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プロキスの依頼 ~路上の血~

 
「ういいいぃぃぃっす、どうもイグナーです。クヴァッチの英雄! やっと見つけたぞ!」
「何だ?! また深遠の暁か!」
「違うっ! クヴァッチからの伝令だっ!」
 

 誰かと思えば、以前クヴァッチのマティウス隊長から預かった手紙を持ってきた、イグナーという伝令だった。
 
「どうしたん、クヴァッチ再建終わったん?」
「瓦礫は片付いたらしい。ところが何か問題が起きたようで、設計責任者であるプロキス・ドゥアラスからの手紙を預かってきた」
「それはご苦労なこった」
「すぐ会いたいとのことだ。じゃあまたのぉーい、やっ!」
 
 イグナーは手紙を手渡してくると、また凄まじい勢いで雪山を駆け下りていくのであった。
 

 プロキスという者からの手紙の内容は、こんな感じである。
 資材に関して問題を抱えているというが、誰かが横流しして利益を着服しているんじゃないのか?
 相変わらずあて先は「クヴァッチの英雄」なのな。町の全ては俺にかかっているのだとさ、最後までそのまま面倒見ようかね?
 急いで復興させる必要もないが、すでに乗りかかった船でもあるので確認してやるか。
 
 ひとまずはもう夕方なので、一晩明かしてからクヴァッチへ向かうことにする。
 ここから近い宿泊場所と言えば、「霜降りし岩山の塔」という名前をした魔術師の塔だ。
 雪山の頂上に建っている、不思議な建物だった。
 調査してから、一度も立ち寄ったことないけどね。
 

 その魔術師の塔へ向かう途中、またしてもオブリビオン・ゲートが出現していたりする。
 これは囮だ。こんな辺鄙な場所にゲートを開いても、何の意味も無い。
 見なかったことにして放置しても、問題ないだろう。
 

 あれが、霜降りし岩山の塔である。
 それでは一休み、おやすみ。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 
 翌朝、一気に飛ばしてクヴァッチへ向かった。
 

 ん、確かに瓦礫が片付いておる。
 教会は壊れたままだけど、周囲のごちゃごちゃが無くなっているね。
 

 そして、街の入り口から近い場所に、新しいテントができていたりする。
 衛兵の話では、ここに噂のプロキス・ドゥアラスが待機しているらしい。
 

「おお、クヴァッ――」
「シーッ」
「――アークメイジであったな。来てくれると思ってました。修復は着々と進んでいるのですが、資材に関して問題が発生したのです」
「なるほど、それで俺を頼ったわけだな。見事な判断力ではある……、だが来てくれなかった時はどうなるのだ?」
「は?」
「なんでもなかとですばい……(。-`ω´-)」
 
 プロキスの話では、アンヴィルから資材が届くはずなのだが、いまだに届いていないと言うのだ。
 そこでアンヴィルに行って、港などで状況を調査して欲しいというものであった。
 それこそクヴァッチの衛兵でもできそうな仕事であるが、どうしても俺にやってもらわなければ不安なのだろう。
 
 まあよいか、町の全ては俺にかかっているとか言ってくるのだ。期待には応えてやらないとならない。
 それにオブリビオンの動乱の内に、このクヴァッチの復興も含まれているはずだからね。
 
 
 

 というわけで、久々に訪れるアンヴィルだ。
 グレイ・フォックスとして逮捕されて、その後ごたごたに巻き込まれて出所してからは、初めて訪れるね。
 
 以前戦士ギルドで泥棒から救ってあげた商店や、美人局みたいなのに巻き込まれた酒場で情報を聞いてみたが、クヴァッチの資材については何も知らないようだった。
 次に船乗りに尋ねてみることにした。
 

「もしもし、クヴァッチ宛の資材について、何か知っていませんか?」
「それなら確かにここにあったよ。でも既にスケジュール通りに運ばれていったぞ。不良品でも混じっていたか?」
「いや、クヴァッチの設計責任者は、まだ届いていないと言っているのだが?」
「そんな馬鹿な?! いや待てよ、資材が届いた時に、運び屋とは思えないような胡散臭い奴らも居たような……。街道沿いに調べてみて、何か妙な物が無いか確認してくれ」
「なるほど、衛兵には任せられないような内容になってきたな。わかった、調べてみよう。えっと君は――」
「スタローン・ホーカーだ」
「ボクシングとか帰還兵やってそうな名前ですね」
「――?」
 
