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ブレイズ騎士団に加入

 
 さて、マーティンを無事にクラウドルーラー神殿に届けて一息ついたところ。
 ブルーマ近郊に出現したオブリビオン・ゲートを閉じる作業の前に、少し休憩を取ることにした。
 

「なんかあの人が皇帝に決まっちゃいそうね」
「ん、それでいいと思うが、君も諦めが悪いなぁ」
「クヴァッチで、どさくさに紛れて入れ替わっちゃえばよかったのに」
「俺はドラゴンボーンじゃないから無理だって」
「そんなのなってみないとわかんないじゃないのよ」
 
 緑娘の諦めの悪さには脱帽だ。
 なんとしても、俺に皇帝になって欲しいんだな。
 
 それにしても、王者のアミュレットか。
 デイドラ魔法に携わる者にとっては常識らしいが、この世界とオブリビオンの世界とでは、不可侵の結界で隔てられているそうだ。
 そしてユリエル皇帝の言葉では、アミュレットにはその結界を維持する鍵になっているというのだ。
 アミュレットが盗まれると同時に、世界各地にゲートが開きだしたようだ。確かに辻褄が合っている。
 結界を蘇らせる為に、一刻も早くアミュレットを取り戻さなければならないのだ。
 
「そうだわ。あなたがアークメイジになれたように、あのマーティンって人も最後の最後で自分が犠牲になってくれて、あなたに全て託せばいいのよ」
「そんなに都合よく行くかって。別にマーティンはいい人じゃないか、俺は彼が皇帝になっても全然問題ないと思っているよ」
「なんか事故が起きて、あの赤い暗殺者集団にやられたらチャンスよ」
「こらこら……」
「あたしはあなたの方が皇帝に相応しいと思っているんだから」
 
 不穏なことを言うのではない。
 ここはブレイズの本拠地、緑娘の言葉が誰かの耳に入れば誤解されてしまうじゃないか。
 

「クヴァッチの英雄よ、ここでお休みでしたか」
「その呼ばれ方には、慣れない物だな」
 
 ブレイズの兵士から呼ばれた名前を聞いて、マーティンと同じような反応をしてしまう。
 だからクヴァッチの英雄じゃなくて、アークメイジでいいんだよ。
 
「グランドマスタージョフリーが話があると言っています」
「やれやれ、さっそくアミュレット奪還の話か。まぁ俺が動くのが一番いいのだけどね」
 
 

 そんなわけで、広間でジョフリーに会って、今後の事について話し合った。
 
「君は帝国への忠誠を見せてくれた。どうだろうか? グランドマスターとして、君を我が騎士団に迎え入れたいと思う。この危機の間、ブレイズとしてマーティンの傍に立つべき人物だ。承知してくれるか?」
「元老院オカトーの発布により、魔術師大学のアークメイジとしても、マーティンの手助けはするつもりですが、どうなのでしょう?」
「それはそれでよいだろう。しかし手遅れになる前に、敵の手から王者のアミュレットを取り戻さなければならないのだ」
「わかりました、どこから当たりましょう?」
「帝都に向かってくれ。バウルスが暗殺団に関する情報を手に入れたかもしれない」
「バウルス……、ああ、彼か」
 
 ジョフリーの言うバウルスとは、帝都の地下通路を皇帝と共に脱出していた時に一緒に居たブレイズの兵士だ。
 俺を松明係に任命した、アリーナのチャンピオンファンの一人だ。
 各地に熱狂的な――まではいかないけどファンが点在しており、忘れた頃に褒め称えてくるから困ったものだ。
 そしてそのバウルスは、帝都のエルフ・ガーデン地区にあるルーセル・ブロードの下宿屋に居るという。
 なんか聞いた宿屋だなと思ったら、東部連峰に居たシンドリが泊まっていた場所だ。そのシンドリも、今では魔術師大学に復活したけどね。
 そこで俺は、緑娘の何か言いたそうな視線に気が付いたので、ジョフリーに言っておいた。
 
「あ、ジョフリーさん。やっぱりブレイズに加わっておきます」
「おおっ、竜の血族に仕える我が騎士団に加わる覚悟ができたのか?」
「肩書きは個人的にはどうでも良いのだが、立場と言うものが今後の活動をやりやすくすると考えたのでね。バウルスと話をするときも、俺もブレイズだ、と言った方が彼も安心するでしょう」
「なるほど、考えたな。よし、君をブレイズの同士として迎え入れよう」
 
 騎士団の掛け持ちができるのかどうかはわからないけどね。
 もうすっかり忘れられた肩書きかもしれないが、俺はレヤウィンの由緒正しき白馬騎士団の一員だったりする。マゾーガ卿とセットでね。
 
 そんなわけで、次の目的地は帝都と決まった。
 
 …
 ……
 ………
 

「グランドマスター、ちょっと小耳に挟んだのですが、よろしいでしょうか?」
「どうかしたのかね?」
 

「クヴァッチの英雄は我々、特にマーティンに忠義を示していますが、連れの女の方は警戒した方がよろしいかと」
「彼女がどうかしたのかね?」
「不穏なことを彼に吹き込んでおりました」
 
 ………
 ……
 …
 

 神殿から出ると、そろそろ日は傾こうかなとしているところだった。
 今日はブルーマにある自宅に泊まって、帝都には明日向かうことにしようか。
 

 その前に、だ。
 神殿の入り口から見えたオブリビオン・ゲート、これを閉じておく必要があるね。
 ズィヴィライにデイドロス、いつものメンバーが徘徊しているよ。
 

 アークメイジと戦士ギルドマスターのコンビにかかれば大したことは無い。
 この戦闘力の高さ、ジョフリーが我々を頼るのは正しい判断なのだ。
 
「さてと、このゲートだが……」
「今度はあたしも入っていいかしら?」
「いや、俺に策があるから待っていてくれ」
 

 こうして、再びオブリビオンの世界へと転移することとなった。
 
 

 ここもクヴァッチの時と同じような感じだね。
 あの塔を目指して、頂上にあるシジルストーンを取ってしまえばいいだけだ。
 

 この世界や塔では、実はほとんど戦う必要が無いのだ。
 緑娘に豪語した策とやらを見せてあげよう。
 

 ん、同じだね。地面から垂直に登る、エネルギーの柱。
 しかし実体は、頂上にあるシジルストーンから、地中に向かってエネルギーが下りているだけなのだ。
 アトロナックが俺の侵入に気が付いて雷を放ってくるが、俺は無視して上の階へ目指すのだ。
 

 途中でドレモラ、デイドロス、クランフィアと随員が増えるが、全く無視して駆け上る。
 オブリビオン・ゲートを閉じる方法をよく考えた結果、戦う必要は全く無いと気づいたのだ。
 

 ビーチ・フラッグスちゃうで。
 でもやっていることは似たようなことかな?
 ドレモラやズィヴィライが全力で邪魔をしてくるが、そんな物は無視してシジルストーンに飛びつくのだ。
 そしてその球体を、取ってしまう!
 
 
 

「突然ゲートが崩れたと思ったら、あなたが飛んできたのだけど、どうしたの?」
「ちょっと最後が締まらなかったな(。-`ω´-)」
 
 こういうことだ。
 ゲートさえ閉じてしまえば、中に居るデイドラはそのまま何もできず、こちらの世界と繋がっている門が閉じられるのだ。
 戦術を無視した、戦略的勝利だけにこだわった戦い方だけどね。
 
 こうしてブルーマは、デイドラの侵攻から守られたのであった。
 
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記