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時の英知 前編 ~ブルワーク砦の試練~

 
 九大神修道院にて――
 
「君がジュリアノスの教えに忠実ならば、聖騎士の盾を発見できると思う」
 

 今回は反時計回りで三人目の幽霊騎士に聞いた遺物の話だ。
 しかし冒頭から自信が無い。なぜなら俺は、ジュリアノスの教えに忠実とは言えないからだ。
 というよりジュリアノスって何の神だっけかな、ちょっと復習。ジュリアノスは知恵と論理の神というのもあって、魔術師ギルドのメンバーの中で信仰している者が多い。
 ジュリアノスはこの様に説いている。すなわち「真実を知れ。理を観察せよ。迷いし時は、賢者に知を求めよ」と。
 マズいな、アークメイジとしてこれは敬虔な信者になっておかなけければ……
 
 彼はヘンリック卿。他の騎士と違って、探索の末に盾を見つけ出して手に入れたという有能である。
 そして安全に確保するために、ブルワーク砦に運び込んだというのだ。
 そこで盾の封印に着手して、完了を見届けることはなかったが、封印そのものには成功したらしい。
 ただし彼は、盾を持ち去ろうとした者共から砦を守ろうとして戦死したのだ。
 

 そのブルワーク砦は、この辺り。
 シロディールの南東辺りで、ブラックマーシュとの国境付近に建っているというのだ。
 そしてヘンリック卿の計画通りに封印が完成しているならば、聖騎士の盾は厳重に守られているという。
 
「己を信じ、頭を使え。君は無事に試練を乗り越えて、聖騎士の盾を手にできるはずだ」
 
 つまり、ジュリアノスの試練はヘンリック卿が打ち勝つことによって盾は手に入ったが、その代わり彼の作った封印を破って持ち帰る必要があるということ。
 ジュリアノスの試練ではなく、これはヘンリック卿の試練だ。
 なぜキュイラスと一緒に盾も九大神修道院に安置しなかった――、とぼやいても仕方が無いので、俺は盾を求めてブルワーク砦へ向かうことになった。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 

 ブラックウッドの森の中、その砦は密かに佇んでいた。
 秘密の宝を隠すには相応しい場所かもしれないが、コンジュラーが住み着いていて襲い掛かってきて困る。
 お前ら魔術師ギルドのメンバーじゃないのか?
 ギルドに属さないはぐれ魔術師か? そういやアンヴィルの街道にもそんなのが出没して強盗になっていたっけな。
 

 この砦の位置は、本当にすごい。
 砦の頂上から周囲を見渡してみても、目に入るのは森だけだ。
 辺境の中の辺境、そこで俺は聖騎士の盾を求めて旅をする。などとかっこつけてみるテスト。
 
 

 さて、砦の中はコンジュラーの巣窟となっていた。
 スパイダー・デイドラなどが召喚されており、こっちを見かけるとすぐに襲い掛かってくる。
 死霊術師以外にも、魔術師の敵は居るということか。すべての魔術師はギルドに所属しているものと思っていた俺が間違いだった。
 そっちが俺を敵とみなすなら、俺もお前らを敵とみなす。皆殺しじゃ……
 
 闇の一党の依頼と違って、完全なる敵を相手に出来るところが気楽なのだ。
 無抵抗な罪も無い人を殺すなんてね、そんなの絶対に許されることではない。
 まぁ闇の一党はもう無いのだ。俺も巡礼の旅を終えて、その罪は消えたことになっている。
 二度と悲劇は、繰り返されない。
 
 そのコンジュラーの待機場所みたいな所に、メモが一つ残されていた。
 

 盾のありかをかぎつけたようで、探して回っているようだ。
 コンジュラーが聖騎士の盾を入手して何をするのかわからんが、どうせ高値で売りつけて財産にするだけだろう。
 追いはぎが一番儲かるこの世界、砦や遺跡から持ち帰った物を売って生活するのは間違いではない。トレジャーハンターというものだ。
 
 

 砦を進んでいくと、目の前には閉ざされたゲート。そして足元には三つずつ並べられた感圧板。
 トラップのような気がするが、とりあえずまっすぐ進んでみたが、何も起こらずゲートも閉ざされたままだ。
 ヘンリック卿は「頭を使え」と言っていた。つまり、三つの感圧板のうち正解は一つ。それだけを踏んで進めばよいのだ。
 しかし正解はどれだ?
 
 そこでもう一度全体を見渡してみる。
 壁際には蝋燭が並んでいるのがわかった。
 手前から、左に一本、右に二本、左に三本、左に一本。
 
 ここで俺は、手前の感圧板を一つずつ踏んでみた。
 すると、一番左側の感圧板を踏んだときだけ、他の二枚とは違った音がするのだった。
 つまり左端が正解。つまり、左から一番目。
 
「そこを通り抜ける者は、壁に沿って有る蝋燭のメモを取っておけ」
 
 この時俺は、コンジュラーのメモの一節を思い出していた。
 壁に沿って有る蝋燭、メモにもそう書かれていた。つまり、この蝋燭は、ここを通り抜けるのに意味が有るということだ。
 蝋燭に意味があるとしたら、その数と場所だろうか?
 
 一番手前の仕掛け、左側に一本蝋燭が有る場所では、左から一番目の感圧板が正解。
 ということは、次は右側に二本、二番目?
 

 そこで俺は、真ん中の感圧板に乗ってみた。
 正解だ――!
 
 ということは、この先は左に三本、つまり左から三番目、右端だ。
 そして最後は、左に一本だから一番目、左端だ。
 

 正解でした!
 
 このように、この砦では頭を使ってパズルを解きながら進んでいく必要があるのであった。
 真実を知れ。理を観察せよ。迷いし時は、賢者に知を求めよ、である。
  
 続く――
 
 
 
 
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