 
 というわけで、今度はじっくりと街道を調査しながらクヴァッチへ向かう。
 アンヴィルへ向かっていた時は、何も考えずに飛ばしてきたからね。
 
 

「まぁそんなわけで、100Gよこすか、命を差し出すか、どっちだ?」
「――などと言ってますよ、衛兵さん」
「市民よ、困り事でも?」
「この状況を見ても、何とも思わないのな……(。-`ω´-)」
 
 やっぱり衛兵は役に立たないな。
 どうせ俺がこの場でこいつから何か持ち物をスッたら、真っ赤な顔をして、罰金か血で購うか?! と言ってくるのだろうな。
 ダメだこいつは。
 
「100Gを早くよこせ」
「追いはぎ止めて、強請り専門にしたのな」
「アークメイジを甘く見て、直接対決の危険を冒すのは馬鹿のやることだからな。だから100Gよこせ、というかください」
「衛兵! ここに深遠の暁教団の狂信者が居ますよ!」
「それはない」
 
 一度この国は、徹底的に滅ぼされるのがよいのかもしれんな。
 デイゴンよ、この平和ボケしまくりの、帝国兵だの追いはぎだのに天罰を与えたまへ――
 
 ――って俺が深遠の暁化しとる(。-`ω´-)
 
 
 ………
 ……
 …
 
 
 なんかいろいろと馬鹿らしくなったので、中略な。
 

 街道の途中、丁度クヴァッチとアンヴィルの中間点辺り、ブリナ・クロスの宿屋から少し東に進んだ所にそれはあった。
 
「ぺろっ、……こ、これは血!」
「見たらわかるわよ」
「この近辺で、何かが起きたのだ!」
 
 あからさまな血痕を見つけたので、周囲を探ってみる。
 

 すると、街道から北へ向かった方向、ゴールドコースト方面に、その血痕は続いていた。
 この血痕を辿っていくと、その先には罠が仕掛けられているのである。
 豆を並べて、その先に籠で作った罠を仕掛けたこと、あるだろう?
 

 すると罠と言うか、盗賊が居たから退治しておいたけどね。
 ひょっとして、盗賊が港にまで出向いていて、資材を途中で奪ってしまったのかな?
 

 血痕を辿っていくと、盗賊の一団がいて周囲に資材の入ったコンテナなどが散らばっていた。
 やはり盗賊が、資材を横取りしていたか。
 
 

 そんなこんなで、いろいろ省略したけど洞窟に潜んでいた盗賊集団を、一網打尽にしましたとさ。
 リーダーはデイドラ装備で身を固めていたので、ドレモラかと一瞬思ったけどね。
 

 困ったことに、洞窟の一番奥では、商人が黒ひげ危機一髪状態にされていたりする。
 ここの盗賊集団は、どちらかと言えば強盗集団であった。しかも残忍な。
 
 それでもひとまずは盗賊集団を、リーダー含めて全滅させたので、これで資材を輸送する商人が襲われることも無いだろう。
 元々アンヴィルからクヴァッチにかけての街道は、割と治安が悪かったりする。
 俺がアンヴィルで、魔術師ギルドの推薦状をもらおうとした時も、任務は街道に出現する強盗を退治せよだったからな。
 先ほどの、追いはぎと鉢合わせした衛兵の態度を見てもわかるだろう。
 この辺りは、平和ボケしまくっているのだ。
 
 以上、プロキスに報告して、クヴァッチ再建に向けて本格的な建設が始まることとなった。
 建設が完了するまで監督してやろうか? と提案してみたのだが、大丈夫大丈夫などと言っている。
 どうやら平時には、俺は必要無いらしい。
 
 要は、困った時の俺頼みな……(。-`ω´-)
 
 
「あなたがご自分の身を守ることができるのは分かっていますが、すでに働き手を一人、頭の怪我で失っているのです。もしあなたが怪我でもしたら、いざ必要になった時に私達を助けられる方が居なくなってしまいます!」
 
 
 頼られてるなぁ、俺。
 民衆もうすうす気づいているなぁ、衛兵が役に立たないことを。
 
 
 
 
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