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解放の矢 後編 ~グレイ・フォックスの計画とは?~

 
 グレイ・フォックスの以来で、今度は解放の矢というものを取ってくることとなった。
 それは、ブラヴィルの宮廷魔術師ファシス・アレンが持っていて、城の外にある塔に保管されている。
 しかし、その塔へ入る方法は、城の中から通じている隠し通路を通るしかないのだ。
 
 ブラヴィルの城は狭くてコソコソできないので、俺はジ=スカール先輩直伝の透明化で乗り切ることにした。
 

 このように、誰にも存在を知られること無く潜入できてしまうのだ。
 この魔法の悪用は厳禁だからな。すでに俺が悪用しているようなものだが……
 
 ファシス・アレンは、城の北棟に部屋を持っているというので、奥の廊下を北へと向かってみる。
 衛兵が巡回しているが、こちらに気づくことはない。
 魔法の効果が切れそうになったら、誰も居ない場所でかけなおすだけの簡単な作業だ。
 

 ファシスの部屋は見つけたが、部屋にあったチェストには解放の矢は入っていなかった。
 ということは、やはり城の外にある塔に隠しているということだな。
 しかし部屋には他に何も無かったりする。
 
 そこで俺は、物乞いが秘密の通路があると言っていたことを思い出した。
 ひょっとしたら、この部屋のどこかに秘密の入り口があるのかもしれない。
 

 俺が目をつけたのは、この壁というか棚というかわからんが、とにかくこの場所だった。
 確かアンヴィルの城で、鍛冶屋が開いてくれた秘密の通路がこれと同じ形をしていたような気がする。
 鍛冶屋がどこを触ったのかわからないが、壁を押したり柱になっている場所を動かしたりしてみた。
 

 そこで手前にあった柱を引いてみたところ、あの時と同じように隠し扉が開いたのであった。
 仕組みは何処も同じ、ひょっとして同じ人が作ったのかな?
 恐らくここから砦へと通じているに違いない。
 俺は、もう一度透明化の魔法をかけ直すと、先へと進んでいくのだった。
 

 隠し扉を抜けた先は牢獄のようになっていて、ドレモラが見張りのように徘徊していた。
 デイドラと親交があるというのも事実らしいな。
 しかし召喚術でドレモラを使う場合があり、ラミナスもレックス隊長に手紙を届けるときにドレモラを使っていたので、一概に悪とは言えない。
 やはりメファーラやシェオゴラスなど、一部のデイドラが評判を下げているだけなのだ。
 ノクターナル? さて、どうだろうか……
 
 通路の先は水場になっていたりする。
 

 透明化しているので、俺の入ったところだけ波紋が広がってしまうのだ。
 勘の良い奴だと気づかれてしまうね。

 地下通路は砦の地下のような場所から、水の中に深くまで続いている溝などがあったりした。
 ドレモラや召喚士が何人か居たが、透明化しているので気づかれること無く探索を進めることができるのだ。
 

 こいつはジャイアントスローターフィッシュというレア物らしい。
 他の魚よりも大きいらしいが、エルスウェアでサメと戦ってきた俺から見たら大したものではない。
 

 あと、砦の地下からは砦の地上部分へ行くことができない。
 この場所、水が溜まっている裂け目の途中に横穴があるので、ここから進んでいくしかなかったことを述べておく。
 
 そんな感じに地下通路を進んでいくのだった。
 
 ………
 ……
 …
 

 地下通路を抜けた先は、砦の地上部分になっていた。
 いよいよファシスの隠れ住む砦に突入したことになるのかな、と。


 しかし、砦の中にもドレモラがうようよ。
 東部連峰の粘板岩室で戦ったズィヴィライもうろついている。
 ただしこちらは透明化しているので気づかれていないようだ。
 盗みの仕事にはホント便利な魔法だな。
 騒ぎを起こせばファシスに見つかってやっかいなことになるかもしれない。魔術師というから、アークメイジの顔も知っているだろうからな。
 
 砦の一角には、研究室のような場所があった。
 ここでファシスはドレモラの研究をしているのだろうか?


 そこにあったチェストには、鍵の形をした矢尻が入っていた。
 矢全体ではないが、これがグレイ・フォックスの求めていたものの一部なのだろうか?
 それ以外には珍しいものはなかったので、矢尻だけを持ち出すことに下のであった。
 
 後はドレモラに気づかれないように抜け出すだけだな。


 塔から外へと出ると、そこは見知らぬ森であった。
 ブラヴィルの外に塔はあると聞いていたが、どの辺りに出てきたのだろうか?
 

 塔から続く階段を降りていくと、ブラヴィルの裏側に出てきたのであった。
 これで今回の任務も成功だな。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 

「待っていたぞ」
「鍵の形をした矢尻だけが見つかりましたよ」
「矢全体があればよかったのだが、それは仕方ないことだ。これは修復しなければな」
「その矢を使って何をするのでしょうか?」
「この矢があれば、私の計画はいよいよ――、いや、何でもない」
「ん?」
「また君には手伝ってもらうかも。あと、君を盗賊ギルドのマスターシーフに昇進させよう。これからは大盗賊と名乗るが良い」
「ホッツェンプロッツですか?」
「通り名は何でも良い」
 
 計画がどうのと言い掛けたが、グレイ・フォックスはそれ以上語ろうとしなかった。
 何かとんでもないものを盗む計画を立てているのか?
 例えば、俺の心とか?
 
 
 

「お勤めご苦労様」
「なんかマスターシーフに昇進してしまったよ」
「あなたがギルドマスターになったら、あたしも盗賊ギルドに入ってあげるわ」
「いや、ギルドマスターになったら潰すから入らなくていいよ」
「どうやって潰すのかしら?」
「ん~、今日から悪いことはしないようにしようとか命令を下すかな?」
「そんなので言うこと聞くのかしら?」
「それよりも、グレイ・フォックスはひょっとしたら悪い奴じゃないような気もするのだよなぁ……」
 
 こうして俺は、さらにグレイ・フォックスと親睦を深めたのであった。
 グレイ・フォックスの計画は一体何なのか?
 俺には想像も及ばないことなのであった――
 
 
 
 
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