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ロングトゥース・キャンプ ~戦慄のフォーク~

 
 ディメンシアを抜けて、マニアへと向かっている最中だ。
 ゼディリアンでの任務は終わったが、帰り道はもうこんな陰鬱な世界を通りたくない。
 

 というわけで、見知った外壁へと辿りついた。
 これはフリンジにある狂気の門、ディメンシア側の入り口だ。
 

 ようやく明るい世界に戻ってこれたぞ。
 
「ふぃーっ、気分爽快!」
「言われてみたら、あたしもこんな空模様の方がいいかなぁ」
「たぶんバーニスは、マニアに移住したら病弱ではなくなるだろうし、ヒラスも死にたいと思うことは無かったはずだね」
「逆にアルゴニアンの妙な人は?」
「あいつらはディメンシアに移住したら、落ち着く……かな?」
 
 それこそ暗い表情で「にーにー」言われても、怖いだけだけどね。
 ん、ゲートキーパーはまだ倒れているし、右手の武器も付いたまま。
 珍品博物館にあったゲートキーパーの腕は、偽物であること確定。
 贋作を飾ってしまった、悪い例となるのであった。
 
 

 さて、ニュー・シェオスへ戻るために、再びマニアの地へと移動。
 これで戦慄の島をぐるりと一周したことになるけど、やっぱりこの空模様がいいね。
 
「ちなみに、街道を東へ向かえばディメンシアに戻るわけだが?」
「戻ってみなさいよ」
 
 念のために街道を東へ、ディメンシア方面へと向かってみる。
 
 

 
 …………(。-`ω´-)
 
 
 引き返そう……
 
 

「すげーな、天気がころころ変わるよ」
「境目に立つと、どうなるのかしら?」
「めんどくさいから調べない」
 
 そして俺たちは、一度通った道を再び歩むのであった。
 天気と同様、気分も晴れてきた。
 やっぱり俺は、マニアの地、マニック派の方が向いているのかもしれない。
 にーにーにー!
 
 

 そしてしばらく進むと、マニア地方独特の明るく夢の世界のような空模様へと変わるのであった。
 これはこれで陰鬱にはならないけど、ある種の不安を掻き立てるような空模様には変わりないのだが……
 
 やはり、どちらにも属さないフリンジ地方の空が普通なのだね。
 
 
 そんな感じに街道を進んでいくと、一週目には気がつかなかった脇道もあったりするわけで。
 二つのトンネルが並んでいる方へと進むと、ヘイルの村へと続いている。
 そことは反対側に、少しだけ街道が伸びているのだ。
 その道を進むと、すぐに石畳は消え――
 

 異端者ヘレティックの立て籠もるキャンプへと辿りついたのであった。
 
「よし、ローブを着替えてこっそりと潜入――」
「わんっ! わんっ! わんっ!」
「こらっ、馬鹿犬が!」
 

 ヘレティックのローブを着れば戦闘は回避できるが、犬のチロジャルが猪突したから仕方がない。
 ここは殲滅戦を行おう。
 ハンガー経由で犬の生命力を吸収するヘレティック。
 直接犬の生命力を吸収するのでは、何らかの不都合があるのだと考えよう。
 

 どうやらここは、伸び歯キャンプ――すなわちロングトゥース・キャンプという名前らしい。
 伸びた歯――イヤミみたいなのかな?
 
「どうせ潜入しても、匂いでバレるのに」
「なんやそれ、どういう意味だ?」
「ヘレティックはみんな悪者の匂いがしているのに、あなたからはそんな匂いしないじゃないの」
「どんな匂いや」
 
 臭いのか?
 かぐわしい香りなのか?
 匂いなど気にしたこと無いけどな。
 
「敵はみんなきな臭いじゃないのよ」
「なんやそれ」
 
 よく分からないものであった。
 怪しさを感じないから、悪者だと思われない――でいいのかな?
 
 

「ややっ、まさかこれは?」
「そんなにシェオゴラスの像が欲しいのかしら?」
「違う……(。-`ω´-)」
「わんっ!」
 
 言うならば、フォークのような物だ。
 ひょとしたら、これがビッグヘッドが求めていた「戦慄のフォーク」なのかもしれない。
 ボルウィングの情報では、ヘレテッィクとゼロットが奪い合っていたと聞く。
 だから、このヘレティックのキャンプに置いてあっても不思議ではないのだ。
 

「どうだ? このフォークは奪い合うに値する、すばらしいフォークだろう」
「音叉みたい」
「なんでやねん……(。-`ω´-)」
「わんっ!」

 ゼディリアンではオンサって知らんって言ったくせに、知っとるやん。
 いや、俺も知らん振りしたけどね。
 俺、ブリス地区に戻ったら、これでビッグヘッドの下手な歌を調律してやるんだ。
 
 死亡フラグちゃうで。
 
 

「ややっ、これは?!」
「また何か見つけたの?」
「不眠不休のトーヴが求めていた、測径両脚器だ!」
「がんばって、水を空中に浮かべてね」
「…………(。-`ω´-)」
「わんっ!」
 
 いや、俺もおかしな話だとは思うが、トーヴの言っていることが本当なら、すごい光景が生まれると思わないか?
 水が空中に浮きあがるんだぜ?
 すごく幻想的な光景だと思わないか?
 
 もしも水を空中に浮かせられたら、俺ならその上に船を浮かべて飛空艇だ! ――とは言わん。
 
 浮かせた水を球形に固めて、その中でバトルをやるんだ。
 それぞれ両端にゴールを置いて、その中で5~6人でチームを作って、水中でボールを投げたり蹴ったり、持ったまま泳いでゴールを決めるんだ。
 俺がもしもそのゲームに出るとしたら、相手のディフェンスに阻まれても気にせずボールをぶつけて仰け反らせ、跳ね返ったボールをもう一度打ってぶつけて今度はキーパーを吹っ飛ばす。最後はきりもみ回転しながらボールを蹴っ飛ばして、無人となったゴールに突っ込ませる。
 そんな必殺技を決めてやるんだ。
 
 トーヴの狂気も、こうして見方を変えてみると、なんともまぁすごく魅力的なゲームとなるわけだ。
 
 発想の転換、結構。面白いじゃないかと思わないか?
 
 
 
 
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