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奇妙なノイズ 後編 ~ポーレの暴挙?!~

 
 スターク島の金鉱山にて、鉱山の奥に古代の扉が出現し、そこからゾンビが現れた。
 そこで、ゾンビの発生原因であると思われる古代の扉を、鉱山監督のログクロスと共に調査することになったのである。
 

 先ほどゾンビが出現した場所へ到着し、さらに奥へと進んでいく。
 トンネルの先には、見慣れたアイレイドの遺跡の入り口があるのだ。
 ゾンビの出現と言えば、死霊術師とアイレイドの遺跡。この場合後者だったわけだね。
 この奥に死霊術師が居るかもしれないが……。奴らはこの遺跡を好んで研究所にしていたりするのだ。
 

 古代の扉を潜った先、さしずめ古代の遺跡とでも言っておこうか。
 古代遺跡には、ゾンビの群れが住み着いていた。この中の一体が、扉から出てきたというわけか。
 しかし古代遺跡といえば、物理攻撃では分裂する敵で有名だ。魔法攻撃か暗黒剣で対処するべきである、というのはどこか別の世界での話。
 

 ゾンビを退治して、落ち着いたところでログクロスと会話する。
 
「うーん、こんな場所にぶち当たってしまうとは。俺達は計画を練り直さねばならないようだ」
「俗に言うアイレイドの遺跡ってやつですよ。この島にも、アイレイドは住み着いていたみたいだね」
「とにかく一旦広間の焚き火の所へ戻ろう。そこで次に何をすべきか話し合おうではないか」
 
 ログクロス監督は、やっぱり消極的なところがあるのかもしれない。
 アイレイドの遺跡を見た途端、一旦引き返そうと言ってきたのだ。
 

 どっちみち、この遺跡は入ってすぐのところで行き止まりになっていて、これ以上奥へは行けなくなっている。
 こんな狭い空間にゾンビだけ居たのは謎だな。きっとどこかに隠し部屋か隠し通路があるに違いない。
 しかしログクロスが引き返そうと言ってうるさいので、仕方なく一旦撤退することとなった。
 
 
 

「さて、鉱山の問題に対処するために、我々の計画を論じよう。諸君の活発な提案と討論を希望する」
「作戦参謀のラムリーザであります! 今回の探検は鉱山開鉱以来の壮挙であると信じます。幕僚としてそれに参加させていただけるとは武人の名誉、これに過ぎたるはありません!」
「今の所ポーレと交渉するのは不可能だ。そこで、第三者の参入を求めようと考えている。アレニオン・エウリウスという者を知っているか?」
「グランド・チャンピオンの、熱狂的ファンの一人です……(。-`ω´-)」
 
 たしかそいつは、島の礼拝堂で一家揃って礼拝していた家族の中で、息子兄弟のどちらかだった。
 アレニオンとアマリウスのどちらが兄か弟かはわからんが、アレニオンはスペルスリンガーというマニアックなリングネームさえ覚えている困った奴だ。
 
「そうだ俺も思い出したぞ、あんたはグレイ――」
「それはいいから! アレニオン・エウリウス、歴史家ですよね?」
「そう、彼は現在スタークの歴史を研究している。それで、彼なら今見てきた遺跡が何なのかを知っているかもしれないということだ」
「では彼を訪ねてみましょう」
 
 そこで、遺跡探検の計画は練り直され、歴史家アレニオン・エウリウスの意見を聞くことになったのである。
 礼拝堂で会えるかな? それとも家に帰っているかな?
 
 そんなことを考えながら鉱山から出て、とりあえず礼拝堂へ向かってみたのだが――
 

 敵襲か?! 礼拝堂が燃えている!
 
 周囲には、突然の出来事にあたふたする島民達が右往左往している。
 ただし、うおーっ、さおーっと叫びながら、右へ行ったり左へ行ったりしているわけではないぞ。
 
 ぼんやりと立ち尽くしている衛兵を捕まえて、何が起きたのか尋ねてみる。
 いや、見ただけで何が起きているのかは大体察しが付くけどね。
 どうせ、鉱夫たちに薬や食料を与えていることなどが原因で、ポーレにやられたってことなのだろうけどね。
 
