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野外探索 ~アイレイドの遺跡・リエル~

 
 魔術師ギルドでの生活は、ジ=スカールの言うとおり退屈だ。
 真面目に実験をしているのは錬金術師のセレーナぐらいで、ヴォウラナロとジ=スカールは、ギルド内をうろうろしているかイタズラを考えているかのどっちかだ。
 俺はどうだかって?
 ギルド内に篭ってないで、宿屋に行って雑談したり、道端で住人と雑談したり……、あまり生産的な活動はしていないな。
 
 そんなある日、ギルド内でぼーっとしているところにジ=スカールがやってきた。

「ジ=スカールは退屈だと思っている。そこでラムリーザ、近くにあるアイレイドの遺跡でも探索しようじゃないか」
「引き篭もりギルドの汚名返上ですかい? でもめんどくさいな、一人で行ってきたらいいじゃないか。それかヴォウラナロと行けよ」
「ヴォウラナロは今、新しいイタズラを考案中だ。だから暇そうなラムリーザと行く」
「やなこった」
「後輩は、先輩の言うことを聞くものだ」
 断り続けていても、ちっとも側から離れない。根負けした俺は、ジ=スカールに連れられるままブルーマの街から出て北西へと向かった。
 

「見ろ、あれがアイレイドの遺跡だ」
「大理石かな、白いな。ところでジ=スカール、この遺跡の名前を知っているか?」
「遺跡の名前? 確かリエルだ。あと、ジ=スカールの事は先輩と呼べ」
「了解、ジ=スカール。リエル・アンダーソンですか?」
「ジ=スカールは、アンダーソンという名前は知らない」
 まあいいか、この遺跡に記憶を取り戻す鍵があるかもしれない。
 そんな期待を抱きつつ、俺は遺跡の中へと突入した。
 
 遺跡の中は薄暗く、奇妙な物音が響いている。
 少し進んだところで、奥に大広間が見えてきたが、どうも嫌な予感がしますなぁ。

 幽霊みたいなものが居ますよ?
 呪いの遺跡かなんか、そういった類の場所じゃないのかな?
 
 などと考えていたら、奥に居た化け物に感づけれたようで、奥から燃える骨がこちらに向かってきた。

 急いで対応するが、なんか幽霊みたいなものも居るような……

 ジ=スカールが突っ込んでいったので、そこは彼に任せて俺は広間へと降りてみる。
 そこには、なんか強盗団みたいなのが居て、こちらに襲い掛かってきた。

 遺跡荒らしか? 危ないな!
 ってか、こいつらが居ないときに来ればよかった!

 ――などとぼやいていても仕方が無いので、降りかかる火の粉は払っておこう。
 しかしこいつ、ブルーマ地方へ来る途中の洞窟にも居たが、ずいぶんと顔色の悪い奴だな。良く見ると、顔だけじゃなく全身緑色だ。
 まぁ、ジ=スカールみたいな獣族が居る世界。緑色の人間も居るのだろう。
 いや、ひょっとしたら以前はお知り合いだったかもしれない。あまり驚かないでおこう。
 
 
 
 しばらくドンパチやらかした後、ようやく襲撃者を撃退することができた。
 燃える骨は、同じように燃える剣を持っていたので頂いておく。憤激のロングソードだそうで、炎のダメージがエンチャントされている。
 むろん、襲撃者の装備で、金になりそうなものは剥ぎ取っておく。俺は、この行為がこの世界で食っていくのに一番効率がいい方法だと気がついていた。人助けをした駄賃より、襲い掛かってくる敵を追い剥ぎした方が儲かるのだ。
 例えは、この遺跡にある宝箱。入っているのは精々50Gぐらいだが、装備を売ると一個当たり500Gとかになるのだからなぁ。
 追い剥ぎ専門の仕事でも、十分に食っていける世界なのかもしれない。というか、追い剥ぎをやる方が収入が良い変な世界だ。
 
 
 遺跡の奥へと進むと、地面に青白く光る石が落ちていたりする。
 何だろう? と拾いに行こうとすると――

 頭蓋骨が襲い掛かってきた!
 やだなー、やっぱりこの遺跡、呪われているんじゃないか?

 さらに、骨を召喚してくる奴まで現れた。
 これは、この場所はそっとしておいた方がよかったのではないかね?
 あまりよろしい場所だとは思えない。

 退治した奴を見てみたら、干からびたミイラみたいな奴だった。ミイラが動く世界か、怖いな。
 しかしこいつは、炎の杖という火炎を飛ばす杖を持っていたので、何かの役に立ちそうだと思い頂いておく。
 別に火の玉を飛ばす魔法ぐらい使えるが、いざとなればこの杖を売ってお金にすることもできるからな。

 さらに、吸収のアミュレットという、呪文を吸収できる首飾りを手に入れた。
 ミイラが身につけていたものなので気持ち悪いが、効果が魅力的なので使わせてもらう。
 さらに、寒気のルーンスカルという青い頭蓋骨。ん、売って金にするかな?
 それと、忘れずに周囲に落ちている青白く光る石を回収しておこう。ジ=スカールに聞くと、これはウェルキンド・ストーンというものらしいが、何に使うものかはさっぱり分からぬ。なんでも、千個集めたら願い事がかなうらしいが、千個だなんて途方も無い話だな……。
 

 基本的に、この遺跡は幽霊の巣窟らしい。
 新しい部屋に入るたびに、大小さまざまな幽霊が襲い掛かってくる。
 まぁ、遺跡なんてそんなものだろう。

 それか、骨。
 ジ=スカールも骨や幽霊を召喚して戦うから、たいしたものである。
 
 

 途中、怪しげな床を発見。何も無いのに血溜まりがある。

 上を見ると、無数の針が並んでいる。
 これはあれだな。ここに入ると、床がせりあがるか、天井が落ちてくるかのどちらかで、油断している奴は串刺しになってしまうわけだ。

 このはしわたるべからず、ではなくて、このはしわろるべし、だな。
 
 

 一番奥だと思われる場所は、ウェルキンド・ストーンが多数飾られていたり落ちていたり、そして、それを守るように幽霊である。
 
 

 冒険者の一団にも遭遇する。
 敵意はないみたいだが、爬虫類みたいな恐ろしい奴だな!
 
 ………
 ……
 …
 
 最後は駆け足になったが、結局のところこの遺跡には、ウェルキンド・ストーンがあっただけ。13個。千個集めるか?
 あとは襲い掛かってきた奴の装備を入手して、あとで売ってお金にできる、そのぐらいかな。
 ああそうだ、錬金術もやっておかないといけないみたいなので、いくつか素材を入手しておいた。
 幽霊からはエクトプラムズ、あと遺跡内の宝箱からニガヨモギの葉。宝箱に入っているぐらいなのだから、貴重品なのだろう。
 要するに、特別な何かではない、ただの遺跡だったわけで、ジ=スカールも暇つぶしにするために来ただけだろう。
 
 

 外に出た時、朝日がまぶしかった。
 結局俺達は、一晩中迷宮の中を駆け回っていただけである。
 
 ま、生活費を稼がせてもらったということにしよう。
 
 
 
 
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