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行方不明の配達物 ~カルリッリョ隊長の依頼~

 
「そうだ、私が抱えている問題を解決してくれたら、スターク島は魔術師ギルドに金鉱を譲りましょう」
「金鉱はポーレのものであって、スターク島のものじゃないだろ?」
「まぁそう言わずに聞いてくれ」
 

「ひょっとして君は、キンタイラ二世号について、何か知っているのではないかね?」
「島の裏側に沈んでいましたよ」
「やっぱりそうだったんだ……。いや、それは困ったな。実に困った」
「わかりましたよお酒でしょう? お酒回収でも沈没船引き上げ作戦でもやってあげますよ」
「流石だ! 英雄はやっぱり違う!」
 
 というわけで、カルリッリョ隊長の悩みを聞いてあげることにした。
 なんでも、彼の兄もキンタイラ二世号に乗っていたというのだ。
 それは残念なことだが、せめて配給のために積んでいた新しいヘルメットは回収したいということだ。
 ヘルメットは全部で八つ、沈没船に潜って取ってきてほしいという内容だった。
 
 

 というわけで、再び沈没船へ潜水作戦開始。
 
「あたし行かないからね」
「はいはい」
 

 橋から飛び込んで着水。
 宝石を積んだ船なら何度でも潜るのだが、取ってくるのがワインとかヘルメットではイマイチ意欲が沸かない物だ。
 もっともこの国では、宝石の価値はそれほど高くないからただの見た目や見得だけだけどね。
 

 前回潜った時は、ワインのことしか考えていなかったけど、ヘルメットなんてあったかな?
 箱や棚を見て回るが、ヘルメットはどこにも入っていない。
 

 それを見つけたのは、スリリー兄弟のワインを見つけた船底部分。
 ワインのボトルと並んで二つほど転がっている。
 しかし隊長が求めたのは、ヘルメット八つ。あと六つもどこかに転がっているのを探さなければならないのだ。
 

 しかし、それはあっさりと見つかった。
 船底の箱の中に、まとめて六つ入っていたのだ。
 大方箱が一部壊れて、二つほど転がり出てきたということだろう。
 
 こうして簡単に、所定の数のヘルメットを回収できたのであった。
 ちなみにこのヘルメットの重さは0、不思議な兜だね。発泡スチロール製かな?
 
 
 

「どやっ、スターク衛兵のヘルメット」
「……弱そう」
「…………(。-`ω´-)」
 
 ヘルメットなんて強い弱いとか関係ないんだよ。
 頭部を保護できていたら、それが強そうに見えようが弱そうに見えようが、十分役割を果たしているんだよ。
 ヘルメットなんてダサいって考えを持つ奴が居るから、いつまでたってもノーヘル事故で致命傷を負う人が絶えないんだ。
 一ついうが、ヘルメット被っていたら、ファイアボールを防ぐこともできるんだぞ、メットとか……
 
 

「おお、ヘルメットを見つけてきてくれたのですね」
「はい、ここにありますよ」
「む、七つしかない。残りの一つはどうした?」
「不思議ですねぇ、誰かが取っちゃったんじゃないですか?」
「はっはっはっ、英雄殿が被っておられる。そうだ、ずっと被っていてくれるなら、一つはそなたに譲ってやってもいいぞ」
「要りません、お返しします」
 
 突然会話に緑娘が割り込んできて、俺の頭からヘルメットを剥ぎ取ると、隊長に渡してまた下がっていった。
 そんなにヘルメットは嫌いか?
 まぁ緑娘の髪型なら、ヘルメット被ったら無茶苦茶になるから気持ちも分かるものだ。リボンとか付けているからな。
 お礼に、50G貰いました。ほとんどお駄賃だね。
 

「――で、先輩たちは何じっと見ているんですか?」
「リリィに頼まれて、ラムリーザを呼びにきたのだ」
「金鉱の話かな」
「ジ=スカールは怒っている。なぜラムリーザはジ=スカールに金鉱のことを黙っていた」
「聞かれなかったからさ(。-`ω´-)」
「後輩は聞かれなくても先輩に金鉱の話しをするべきだ」
 
 そんなルール初めて知った!
 どうせジ=スカール・ルールだろうけどな!
 韻を踏んだ良き呼称ですな!
 今日の先輩は朝から魚釣りして食って、ワインを横取りして飲んでただけのクセにね!
 
 
 

 リリィさんは、金鉱傍にあるポーレの家で待っていた。
 どうやら今日は、ここで一泊するようだ。そういえばそろそろ日没近くになっていたね。
 

 リリィさんは、ポーレの残した書類から、早速金鉱の現状整理をやり始めたようだ。
 不動産権利証書、特許状、収入利益、生産と在庫、従業員登録名簿などに目を通している。
 後で正式に、魔術師ギルドからここの管理人が派遣されることになるだろうが、その前調べと言ったところだ。
 何しろ、他に親類なども居ないポーレは、遺跡の奥で自滅したのだ。全部そのまま奪い取ってしまう形となったわけだ。
 

「はっはっはっ、見ろラムリーザ。こんなに金を溜めていたとは、ジ=スカールに譲る為にとはいえ、よくやった」
「先輩の金じゃないですよ、ギルドの金ですよ」
「ギルドのモノは、ジ=スカールのモノ。ジ=スカールのモノはジ=スカールのモノ」
「ダメだ、アークメイジとしてそんな横暴は許さない」
「後輩は先輩の言うことを聞くものだ」
「ったくもー」
 
 もう知らん。
 勝手にリリィさんやラミナスさんに怒られていたらいいんだ。
 先輩の事だから、「ラムリーザのせいで怒られた」とか言い出しそうだけどな。
 
 

 先輩のことはほっといて、二階で休もうと思ったら、そこにはログクロズ監督が居たりした。
 
「おや監督、奇遇ですね」
「英雄殿! 信じられるか? 島民は俺にポーレの家を譲り、管理するよう言われたんだ!」
「それはごくろうさまです。今後ともよろしく頼むよ」
「ほとんどの鉱夫は鉱山を去ってしまった。ウィンストンも、スキングラードに行って司祭になるための勉強を始めたんだ」
「鉱夫から神父に転職、珍しいことですね」
「あいつはな、いずれはアンブロギオ神父の後を継いで、この島の礼拝堂を復活させようとしているんだ。神父は俺達に良くしてくれたからな。でも残念がってはいけない、ポーレから全て奪えたんだ」
「うんうん、それでよしとしようじゃないか」
 
 あと、アマリウス兄貴のことも時々思い出してやってな。
 そしてギルドは、新たな鉱夫を集めなくちゃならないみたいだな。
 待遇は良くなったが、ポーレに無理矢理やらされていたので、ここのことを早く忘れたいという者も居たということだろう。
 
 
 

「やれやれ、今日はいろいろあったな。流石に疲れたよ」
「それじゃ、あたしがいろいろと慰めてあげるわぁ」
 
 ベッドに寝転がる俺。
 そして緑娘は、俺の上に覆いかぶさり――
 

「むぎゅっ?!」
「あたしの胸に抱かれて、ゆっくり休みなさぁい」
「――ぷはーっ! お前は俺を窒息死させるつもりかっ!」
「なによ、嬉しかったくせに」
「…………(。-`ω´-)」
 
 おっぱいがいっぱい、きれいだなだいすきさ。
 おっぱいがいっぱい、きれいだなだいすきさ。
 
 
 
 
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