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ブルーマに援軍を 後編 ~援軍集結~

 
 さて、魔術師大学カルテットによるオブリビオン・ゲート閉じ作戦は大成功に終わった。
 あとは、それぞれの街の伯爵を訪ねて、援軍要請をしてきたら、任務は全て完了となる。
 ――と思ったけど、レヤウィンはまだゲートを閉じていなかったな。
 まぁ一つぐらいなら、追加で俺がさくっと閉じてやろう。
 
 その前に、リリィ研究所で懐かしい再会があった話をしておこう。
 

「おお、ラムリーザ。久しぶりだな」
「おお! 誰だっけ?」
「グ=ジューナや! エルスウェアでボズマーの首狩りを手伝ってもらったじゃないか!」
「ああっ、そういえばそんなこともあったな! 久しぶり!」
「我が部族クワザーニ族は、盟友の君に援軍を出すことになった。と言っても自由に動けるのは自分だけなのだがな」
「十分ですよ、ありがとう」
 
 突然再会したグ=ジューナ。
 彼は、ニラーシャからの手紙で、シロディールの危機を聞いて、飛んできたらしい。
 ニラーシャは自分だけ待機を命じられたことを残念に思い、少しでも俺達に協力できたらと考え、旧知の者に手紙を送ったそうな。
 二人は、オークレストでよく会っていたらしく、お互いに知己があったということだ。
 
「あなたもマーティンとやらに負けずに、いろいろな場面で信頼を得ている仲間がいると思うわ」
「それはそれ、これはこれ」
 
 緑娘の野望の炎は未だ消えず。
 台詞と同じくそれはそれで、まずはレヤウィンのゲートを閉じに向かったので、ある。
 
 

「レヤウィン近くのオブリビオン・ゲートが封印された今、さしあたっての脅威は無くなったと思う。君の求めに応じよう。帝国存亡の危機に、レヤウィンが動かなかったとは言わせない」
「あれ? まだゲートには行ってないと思うけど?」
 
 念のためにマリウス・カロ伯爵に会ってみたところ、すんなりと援軍を送ってくれることとなった。
 いつの間に閉じたっけ?
 ミーシャを助けた時か? シマウマを助けた時か?
 
 まあよい。
 
 既に閉じているなら、手間が省けてよかったということだ。
 

「ところで君は、この食堂を見て何を思うかな?」
「そうね、パーティをしても質素なものになりそう。あと、リンゴをそのままでんと皿に置くなんて豪快だわ」
「さて、盛り上げるにはどうすればよいだろう?」
「まずは飾り気が足りないわ。旗やバルーンを並べて、後はパーティーアニマルや魅力的な人を集めて、踊ったり歌ったりね」
「例えば全員が裸になるってのはどうだ?」
「何それ? 馬鹿じゃないの?」
 
 ――だそうだ、サングインの馬鹿(。-`ω´-)
 
 
 
 

 次、ブラヴィルの伯爵レギュラス・タレンティウスだ。
 先輩はちゃんとゲートは閉じたと言っているが、一番心配なのはここだ。
 
「ゲートの封印、感謝する。衛兵隊長のヴィエラ・レラスを、ブルーマ援軍に送ろう」
「ひょっとしてウサ耳種族ですか?」
「いや、彼女はインペリアルだが。私の配下の中では精鋭だぞ」
「なんでもなかとですばい、感謝します」
 
 ん、先輩もちゃんとゲートを閉じていてくれた。
 さすがジ=スカール先輩、やる時はやってくれる。お礼にブローバック発掘社の株を買い足しておいてやるか。
 
 
 
 

 次、スキングラードのハシルドア伯爵、吸血鬼だ。
 ゲート閉じ作戦では、リリィさんが担当したところだね。
 
「メエルーンズ・デイゴンは、我が同族に一欠けらの愛情も持っていない。我が定命の臣民に対してと同様にな。いや、それ以下だろう、我らは奴隷として貧弱だからな」
「やはり伯爵は吸血鬼だけに、臣民は貧弱貧弱ゥですか?」
「大きな声で言うな。スキングラード前のオブリビオン・ゲートは封印され、町は救われた。私もブルーマに援軍を送ることで、君に協力しよう」
「ありがとうございます」
 
 スキングラード周辺にはたくさんゲートが開いていたけど、どれを閉じたのだろうか?
 町の前と言っていたから、東側かな? 西側にも開いていたけどね。
 まあいいか、追加で依頼される前にさっさと立ち去ろう。
 
「そうだ、アークメイジよ」
「な、なんでしょう?!」
 
 やはり追加でゲートを閉じてくれ、かな?
 