「こらっ、この火事は何だ!」
「なんと不幸な事故なんだろう」
 
 どうもこの国の衛兵は、のんびりしすぎているところがある。
 その癖、パン一つでも盗んだら、真っ赤な顔をしてものすごい勢いで駆け寄ってくるのにね。
 
「これが事故で済まされると思っているのか?」
「なんですと? あなたはどうしてこんなことになったのか知っているのか?」
「見ただけでわかるわ、どうせポーレって奴がやったんだろ」
「何と……、何と途方も無いことだろう……、頼む、市民と共に動いてくれ」
 
 あっさりとポーレの責任だということを受け入れよった。
 まあいいか、島民がこんなに単純なら、ポーレって奴を簡単に追放できるかもしれないな。
 とにかくアンブロギオ神父の無事を確認せねば……
 

 しかし、礼拝堂の玄関は固くロックされていて、開きそうになかった。
 
「どうするのよ?」
「表がダメなら裏口だ!」
 
 俺は思いつく節があったので、その場から駆け出した。
 

 ログクロス監督から教えてもらったことなのだが、鉱山と礼拝堂はトンネルで繋がっているのだ。
 
 鉱山の奥へと進み、礼拝堂に通じるトンネルを進む。
 しかし――
 

「あー……」
「やられちゃってるね」
 
 これって焼死じゃなくて刺殺だよね。
 寝室は燃えていないのに、神父は血を流して殺されている。
 誰かが彼を殺したのは間違いない。そして殺人の証拠を消す為に、礼拝堂に火を放ったのだろう。
 しかし、犯人は鉱山から繋がっているトンネルの存在は知らなかったわけだ。
 ま、どうせポーレだろうけどな。
 

 この事態を急いで報告する為に、ログクロス監督の所へ駆けつける。
 
「どうしたグランド・チャンピオン、そんなに肩で息をして」
「アークメイジと――呼べ、はぁはぁ。礼拝堂が燃やされて、アンブロギオ神父は殺された」
「いかん!」
「なんだ? いかん作戦か?」
「ポーレがやったに違いない! それを証明するんだ、付いて来いっ!」
 
 そう言うと、ログクロス監督はものすごい勢いで鉱山の奥へ向かって駆け出した。
 よしよし、衛兵に続いて監督もポーレの仕業だと認識した。これで乗っ取りをやりやすくなったというものだ。
 

「ほらいくぞっ、金鉱獲得まであとわずかって感じだ!」
「鉱山なんかよりも、帝国を獲得しなさいよっ!」
「帝国は俺の手に余るんだ!」
 
 行ったり来たり、鉱山と礼拝堂を往復で駆け回る。
 

 途中、ログクロス監督が右往左往しているような感じになったが、奥へ進み礼拝堂のトンネルへと向かっていった。
 
 

 しかし先ほどとは違って、礼拝堂はもう地下室にまで燃え尽きてしまったようだ。
 
「いかん! 早く玄関の方へ!」
 
 再びログクロス監督いかん作戦発動。
 なんだかよくわからんが、監督はポーレの策にはまっているような気がするぞ、と。
 

 さっきからずっと駆け続けだ。
 狭い島なのに、なぜこんなに全力疾走を続けなければならないのだろうか。
 しかし、地下まで燃え広がったということは、地上部分は燃え尽きていても仕方が無いわけで――
 

 というわけで、礼拝堂は燃え落ちてしまいましたとさ。
 
「いかん! 我々は遅すぎたのだ!」
「はまったな、ログクロス監督……」
「もう何も残っていない……、ポーレが証拠を全部持ち去った……」
 
 そうつぶやくと、ログクロス監督は肩を落として鉱山へと戻っていった。
 
 火事は自然に消滅したようだが、アンブロギオ神父殺人の証拠と共に、礼拝堂は破壊されてしまった。
 結局のところ、神父殺害の証拠を掴んでいるのは俺だけということになったようだね。
 俺は見たからな、覚えているぞ。燃え広がっていない地下室で、神父が血を流して死んでいたことを。
 しかし鉱夫に薬や食料を与える事が、そんなに悪い事ですかねぇ? 絶対このポーレという経営者は、相当おかしい奴だろうな……
 
 
 ここで俺は、これまでの顛末とポーレについての疑惑をリリィさんに話しておくことにした。
 

「リリィさん、この島における金塊の採掘について、いろいろと口を出せそうですよ」
「どういうことですか? 詳しく聞かせてください」
「実は経営者にポーレという奴が居ましてね――」
 
 この瞬間、金鉱山乗っ取り作戦が始まったかもしれないのであった。
 
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記