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ミーシャの動物園移転 ~静かな湖畔~

 
「ラムリーザ! 話が違うじゃないか!」
「なんやねん」
 

 魔術師大学敷地内に入ると、ジ=スカール先輩が憤怒の形相で大きな口を開けて怒鳴ってくる。
 
「羊を連れて行くという約束だったのに、なぜ四匹に増えて戻ってくるのだ!」
「いやなんというか、これには深い事情があってねぇ……」
「ジ=スカールは、これ以上羊の面倒は見ない!」
「羊の世話はミーシャがやるからいいよーっ」
「そうそう、先輩の手は煩わせません」
「ならば別に構わない」
 
 すると先輩は、元の穏やかな表情に戻った。
 羊の世話を押し付けられなければ、それで良いようだ。どうせいつも暇なくせにね。
 
 さて、それでは大学の一角を動物園に――
 
「アークメイジ! 困りますなぁ!」
「なんやねん」
 

 今度はラミナスさんが現れて、もの凄く怒ってる。そんな青筋立てんでええやん。
 
「魔術師大学は、一般には解放していない。ギルドメンバー以外は立ち入り禁止です」
「ではこいつらに推薦状を――」
「――というのは建前で、動物を連れ込まないでください!」
「あ、やっぱりそうなりますねぇ……」
 

 ん、確かにこれはおかしい。
 ラミナスさんが怒るのも無理は無い。
 
 しかしもう日暮れだ。考えている時間は無いので、動物達は一旦大学前の橋の上に待機させ、アークメイジの私室で一晩明かしてから行動することにした。
 

 さてこの展開だと、また俺が床で寝ることになるのだろうなぁ……
 ミーシャは一応魔術師ギルドの一員なのだろう。推薦状をもらっているのかどうか知らないし、まだそんなことを始める年でもないのかもしれない。
 待てよ、世の中にはハイランダー症候群というものがある。
 ミーシャもこれで、実は立派な成人――、いや、あの言動で成人は無いか。
 パンダさんに固執するガキオヤジとかは居るけどね、グラアシア人恐るべし。
 

 そんなわけで、俺は私室のに敷いてある絨毯の上に寝転がった。
 野宿もしたことがある身だ、こんな場所で寝るなど造作もない。
 動物園の場所か、そんな都合の良い場所、大学近郊にあったかなぁ……
 その前に、大学の傍に開いたオブリビオン・ゲートを閉じなければならないね。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 
 翌朝、俺は大学周辺をいろいろと散策してみた。
 南東部にゲートが開いていて、北東部は下水道の出口があって、あまり衛生的ではない。
 北西部は帝都の街があって、南西部は港湾地区へと繋がっている。
 ん~、南東か南西かな。北側はちょっと殺風景な感じだ。
 

 そんなことを考えながらうろうろしていたところ、魔術師大学と港湾地区の中央部辺りに、なんだか良い感じの池を発見した。
 ここなら大学から出て、橋を渡らずに南に向けて坂を下りればよいだけで近い。
 傍にはイノシシが一匹居るだけ、退治して肉は頂いておこう。
 

「この池周辺を、動物園にしようと思うのだがどう思う?」
「動物園って何かしら?」
「あー、ミーシャの遊び場所。ゾウとかシマウマとかラクダとか、この組み合わせはどう見ても動物園だろうが」
「そうね、ミーシャちゃんはどうかしら?」
「んーとね、んーとね、ミーシャここでもいいよー」
 
 よし、場所は決まった。
 ミーシャミーシャミーシャ三連発である。
 

 今後、手に負えない動物はここへ集めよう。
 シマウマは馬小屋に預けるべきかどうか悩むところだけどね。
 わんわん鳴くから、馬ではないと言われそうだが……
 
 

 さて、ミーシャの遊び場所が決まったところで、俺は水際に沿ってぐるりとまわって、南東へと向かう。
 ちなみに帝都のある場所は、ハートランドという島らしい。
 そしてぐるりと囲んでいる湖は、ルマーレ湖という名前。地理のテストに出るから、覚えておこうね。
 

 ハートランド南東部、中央から木の生えた祠のすぐ北。
 そこにオブリビオン・ゲートが発生しているのだ。
 周囲をうろついているのは、アトロナック二体にデイドロス一体。結構固まってうろついているので、範囲魔法で一気に片付けよう。
 

 大学が結構近いようだ。
 こんなに近くにゲートが開いているのに、誰も気にしないというのが怖い。
 民衆の中には「他の街がクヴァッチと同じ道をたどるのも時間の問題ですね」などと言う者も居るが、あくまで他人事である。
 この危機感の無さ、これが俺程度の人間でも、アークメイジまで登り詰められた所以なのかもしれないな。
 
 もしも俺がデイゴンなら、どう攻めるだろうか?
 ゲートを開いたところで、送り込んだデイドラが暴れたのはクヴァッチぐらい。ここを含め、各地に出没したゲートでは、デイドラは近辺をうろつくだけで全然破壊行為をしないのだ。
 士気が低すぎるな、今は戦う機では無いと言えるだろう。
 ではデイゴンはいつが大攻勢に出る機だというのかな? 選挙直前かな?
 

 統制が取れていないので、こう簡単に俺の侵入を許すわけで。
 クヴァッチ侵攻がある程度上手く行ったので、余裕をこいているのかもしれんな。
 
 さて、このオブリビオンの世界は、塔が二つ。
 これまでの経験上、上部が光っていない塔は、攻略する必要が無いか、通路だったりする。
 レヤウィンで攻めたときみたいに、三つの塔から橋をかけて進むとか言う場合以外では、行く必要が無いのだ。
 だから、一直線に光り輝く塔へと向かう。
 

 正解かどうかは、入ったときにわかるということを知った。
 エネルギーの柱があるかどうか。ここをチェックすればよいのだよ。
 

 今回も同じ作戦、道中は敵を無視して上を目指す作戦ね。
 いちいち相手してられないのだ。
 

 というわけで、逆転のトラーイ!
 
 オブリビオン・ゲートは崩壊して消滅し――
 

 ――ぱふっ?!
 
「おかえりなさい」
「いつの間についてきていたんだよ!」
「ミーシャちゃんも落ち着いたから、あなたの様子を見に来たの。蜘蛛が一匹うろついていたから、退治しておいたよ」
「それはどうも……(。-`ω´-)」
 
 シジルストーンを奪いに飛び込んだら、そこは緑娘のおっぱいだった……
 
 ぱふぱふ♪ ぱふぱふ♪
 
 今夜、むらむらして眠れなさそうだ。
 いや待てよ?
 普通に同意の下緑娘を(以下省略
 
 

 こうして魔術師大学は、デイゴンの侵略から守られたのであった。
 ゲートが沸いても、兵隊であるデイドラは周囲をうろつくだけだから気にしなくていいよ、というのは言っちゃダメだぜ。
 

 ちなみにあの橋が、先ほど閉じたゲートを確認できた橋ね。
 この流れを下っていけば、レヤウィンまで行けるんだぜ、と。
 
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記