 
 
 …………(。-`ω´-)
 
 
「忝い……」
 
 これは何だ?
 帝国の臣民一同総出で俺をからかっているのか?
 それとも、グレイ・プリンスとやらは、よっぽど嫌われたチャンピオンだったのか? 例えば北の湖のような――って誰だそれは!
 憎らしいほど強いチャンピオンというものは、敗れたときにものすごく観衆が湧くといったものだ。
 これはそういうことなのか?
 
 もうよい、次行くぞ。
 
 
 

 シェイディンハルとアンヴィルは、既に援軍要請してもらっているので、残るはコロールのアリアナ・ヴァルガ伯爵夫人だ。
 
「あなたの活躍はすでに聞いています、クヴァッチの英雄よ! あなたはオブリビオン・ゲートを閉じ、我が街に多大なる貢献をしてくださいました」
「違う! ここのゲート閉じたのあたし!」
「あらそうでしたか、失礼しました。戦士ギルドマスター、感謝します。喜んでブルーマ防衛の援軍を送りましょう」
 
 
 
 
 さて、聞くところによると、派遣された援軍はブルーマに集結しているらしい。
 ちょっとその様子を見に行ってみるかな。
 

「おー、集まってる集まってる」
 
 ブルーマの城壁前に、ちょっとしたキャンプが出来上がっていた。
 そこには、コロールやアンヴィルの兵士が集まってなにやら作戦会議でもしているようだ。
 

 そして城門には、白銀の鎧で身を固めた一団が。
 
「お久しぶりですね、私のかわいいラムリーザ」
「えっ? なっ? あ、アリーレさん?」
「ラミナスからの援軍要請で、我々バトルメイジの一隊が派遣されました」
 

 先頭に立つのは、アンヴィルで一時期一緒に過ごしていたアリーレさん。
 その後ろに並ぶは、左からメレーテ、サルフィン、イベルといった、シローンの遺跡で死霊術師と対決したとき、共に戦った三人だ。
 なるほどね、魔術師ギルドからも援軍が来たわけだ。よいことです。
 

 そしてグ=ジューナ、エルスウェアはクワザーニ族からの援軍だ。
 
「寒くない?」
「グ=ジューナは寒いと思っているが、まあ我慢しているようだ」
「ん、やはりカジートは一人称名前なのが多いな」
 
 そして城門前には、スキングラードやレヤウィンなどから来た援軍たち。
 ブラヴィルからのヴィエラも来ているようだ。ウサギ族じゃないね。
 
 そして、とある一団を緑娘は自慢げに見せてきた。
 

「じゃんっ」
「なんね?」
「我が戦士ギルドの精鋭達よ」
「ほー、戦士ギルドも援軍に来てくれましたか。助かります」
 
 手前から、クロード・マリック。ネナラタ事件で共に戦った仲だ。あの時に「戦士ギルドにどうだい?」と誘ってみたものだが、しっかりと加入してくれていたようだね。
 そして真ん中に居るのはお馴染みのモドリン・オレイン、戦士ギルドマスター緑娘の副官。絵は上達しましたか? 宮廷画家にはなれそうですか? どこぞの高名な画家に死に顔を描かれるよりは、あなたに生きた姿を描いてもらいたい、と緑娘が言っていた、と思うよ。たぶん。
 奥側に居るのは、ヴァンタス・プレリウス。俺は面識は無いが、どうやらレヤウィンの戦士ギルドの一員で、緑娘が一人で問題を解決したときに居た人らしい。元々仕事が無いと酒びたりになっていたらしいが、さらに新しい仕事が見つかったということで、喜んで戦いに参加したのだとさ。
 ウォーターズ・エッジの惨劇が無ければ、恐らくここにビエナ・アメリオンも並んでいたのだろうな……
 
 
 こうして、デイゴン軍のブルーマ総攻撃に対抗する為に、それぞれの街やギルドからの援軍で構成された混成部隊、シロディール解放戦線が結成されたのであった。
 所詮は混成部隊、統率が取れているかどうかはわからない。
 しかしこれは、マーティンが君主として相応しいかどうかの見極めにはなるだろう。
 それぞれの街の伯爵は、それぞれの街の衛兵を指揮するだけでよい。
 だがマーティンは違う。彼は、シロディール全体を背負って立つ人物なのだ。つまり、シロディール全体で構成されたこの部隊は、要するにシロディール軍だということなのだ。
 この軍団をうまく使いこなせないようでは、シロディールの先頭に立つ人として認められないわけなのである。
 
 轟け! ジーク・マーティン!
 
 
 
 
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