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叫びの殿堂にて 後半 ~シールタの目~

 
 ハウリング・ホール、叫びの殿堂にて――
 現在シールタの目を探す探索を行っている。
 
 ラ=キーランという信徒に、シールタに対して反乱を起こすための準備をして欲しいと依頼され、遺跡内で信徒のダガーを探している。
 

 信徒をこれ以上始末しないようにダガーを得るには、盗み取るか、このように棚に置かれている物を集める必要がある。
 そう言えば、最初に始末した使徒もダガーを持っていた気がする。
 もしも必要な数ダガーが見つからなければ、入り口まで戻って始末してしまった使徒から頂こう。
 

 その内、奥の間に到着した。
 そこに居たのは、絵を描いているおばさんと、妙なダンスを踊っている光り手のカズという者だった。カズダンスという踊りらしい、知らんけど。
 

「あなたがシールタですか? 使徒に加わってもいいですか?」
「光を求めし者よ、私に従いなさい。そのためには、シェオゴラスを打倒せねばなりません。貴方を歓迎します」
「忝い――(。-`ω´-)」
 
 とりあえず敵の内情は全て掴んだ。後は使徒のダガーを集めて、ラ=キーランに反乱を起こさせたらよい。
 
「――と言うとでも思いましたか?」
「は?」
「我々のローブを着ていても、そなたの闇はお見通し。調和を知らぬ者、わが光の見えぬ者、そしてシェオゴラスの使者である公爵よ」
「ばれてーら。でも敵と決めつけるのはよくないよ」
「私は秘密を知ってます。空の玉座を――、オーダーの灰色の火にニュー・シェオスが焼かれる間にね。シェオゴラスは庇護を棄てたのです。グレイマーチは闇をもたらすだけ――」
「グレイマーチを知っていると?」
「そうです。騎士が来るや、街へと逃げたのです」
 
 シールタの話は長いので要約すると、グレイマーチ――、オーダーの騎士が襲い掛かってきたときに宮殿に逃げ込んだが、そこにはシェオゴラスは居なかった。それはシェオゴラス自身が、グレイマーチの到来を許したのだという。
 それでシェオゴラスに裏切られたと憤った彼女は、光が見える者を集めて反乱を起こしたが、ダーク・セデューサーによって返り討ちに合ったのだ。
 助かったのは彼女一人。そこで、この地で新たな軍を起こして、臆病者の神――シェオゴラスを金輪際退けるのだというのだ。
 
「でも、シェオゴラスはまた消えましたよ」
「そうか。ではまたグレイマーチが始まったのだな。ならばなぜシェオゴラスの使者である貴方がここへ?」
「まぁ何というか、君の目をもらおうかな、とか思ったりしてな」
「我が光を?! なぜ? なぜです?!」
「――シェオゴラスの地位を得るために!(言ってやった言ってやった)」
 
 本当は違うよ。
 シェオゴラス二世が戦慄の島に君臨するのではない。
 ラムリーザ一世によって、次の世界を作るのだ。緑娘と過ごせるこの世界が好きなので、滅びてほしくないからな。
 
「つまり、私の目が遺物を作るために必要なのね」
「そういうことだな」
「さあ、奪えるかどうかやってみなさい。わが光こそが至高の輝きであることを、教えて差し上げましょう!」
 

 お遊びはこれまでだ。いや、おしゃべりか?
 ラ=キーランの反乱を信用してないわけもないが、こいつと一対一なら負ける気がしない。
 グダグダと乱戦になるぐらいなら、サクッと親玉を潰してやればそれで済むし、俺も目玉が手に入り、ラ=キーランも新たな指導者になりWinWinってわけだ。
 
 
 そんなわけで、霊峰の指最終形態であるプラズマストリームを食らったシールタは、あっさりとくたばったのである。
 目をくりぬくのは気色悪いが、こいつはインプだと思い込む。胆嚢をえぐり出すのと同じ要領だ。たぶん――
 

 シールタの描いていた絵をじっくりと確認。
 オーダーのオベリスク? シールタはオーダーと繋がっていたのか?
 シェオゴラスを敵とするのなら、オーダー側に組したということなのか……
 
「か、彼女が闇に落ちた……、これからどうなるんだ?」
 
 気がつくと、この部屋にもう一人いた使徒、カズがやってきた。
 シールタを始末した俺に歯向かってくる素振りは見せないので、穏やかに言ってやったさ。
 
「シールタは死んだ。これからはラ=キーランが導くのだ」
 
 ――たぶんね。
 ラ=キーランが統率者として大成するかは、どうもカジートに偏見を持っているせいか確信が持てない。
 ジ=スカール先輩も遊んでばかりだったし、フェルムーアの村の王様とかろくでもないのしか居らんかったからね。
 
「そ、そうだ。今こそ新たなる者が立ち上がり、彼女と代わる時なんだ」
 
 あっさりと政権交代が進んだものだな。
 あまり深く考えずに、ラ=キーランを統率者として認めたようだ。
 ま、その方がめんどくさくなくて良いから、これで結果オーライ。
 
 ………
 ……
 …
 
 

「というわけで、使徒のダガーを見つけるつもりだったけど、シールタを退治しちゃった。てへっ☆」
「シールタは闇に落ちたか。これからはラ=キーランが使徒たちを光へと導くのだ!」
「ん、頑張ってカジートの地位向上に励みたまへ――」
 
 ラ=キーランは俺に出し抜かれたことを特に怒るでもなく、そのままちゃっかり後釜にはまり込んだのであった。
 そしてラ=キーランは俺に誓った。
 シェオゴラス打倒などと馬鹿なことは考えず、新たな王となるこの俺を光として崇めることを。
 
 

 こうして、シェオゴラスの杖を作り直すために必要な二つのアイテムは揃った。
 ダイアスの元へと戻って、新しい杖を受け取るか。

「これでいよいよあなたも支配者ね」
「どうだ? 君の望みでもあるんだろう?」
「そうよ。なんだかワクワクしない?」
「狂気の世界をまともにできるかどうか、その試みにワクワクしておる」
 
 ハウリング・ホールの屋根からの景色。
 目の前に広がるのは、明るくなったディメンシアと、東の果てまで続いている水平線。
 無限の新しい可能性が広がっていると解釈してもいいよな?
 
 問題があるとしたら、グレイマーチをいかに止めるかだ。
 
 
 
 
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