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自然の猛威 ~聖騎士のブーツ~

 
「キナレス関係の遺物を扱っているのは誰だ!」
「私だ!」
 

 九大神修道院にて、ジャンカン卿と対峙した。
 というのも、ゼニタールの試練は、どうやらキナレスに関係する何かが無いと乗り越える事ができないらしいのだ。
 そこで、先にキナレス関係の遺物を探すことにしたわけだ。
 
「私が失敗した任務を君が全うしてくれるというのか?」
「そうだ。キナレスの遺物は何だ?」
「聖騎士のブーツだ」
 
 さて、聖騎士のブーツについてジャンカン卿の情報は、以下に示すとおりだ。
 まずはブーツの在り処を知っているのはキナレスのみで、彼女に仕える神官を探せとのことだった。
 キナレスの祭殿は帝都の西、グレート・フォレストの一角にあると言う。そしてそこに居る神官が、詳しい情報を教えてくれるというのだ。
 このブーツもキナレスにより護られていて、試練を受けて己がそれを手にする価値のある存在であることを証明しなければならない。
 またしても試練だ。試練に次ぐ試練、風来の試練だね。違うか……
 
 

 キナレスの祭殿は、地図上ではこの辺り。
 行った事があるようなないような……、とりあえずそこへと向かってみる。
 

 そしてそこは、まるでデイドラの祭殿のような……、エイドラにもこんな祭殿があったのだね。
 しかしキナレスは語りかけてくることはなかった。
 デイドラと違って、エイドラはフレンドリーではないのだ。
 故に、より神らしいと言える。デイドラは人間に対して馴れ馴れしいのだ。
 
「キナレスの祭殿に何用かな、子よ?」
「聖騎士のブーツにについて知りたい、親よ」
 

 突然俺の親を自称してか、「子よ」と呼びかけてくる神官が居たので、話を合わせて親と呼んでやった。
 彼女はアヴィータ・ヴェスニア、キナレスの神官だ。
 親でよかったか? お母さんがよかったか? ママがよかったか? マミィがよかったか? ミイラが――これは違うか。でもマミィと言えばミイラだろう。
 
「キナレスが世に授けた聖なる遺物をお探しか。では森の審判に合格し、それに値する人物であることを証明せねばなりません」
「シロディールの英雄には資格はありませんか?」
「そなたの帝国の臣民に対する貢献は優れたものと認められておる。しかしキナレス、神にとって優れたものかどうかとはまた別の問題なのです」
「そういう理屈か、なるほどね」
 
 俺はこの時悟った。
 かつて俺は、デイドラの依頼をこなしてデイドラに認められた。一部不本意な点もあるが……
 そして今回のこの聖騎士の遺物と九大神の関係性。
 これはいわばエイドラの依頼、というか試練をこなして、エイドラに認められよということなのだと。
 丁度いい。闇の一党などに関わった荒んだ身を、ここで九大神に認められることによって清めようということだ。
 
 さて、アヴィータ神官の話によれば、キナレスの遺物は、彼女の創造物によって護られている。
 そこで試練を乗り越える必要があるのだ。
 しかしその試練の内容は不明で、どのような形で試されるかはキナレスのみが知ることだと――
 
「私が教えられるのは、聖なる林の方角だけです。ここから少し西へ進んだ所に、それはあるでしょう。『大自然と神の創造物を敬愛せよ』というキナレスの教えをお忘れなきよう」
 

 地図上では、試練の森の場所は大体この辺り。
 森の中を何も目印も無く、ただひたすら西へと進むことになった。
 しばらく進んだところ、なにやら不思議な場所へと辿りついた。
 

 その場所には、石でできた古墳のようなものがあるだけ?
 なんだろう? 虎の住処の七曲り、森の木陰の大舞台、回り回ってとっくり見れば、やっと見つけた虎模様、かな?
 風鈴のような音が――聞こえるわけではない。
 

 突如唸り声が響いたかと思うと、熊だった! 虎じゃなかった! って虎ってどこからそんな説が出てきたんだよ!
 いきなり現れた熊は、俺に襲い掛かってきた!
 一旦ガードして、それから霊峰の指を打ち込んで――
 

 ――と、一発だけ防御したところ、熊はそれ以上攻撃してくることは無かった。
 
 そして気がつけば、正面にあった古墳のようなものに、入り口が出来上がっていた。
 なんだこれは? 敬愛せよというのは、無抵抗主義を貫けということか?
 創造物とは熊のことで、敬愛せよというのは攻撃するなと。いや、熊はこっちを敬愛してなかったぞ?
 いや、一発しのいだら反撃するつもりだったけどね、一発耐えたら良いだけの試練だったらしい。
 
 そんなのでいいのか?
 
 たぶんジャンカン卿は、熊を見かけたその瞬間、飛び掛っていったに違いない。
 血の気の多い者は、聖騎士の資格がないのである。たぶん……
 
 

 さて、その古墳のような場所の中は、ちょっとした庭園になっていた。
 それを護るように佇んでいるスプリガン。
 敬愛の精神で攻撃するなということで、目に入らなかったということにして周囲を見渡す。
 すると中央に一段高くなった場所に、一組のブーツが飾られていた。
 

 これが聖騎士のブーツなのだろう。
 特に何の変哲も無いブーツだが、聖なる遺物だと思う。
 

 とりあえず履いてみた。
 
 ん、やっぱりあまり好きになれない。
 やっぱり足先を圧迫されるような感覚が嫌いだ。
 俺はいつもの履物、なんだろう? この国の人は同じような履物を履いている人はこれまで見かけなかったが……
 恐らく緑娘と一緒に元々住んでいた世界の履物なのだろうな、そっちの方が良い。
 そういえば俺や緑娘の衣装って、この国の人々から見てちょっと雰囲気が違うのだよなぁ……
 
 
 こうして俺は、聖騎士の遺物の一つである、聖騎士のブーツを手に入れたのであった。
 これがゼニタールの試練と、どういった関わりを見せてくれるのだろうか?
 
 それはキナレスやゼニタールのみが知ることなのだろうな……
 
 
 
 
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