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どうやら人が居るみたいだぞ?

 
 この地にやってきてから、何日が過ぎただろうか?
 塔の中の食料も少なくなってきたし、外に生えているキノコではあまり腹は膨れない。キノコ採集と釣りをしながら、時々遺跡に潜ってはを繰り返す毎日。
 野蛮な奴は時々沸いてくるが、こいつは馬鹿だということがわかった。

 岩の上など、奴の手が届かないところに登れば、奴は下で暴れているだけ。
 俺はそんな馬鹿な奴に、遠距離攻撃を仕掛けるだけで軽く退治できてしまう、ということに気がついた。
 それ以来、野蛮な奴の姿が見えたら、挑発してから岩の上に登ることにしている。
 
 あと、どうやら人間も居るらしいということがわかった。

 そういえば遺跡の中にもあったけど、この石像はどうみても人間を象ったものだよな?
 
 しかし、数日立っても塔の持ち主は戻ってこない。
 やっぱりあの野蛮な奴に殺されてしまったのだろうか……
 
 
 そんなある日、俺は新しい遺跡か建物か分からないが、入り口を発見した。

 それは、岩山をくりぬいて造られている扉だった。
 どれ、今日はここを探検してみるか。誰かが住んでいたら、それこそラッキーだからな。
 しかし、中に入った俺は落胆した。

 これは建物でも遺跡でもない、ただの洞穴か洞窟だ。
 塔のような文明的な建物がある以上、わざわざこんな所に住む奴なんて居ないだろう。
 あの野蛮な奴の住処なのかな?
 そう思いながら、奥へと足を進めると――

 あの野蛮な奴がやっぱり居た。それと、骨も居る。結局この地は、野蛮な奴と骨の世界か……
 と思ったが、よく見るとその野蛮な奴と骨に襲われているのは、人間じゃないか?
 ここは加勢して野蛮な奴を……、と思ったが、あっというまにその人は野蛮な奴にやられてしまった……
 
 野蛮な奴は、洞窟の奥へと進んでいく。

 俺は、さっきの人を助けられなかったことを悔やみながらも、奴に向かって火球を放った。

 狭いところでは、爆発魔法が効果的だ。火力はもちろん、爆風の衝撃、さらにその衝撃で壁に叩きつけられて三重のダメージを与えることができる。
 
 野蛮な奴のうなり声が聞こえなくなったのを確認してから、先に進んでみる。

 ああ、やっぱりさっきやられていた奴は、俺と同じ人間じゃないか。
 一緒に倒れている鎧を着た奴は、妙に顔色が悪いがこの黒いローブを着た男は、間違いなく俺の同類だ。
 よかった、この世界にも同じような人が居る……、死んでしまったが……
 
 とりあえず、持ち物を調べてみる。何かこの世界について分かるものを持っているかもしれない。

 しかし持っていたのはこれだけ。
 なぜ「とうもろこし」を持ち歩いていたのかは分からないが、食料が乏しかった俺はありがたく頂戴しておく。
 あと、この金色に輝く小さいのが、この国の通貨だろうか? とりあえずもらっておこう。
 細い針は何に使うのかわからないが、松明はこの洞窟を進むのに役に立つだろう、もらっておく。

 でも松明は使わない。隣の顔色悪い戦士がランタンを持っていたので、こっちの方が使いやすいからランタンを使って奥へと進む。

 野蛮な奴は、さっきの火球でやられたようだな、よいよい。
 その時、通路の先から甲高い鳴き声が聞こえてきた。

 見ると、悪魔のような奴が狭い洞窟の中で浮いているじゃないか。
 人間が居ると分かった以上、こいつは敵だ。というか、まだこっちは何もしていないのに氷の魔法を飛ばしてきやがる、敵だね。

 遠慮なく戦わせてもらう。
 
 
 悪魔を倒して先に進むと、野蛮な奴がまた死んでいた。

 側には白くてでっかい蜘蛛のような生き物も死んでいるし、その奥にはさっき戦った悪魔みたいな奴も死んでいる。
 死体ばかりだな、この洞窟は……
 
 さらに進むと、こんどはネズミの群れに遭遇した。

 うーん、これはどうするか?
 普通に害獣だが、襲ってこないのならこんな洞窟の中にいるネズミなど放置してもよいが……

 ――やっぱり駆除しておこうw
 何かの弾みで噛まれたら、病気になるかもしれないからね。
 
 そんな感じに洞窟を進んでいくと、目の前には入ってきたところの扉と同じものが現れた。

 奥の部屋か? それとも出口か?
 俺は、扉の向こうの様子を意識しながら、そっと扉を開いた。

 そこは、今日まで過ごしてきた場所と同じような、木々の生える場所だった――
 
 
 
 
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