちは、早く故郷に帰りたいと常日頃から考えているか?
 否、そんなことはない。
 中には学生の間、一度も故郷に帰らない者も居るだろう。
 
 つまり、俺の場合はその故郷から遠く離れた大学が、このタムリエルという世界なんだ。
 いずれは元の自分に戻りたいが、今すぐ急いで戻りたいがとは最近考えなくなった。
 今の自分にも生活は普通にある。
 おなかがすいたら飯を食い、夜になって眠たくなったら寝る。俺はこの世界で自宅を構えたりしているんだ。
 そして朝になったらアリーレさんが起こしに来る。
 困っている人が居たら助けてあげる、すると名声が上がる。
 
 慌てることはない、慌てることはないのだ。
 むしろ今の自分の置かれた環境、楽しいと思っている。
 元の自分が今より楽しいかどうか保証は無いのだ。
 

 というわけでサーペント・ウェイク号に到着、ヴァルレイに話を聞いてみることにした。
 話の内容は物騒で、目的は水晶玉の回収だが、乗組員は全滅していて幽霊と化しているとのことだった。
 幽霊多いなアンヴィル!
 この国の街は、街ごとに特定のジャンルの問題が発生しているようだ。
 

 船の中に入ってみると、ヴァルレイの言うとおり、いきなり幽霊が襲い掛かってきた。
 こんな危険な船を、街の港に放置しておくんじゃない。
 幽霊屋敷に幽霊船、まったくなんなんだアンヴィルは!

 水晶玉を取ってくるだけでよいのだが、こんなのが街中に居るのは不安だ。
 というわけで、幽霊を殲滅しておくことにする。

 今のはこの乗組員が化けて出た幽霊か。
 いや待てよ?
 乗組員は全滅して幽霊化したというが、それなら彼らは誰にやられたのだ? 幽霊に襲われて全滅?
 幽霊が先か? 全滅が先か? わからん……(。-`ω´-)
 

 幽霊は魔法も使ってくるやっかいな相手。
 敵の魔法を封じる方法も学んでおく必要があるかなぁ?
 

 水晶玉は、船の一番奥の部屋に置いてあった。
 幽霊を退治して水晶玉を取るだけの簡単なお仕事でした。これで名声が上がるのなら儲けものだ。
 

 お礼に「赤波」と呼ばれるカトラスを頂いた。
 魔法剣は俺は使わないので、アリーレさんに使ってもらうか。
 
 
 アンヴィルクエスト アンヴィルの幽霊船 ~完~
 
 
 
 
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