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ブルーマの門 前編 ~ブルーマ近郊に開いたオブリビオン・ゲート~

 
「おお、ラムリーザ殿、丁度よいところに!」
「何ぞ?」
 

 ここはクラウドルーラー神殿の入り口。
 マーティンの様子を見に再び向かってみたところ、ジョフリーが門の所で待ち構えていたりするのだ。
 
「何ですか? 元サングイン信徒の陛下から、裸パーティーを行うので盛り上げ要員にぜひ、というのなら帰りますよ」
「そんなことはやらない! つい先ほど、ブルーマの女伯爵から、街の郊外にオブリビオン・ゲートが出現したとの知らせを受けたのだ。どうやら深遠の暁教団は、本気でブルーマ攻撃計画を実行に移したようなのだ」
「大丈夫でさぁ、それは囮です。グレート・ゲートが出現したら、任せてもらいやしょう」
「それは頼もしい。しかし、囮と言っても脅威には変わりないのだ。そこで、ブルーマの衛兵隊に加勢して、ゲートを閉じてもらえないか?」
「わざわざ囮に引っかかるのですか?」
「君は以前にゲートを閉じた経験がある。衛兵隊に一度ゲートを閉じる方法を教えれば、次からは衛兵隊のみでゲートを処理できるだろう」
「なるほどね、考えたな」
 
 どうやら衛兵が国中のゲートを放置しているのは、単純に閉じ方を知らないかららしい。
 本当かな? ゲートを無視して馬の二人乗りを注意するだけの奴も居るけどね。
 
「――ってか、ゲートに突入してシジルストーンを取ってくるだけですよ。戦う必要すらありゃしない。足さえ速ければ、最悪村人でも対応できますよ」
「それを実地で叩き込んでやってほしい。バード隊長が、ブルーマの門の外で待機中だ。よろしく頼むよ」
 
 そんなわけで、マーティンと会う話の前に、ブルーマに出現したオブリビオンゲートを何とかする話となってしまった。
 

 うーん、ここからだと、どこにゲートが出現しているのか分からないな。
 街周囲をぐるりとまわってみますか。
 

 すると、ブルーマの正門付近に、それは出現していたのだった。
 バード隊長は、すぐに俺に気がついて話しかけてきた。
 
「来てくれてありがとう! クヴァッチの英雄殿が近くに居るのに、未経験の俺たちだけで挑むのは無謀としか思えなかったんだ」
「アークメイジな。俺はクヴァッチだけの英雄ではなく、シロディール全土におけるアークメイジなのだ」
 
 すまん、クヴァッチの英雄とアークメイジ、どっちが偉いのか正直分かりかねているのだ。
 帝国の民衆から見て俺は、グレイ・プリンスを打ち破ったグランド・チャンピオンという認識の方が強そうだけどな……(。-`ω´-)
 
「君が良ければ準備完了だ。号令があれば、君を先頭に地獄の門に突入する」
「うむ、くるしゅうない、突入せよ」
 
 俺が筆頭なら、そう苦労することも無いだろう。
 オブリビオン・ゲートを閉じるのに準備など必要ない。頂上まで一気に駆け抜けるスタミナとスピードさえあれば良いのだよ。
 
「了解! 部下と話す時間をくれ。みんな少しビビっているんだ」
「気にしなくて大丈夫。周囲の雑魚ドレモラなら、緑娘がなんとかしますよ」
「あっ! ミドリムスメって言った!」
 
 しまった――w
 

 そして、バード隊長のアジ演説が始まった。
 
「いいかみんな、よく聞け! 俺たちが、あそこのゲートを閉じなければならない。あそこに入るなど考えたくもないだろうが、これが俺たちの職務であり、俺たちはそれを全うする」
 
 なるほど、ブルーマの衛兵は立派な志を持っている。
 これだとおそらく巡回中の帝国衛兵は、精々バイトの警備員だろうな……
 
「俺たちがやらなければ、ブルーマはクヴァッチと同様、焼け野原と化す! この地でそのような事は起こさせない! 俺が衛兵の隊長である限り!!」
 
 クヴァッチの再興も進んでおるよ。
 焼けてもまた作り直せばいい。そんなに必死にならずとも、気楽に行こうやバード隊長さんよ。
 敵にやられない秘訣は、(俺以外の)世の中を甘く見ることだ。
 
「ボール、ソレン、俺に続け。他はここに残って、ゲートから出てくる敵を倒すんだ。クソッたれどもに、ブルーマ根性を見せてやるぞ!」
「おーっ!!」
 
 隊長の演説で、部下達は士気を高揚。
 

 一斉にゲートへ向かって駆け出していく。
 おいおい、俺を先頭に地獄の門に突入するのではなかったのかね?
 

「一気にゲートに飛び込むぞっ! 俺に続けっ!」
 
 バード隊長は、そう叫んでゲートに一番に飛び込んでいってしまった。
 自分の演説で、自分も盛り上がっちゃって、当初の戦術を忘れたな。
 俺、まだゲートの外だぞ。
 
「そういうわけでソニア、周囲の雑魚共をよろしくたのむ」
「あなたの大好きな、ミドリムスメさんに任せたらいいんじゃないかしら?」
「…………(。-`ω´-)」
 

 まあいいや、突入するぞ。
 急いでバード隊長と合流しなければな。
 
 こうして、再びオブリビオンでの戦いが、始まった。
 
 

 ゲートを潜ると、隊長以下突入隊の三人が並んで待っていた。
 バード隊長と、ボールにソレンだったかな。
 
「なんだよ、中で待っているんじゃないか」
「君が居てくれて心強い。じゃなきゃ、勝ち目は無かっただろう」
「俺がおらんでも、勝手に先走って突入したくせに」
「はっはのはっ、そう言うな。で、次の行動は?」
「いいかい、大事なことだから忘れないように。道中の敵には目もくれず、俺に続いて一気に駆け抜けるように」
「承知した!」
「それでは行くぞ!」
 
 

 ――は?
 何相手にしてんねん……
 
 どうもバード隊長は、発言と行動が一致していない。
 ひょっとして、すごくバカなのだろうか?(。-`ω´-)
 

 めんどくさい、というか無用な戦いなのだが、隊長やその部下が戦いをやめようとしないので、こちらも参加せざるを得ない。
 そんなのいちいち相手していたら大変なのにね。シジルストーンさえ取れば、ゲートが閉じてこいつら外に出てこなくなるというのにね。
 

「よし、全部退治したぞ!」
「俺の話を聞けよ! 相手しなくても良いと言っただろうがっ!」
「すっ、すまない! しかし敵を前にすると、戦わずに逃げるなんてできないと考えてしまうんだっ!」
「隊長、この戦いの目的は何ですか?」
「オブリビオン・ゲートを閉じることだ」
「ではゲートを閉じることに専念してください。敵の殲滅ではないのですから」
「承知した!」
 
 なんか、先が思いやられるな……
 
 戦いは続く――
 
 
 
 
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