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メエルーンの剃刀の探索 最終話 ~最深部ネファーイヴィガム~

 
 サンダークリフ・ウォッチの砦は、その奥からヴァルサ・バーリムというアイレイドの都市に通じていた。
 ヴァルサ・バーリムでは、ドロスメリという山賊紛いと吸血鬼の一団が争っていた。
 そして遺跡の一番奥、ネファーイヴィガムの間では、通路をドロスメリと吸血鬼の遺体で埋め尽くされていたのだ(大袈裟)
 

 死屍累々だった通路を降りていったその先は、ちょっとした広間になっていた。
 壁から赤い爪のようなものが突き出ているのが不気味なのと、正面には鉄格子があったりする。
 右側には棺桶が立てかけられているようで、赤いローブを着た者がその中にある遺体を見つめているのだった。
 
 その赤いローブの者は、すぐに俺達が入ってきたことに気が付き、剣を抜いてこちらに駆けて来る。
 

「誰だっ、侵入者め!」
「アークメイジのラムリーザだ!」
「何を馬鹿な、アークメイジは私フラーテン・ドローサンだ!」
「違うな、お前は偽者だ!」
 
 所々で見つけた手紙に書いてあった差出人、アークメイジのフラーテン・ドローサンとはこいつのことか。
 こうして、アークメイジ対アークメイジの戦いが始まった。
 こいつは先代の先代か? それともアークメイジは一人だけではなくて複数居るとでも言うのか?


 俺の松明攻撃は、相手の持っていた剣で受けとめられてしまった。
 
「やるではないか!」
「貴様などには負けん! 偽者め!」
「偽者はお前だ! ならばこういった攻撃はどうかな?」
 

 たまには俺も接近戦を見せ付けてやる。
 相手が魔法を使おうとした瞬間を見計らって、首筋に蹴りを放ってやった。らむたん蹴りとでも名付けるか?
 魔法をぶっ放すだけが芸だけじゃないというところを見せ付けてやろう。


 どうだ、重たい上段蹴りを食らった相手は、膝から崩れ落ちる。
 良い蹴りは、相手に脳震盪を引き起こしてダウンさせると言うからな。
 しかし――


 次の攻撃に移ろうとした瞬間、倒れた敵の首筋の上に緑娘が飛び乗ってきたのだ。
 踵の針が頚動脈をグッサリ、偽のアークメイジはその一撃でくたばってしまったのだった。

「ちょ、おま、折角面白いことになってきたのに突然沸いて現れて獲物を掻っ攫っていくな!」
「何よ、ちんたら戦っているから手伝ってあげたんじゃないのよ!」
「ちんたらって、勝つことだけ考えていたら『塩』と呼ばれて不評を食らうぞ」
「あたしはシュート、いつもセメントよ」
「そんなことではグランドチャンピオンになれんぞ」
「別にあたし闘技場で戦わないもーん」
 
 ったく、この塩ファイター緑娘めっ!


 まあよいか、勝ちは勝ちだ。
 偽のアークメイジ(?)を退治した俺達は、遺跡の奥にあったこの広間を調べて回るのだった。


 目立つものと言えば、黒塗りの棺と黒塗りの死体、こいつはいったい何だろうか?
 手がかりを求めてこの広間を調べてみると、偽のアークメイジが泊まっていたであろう場所に日誌が落ちていたりした。
 その日誌によれば、この部屋はネファーイヴィガムの遺跡であり、呪文を唱えることでメエルーンの剃刀が姿を現したと書いてある。
 しかし通路はゲートで閉鎖されていて、さらにそのゲートを力づくで開けるのは危険だからやめておくと書いてあった。


 その日誌によれば、必要なのは黒塗りの死体の心臓ということらしい。
 俺は、まるで邪神カーリーを祭祀する司祭のように死体の胸から心臓を取り出すのだった。


「気持ち悪いことするわね、ラムなだけにモララム?!」
「でも日誌に書いてあったじゃないか、こいつの胸から心臓を引きずり出して、メエルーンの剃刀を振るうために貪り食えと」
「そんなことしなくても奥の鉄格子さえ開ければいいのよ」
 
 緑娘は、部屋の奥にあった鉄格子へと向かう。
 鉄格子の奥は小部屋になっていて、その中に短剣が一本浮いているようだ。


「う~ん、開きそうにないわ」
「やっぱりこの心臓、食わないとダメかな? 食べてみる?」
「嫌よ、あなたが食べて!」
 
 食うしかないのか?
 偽のアークメイジが書き記していたことを信じて食うしかないのか?
 これ、おいしいのか?
 って食って大丈夫なのか?!
 
 しかし迷っていても仕方が無い。
 ここまで来たら謎を解明するしかないので、俺は一気に心臓を貪り食った!
 
 
「おえ~っ! 気持ち悪りぃ~っ!」
「鼻をつまんで一気に飲み込むのよ!」
「うぐぐ……、闇の力に呪われた気分だ……」
 

 その時である、変な心臓を食って調子を崩していた俺に、突然横から襲い掛かってくる奴が居た。
 なんだ? 偽のアークメイジが蘇ってきたとでも言うのか?
 
「あっ、さっきの黒い死体だ!」
「な、なんでやねん……」
「あたしが退治するわ!」
 

 俺は気分が悪くて動きたくないので、戦闘は全て緑娘に任せることにした。
 しかしこいつがまさか復活して動き出すなんてなぁ……
 心臓を抜き取ったのに、それを食ったら動くってどんな仕掛けだよ、罠か?
 

 ん、緑娘にお任せできるのは楽だね。気分は最悪だけど、まだきもちわりー……
 一人で来ていたら、大変なことになっていたのは間違い無しだね。
 
 しかし真っ黒の悪魔(?)を退治したら、その瞬間奥の鉄格子がガラガラと音を立てて開いたのだった。


 そして開いた通路の中には、一本の短刀が浮かんでいた。
 これが、敵を一瞬にして葬り去る可能性を秘めた、強力なデイドラの短剣、メエルーンの剃刀である。


「これがメエルーンの剃刀かー、使う?」
「あたしあの輝く剣の方がいい」
「じゃあこれは俺が保管しておくか」
 
 あまり剣を使わない戦闘をすることが多いから仕方が無い。
 一応これは、メエルーンからもらえる道具でよいのかな?
 祭殿は見当たらなかったけど、武器や防具をもらえるのはこれまでのデイドラクエストと同じだからね。
 

 さて、遺跡を通り抜けた先は、ネズミのうろつく洞窟になっていた。
 簡単に蹴散らしながら進んでいくと、その先は通路が水に沈んでいて、その奥に扉があったりするのだった。
 

「え~、水の中を進むの?」
「まぁこの先に進むか、これまで通ってきた長い道のりを引き返すかだね」
「しょうがないわね……」
 
 そんなわけで、水に潜ってすすんだ先は、大きな池か湖になっていましたとさ。
 

「あたし濡れるの嫌いなんだけど!」
「濡れ女になるから?」
「水も滴るいい女ってのが大っぴらになっちゃうからよ!」
「じっ、自信過剰っ!」
 
 まぁ緑娘は俺の主観では美女に見えるけどね。
 タル=マやマゾーガ卿も親しくしてくれるけど、やっぱりオークやアルゴニアンは怖いからなぁ……
 


 さてここはどこだろうか?
 暗くてよく分からないが、遠くにカヌルス湖の町が見えるようだ。
 つまり遺跡を通り抜けた先は、カヌルス湖だったわけか――
 
 
 こうして、サンダークリフ・ウォッチにおけるメエルーンの剃刀の探索は終わった。
 
 
 
 
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