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肩書きの象徴 その4 ~未完成のシェオゴラスの杖(あと雑用)~

 
 シールタの目と宵闇の樹の枝を入手した俺たちは、再びナイフポイント・ホロウへと向かった。
 この二つのアイテムがあれば、ダイウスはシェオゴラスの杖を再び作り出せると言うのだ。
 
 

「ほら、二つのアイテムを取ってきたよ」
「…………」
「ダイウス殿?」
「…………ぐぅ」
「……(。-`ω´-)」
 
 えーと、ここは緑娘に任せよう。
 一丁ぶちかましてやれっ!
 
「こらぁ! 起きんかぁ!」
「はっ?! おおう、退屈過ぎて寝てしまっておったわい」
 
 ん、丁度いいのだ。
 緑娘は相手を怒鳴りつける時、状況に関係なくそう叫びがちである。
 ちなみに陽動作戦では「どちかん」な。
 
 緑娘に叩き起こされたダイウスは、静かに語りだす。
 
「アイテムをお持ちか……、予言全てに反するとはな。またもや君は、定められた道に逆らった」
「それは誰によって定められた道だ? 俺は俺の定めた道しか進まん」
「なるほど、君らしいな。目と枝をよこしなさい。組み合わせれば、シェオゴラスの杖の器を成そう」
 

 ダイウスは宵闇の樹の枝を受け取ると、何やら力を込め始めた。
 
「よし、次はシールタの目だ」
「ほらよっ」
 

 杖の先端が光り輝いたかと思うと、そこに目玉がはめ込まれたのであった。
 ある意味不気味だよね。
 
「これで杖は出来上がった。受け取りなされ、そして戦慄の島における権力の座に就くがよい」
「ありがとうございます」
「ただし――」
「ただし?」
「それはまだ未完成じゃ」
「なんでやねん!」
 
 ダイウスの話では、シェオゴラスの宮殿にある狂気の泉へと行かなければならないようだ。その泉に杖を浸して、全ての力を己に解き放つ必要があるというのだ。
 まだ全てが終わったわけではないのか……
 支配者への道は、長く険しいものだな。杖けがれなく、道険し――ですか?
 
「君は予言に逆らい、全ての論証を否定するという成果を上げたのだ。計算違いを考慮せねばならんな」
「ま、格闘場でも予想屋はあまり役に立たないと言うからな」
「さあ、行くがよい。君の信じる道を――」
 
 それだけ述べると、ダイウスは再び――寝たか?
 まあよい。
 杖が壊れたら、また叩き起こして直してもらうからな。
 
 
 こうして未完成のシェオゴラスの杖を手に入れたので、最後の仕上げをすべく、ニュー・シェオスの宮殿へと向かうのであった。
 
「ちょっと杖見せてよ」
「また変なレビューするんだろ?」
「それはどうだか」
 

「ほれ、どうや?」
「杖ってさ、魔法使いのおじいさんってイメージよね」
「わしは100歳じゃ(。-`ω´-)」
「そうねぇ、朝は四本足、昼は二本足、夜になると三本足って何だかわかるかしら?」
「ボンボエリカ虫だろ?」
「なっ、なによそれっ!」
 
 へっへっへっ、今回は逆に緑娘を困惑させてやったぜ。
 そんな虫が存在するのかだって?
 
 知らんな(。-`ω´-)
 
 緑娘も謎の単語をよく発するから、今度は俺が先手を取ってやっただけだ。
 それとも「俺」と答えて、明日午前中四つ這いで過ごして、日中は普通に歩いて、日が暮れたらこの杖をついて歩いてやろうか?
 めんどくさいからやらんけど。
 
 ………
 ……
 …
 
 

 さて、ニュー・シェオスへと戻ってきた。
 シェオゴラスの宮殿へと向かう前に、荷物整理だ。珍品博物館に行こう。
 

「ああ公爵殿、シェオゴラス様が消滅されたって本当ですか?」
「慌てんでもよい。すぐに問題は解決するであろう。それよりも、珍品っぽいの持ってきたよ」
「それは助かります!」
 
 それっぽい物は、現在三種類持っている。
 まずは猟犬の牙の鍵を渡してみよう。
 
「ちっちゃくて完璧な奇異ね! でも何であなたが持ってきたのかしら? う~ん……、まぁ奇跡や予言ほどおかしくはないわね。ありがとう!」
 
 なんだ?
 予言では俺以外が持ってくることになっていたのか?
 ひょっとしてマシウかなぁ……
 

 猟犬の牙の鍵は、二階の棚、乾燥の指輪の隣へ飾られた。
 
「可愛らしい珍品、猟犬の牙で作られた鍵よ。何の鍵だか誰も知らないのが凄いのよ!」
 
 そうだろうな。
 シェオゴラスがマシウの日記を封印して、それを解くための鍵だからな。
 当事者しか知らぬとはこのことだ。
 
「他に珍品は無いの?」
「そうだなぁ、この混ぜ鉢、調合用ボウルとか?」
「ん~、あなたが薬を混ぜている鉢?」
「知らんよ。ナイフポイント・ホロウにあった」
「それほど珍品には見えないけど……いいわ、心意気を買います。飾りましょう」
 
 それだったら、ライマークの頭蓋骨とか飾ってもよかったんじゃないのか?
 自殺者の頭蓋骨は縁起が悪いってことですかね?
 

 ウナは、適当にさっきの棚の隣にボウルを置くのであった。
 
「これはたぶん本物の珍品ではないけど、きっと楽しんでもらえるわ。貴方への好意として飾っているだけよ」
「無理に飾らんでもよかですたい(。-`ω´-)」
 
 これは好意か? 嫌がらせか?
 あまり俺をおちょくると、鉄格子に入れて雷を浴びせるぞ――とディメンシアに囚われてはいかん!
 
「他に珍品は無いの?」
「あるけど、ペラギウスの骨盤とか珍品ちゃうやろ?」
「驚いた! ペラギウス三世の骨盤だわ! 正真正銘の栄誉狂人の!」
「それは栄誉なのか?(。-`ω´-)」
 
 そっか、ある程度読めてきた。
 狂人の遺品なら飾るんだ。このペラギウスとかディンとか。
 自殺者は狂気から逃げた存在だから、ダメなのだろうね。
 
 

「ほら、こちらはペラギウスの骨盤。彼はタムリエル一偉大な皇帝であり、かつ完璧な狂人よ!」
「あまり褒められているようには聞こえんなぁ(。-`ω´-)」
 
 俺は誓う。
 狂気に囚われることなく、この世界を支配してやると。
 そして、秩序あるまともな世界を再構築するんだ!
 
 なんかグレイマーチっぽいけど気にしてはいけない。
 
 
 さあ、荷物整理も終わったし、シェオゴラスの杖を完成させに行きますかな!
 
 
 
 
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©発行年-2021 らむのゲーム日記