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数週間ぶりのシロディール ~これからどうすべきか?~

 
 翌朝、俺達らむたんサーカス団は、リバーホールドを出発してシロディールへの帰路についた。
 

 ゾウとラクダは橋に入れないので、谷を強引に渡っていくの図。
 しかし、エルスウェアならではの動物、シマウマにゾウにラクダをシロディールに連れ込んで大丈夫なのだろうか?
 検疫! とか言って衛兵に引き止められたらどうしようかね?
 

 白鹿だけはシロディールでもあり得るから大丈夫かもしれない。
 しかし鹿は居たけど白いのは居たかな?
 
 ――などと思っていたら、国境付近に衛兵が待っていたりするんでやんの。
 
「待て、その動物は何だ?」
「全部馬だ!」
 
 めんどくさいので、俺は馬鹿作戦で押し通すことにした。
 
「鹿に見えるか? 馬鹿か、これは馬だ! 何? ゾウ? 馬象か、これは馬だ! 何? ラクダ? 馬駱駝か! これは馬だ! 全部馬だ!」
「そ、そうか? 私の見間違いか?」
「一度目医者に行ってこい、アークメイジが馬だというから馬なのだ」
「わ、わかった……、しかしアークメイジの乗っているその白黒の馬は?」
「愚か者! この馬はあまりの残虐さゆえ、普段は悪のカラー黒に正義のカラー白を加えて中和させ、ストライプにすることによってその残虐性を制御しているのだ。そんなことも分からんのか衛兵は!」
「これは失礼した!」
「わかったらとっととグレイ・フォックスの逮捕に向かえ!」
「グレイ・フォックスなど、ただの伝説に過ぎない――、と隊長が言っていた!」
「ふん、役立たずめ」
 
 俺は、衛兵を無理矢理突破してシロディールへ帰還を果たした。
 しかし改めて、グレイ・フォックスと対峙するのに衛兵は役に立たないということがわかった。
 レックス隊長は本気でグレイ・フォックス逮捕に真剣だったが、新任のクインティリウス隊長は、自分の保身ぐらいしか考えていない奴だ。
 俺自身がもっとしっかりしなくてはダメなのだよな。
 
 

 そういうわけで、帝都に戻る前にリリィの隠れ里に立ち寄ることにした。
 ここで今後の方針について、いろいろと相談するのだ。
 
「アークメイジ、ひょっとしてあなたはエルスウェアに行っていたのですか?」
「よくわかったね、リリィさん」
「ゾウにシマウマ、ラクダと来ればエルスウェアでしょう」
 

「こちらが俺の先輩、ジ=スカールです」
「あなたはブルーマ支部の……、あの時は大変でしたね」
「ジ=スカールは、苦難を乗り越えて大成するよ。それは間違いない」
「ところでリリィさん、ちょっとこちらへ……」
 
 俺は、リリィを家の裏へと連れ込んだ。
 緑娘などは、「裏に隠れてしっぽりする気?!」とか騒ぐが、「馬鹿者!」と一閃して退けておいた。
 
 

 俺はリリィにこれまでの経緯を全て話した。
 レックス隊長が盗賊ギルドの罠にはまって、遠地へ隔離されたことなどを。
 このまま盗賊ギルドの内部を探っても、肝心の逮捕する人が居なくなってしまったことなどを。
 
「そうねぇ、盗賊ギルドなど放っていてもいいと思うけど、フローミルの氷杖も盗まれたと聞くから無視できない相手なのよね」
「それは自作自演――じゃなくて、ほんと盗賊ギルドは厄介なんですよ。俺が苦労して持ち帰った宝をさ!」
「こうなったら、あなたが全てを引き継いだ上で乗っ取るしかないわね」
「俺が盗賊ギルドを?」
 
 リリィの提案してきたことは、俺も驚いた。
 あの盗賊ギルドを乗っ取れというのた。
 しかしリリィは、魔術師ギルドや戦士ギルドを例に挙げて持論を展開してきたのだ。
 
「魔術師ギルドもあなたは引き継いだし、あの娘も戦士ギルドを引き継いだでしょう? おそらく盗賊ギルドも、任務をこなしていけばあなたが全てを引き継ぐような気がするのよ。とにかく、グレイ・フォックスの信頼を得ることね」
「盗賊ギルドのマスターになってどうするんですか?」
「そうなったら全てあなたの意のまま。グレイ・フォックス自身も、あなた自身がハメるなり密告でもして表に出してやればいいのよ。うまく行けば解散も狙えるわ」
「そっか……、とにかく今は盗賊ギルドの仕事を黙々とこなせ、と」
「潰すために乗っ取る、組織運営上有りえる事なの。だから、あなた自身が盗賊ギルドで重鎮と言われるぐらいまで出世しなさい。そこで再び私に相談してくれたら、今度は盗賊ギルドを本気で潰す方法を考えましょう」
「わかりました、やってみます」
 
 これで今後の方針は固まったことになる。
 ハンニバル・トレイヴンから俺が魔術師ギルドを引き継いだように、ヴィレーナ・ドントンから緑娘が戦士ギルドを引き継いだように、今度はグレイ・フォックスから俺が盗賊ギルドを引き継いでやればよいのだ。
 そうなった時、用済みとなったグレイ・フォックスを俺自身の権力で突き出してやる。
 これでグレイ・フォックスの伝説もおしまいだ――、というわけだ。
 
  
 というわけで、再び盗賊ギルドの仕事へと戻っていくのだった。
 しかしその前に、やっておくことがある。
 
 

「ジ=スカール先輩ありがとう、おかげて良い気晴らしになったよ」
「またエルスウェアに行きたくなったら、いつでも声をかけるが良い。すぐにでも連れて行ってやろう」
「先輩、やっぱり暇でしょ?」
「そんなことはない。ジ=スカールはいつも忙しい」
「まあいいや、それではまたいつか!」
「せんぱぁい、またね~」
 
 リバーホールドとオークレストの立て札のある、シロディールとエルスウェアの北部分かれ道にてジ=スカール先輩と別れた。
 先輩はこのまま直に大学へ戻るが、俺たちはまず南へ向かうことにしたのだ。
 

 らむたんサーカス団とはこれでしばらく見納めとなるから、しっかりと目に焼き付けておくのだぞ。
 流石にこいつらを引き連れて盗賊ギルドの仕事はできない。
 ――というより、シロディールでの生活がやりにくい。
 こいつら、ある場所に預かってもらうのだ。そこは――
 
 

「というわけで、羊に加えてこいつらの面倒も見てやってくれ」
「うわぁ、なんかすごいのがきたー」
 
 ここはレヤウィンの一角、馬小屋というか羊小屋というか……
 そこでミーシャに動物達を預かってもらうことにした。
 緑娘も白鹿との別れを惜しんでいたが、ミーシャに預けるのならそれで良いと同意してくれたのだ。
 

「ゾウさん、すっごくおおきいのーっ」
「あまり無茶はするんじゃないぞー」
 
 ――ってなわけで、俺と緑娘は二人きりに戻ってまずはブラヴィルのスクリーヴァの元へ赴き――
 
 緑娘が居ない?
 どこへ行った?
 
 

 
 …………(。-`ω´-)
 
「もふ~、もふ~」
「結局羊に落ち着くのな……」
 
 羊と戯れるのも久しぶりだし、今日はこのままゆっくりさせてやるか。
 長旅の疲れを癒すため、レヤウィンの自宅――はボロいから、魔術師ギルドに泊まりましたとさ。
 
 エルスウェア旅行記、これにて完!
 
 
 
 
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©発行年-2020 らむのゲーム日記