home > 投稿 > > 東部連峰の死霊術師 その四 ~追憶砦の戦い 前編~

東部連峰の死霊術師 その四 ~追憶砦の戦い 前編~

 
 東部連峰で活動している死霊術師は、追憶砦に潜んでいることがわかった。
 その砦の場所も分かったことだし、いよいよ殴りこみに行く時がやってきたわけだ。
 

 追憶砦、東部経路防御システムの一部を担っていた三つの砦の内の一つ。
 しかし現在機能しているのは、国境検問所になっているバルクウォード砦のみである。
 
 追憶砦への入り口は、厳重に鍵がかけてあり、これはピッキングではなく専用の鍵が必要な扉だった。
 
「早く突撃しましょうよ」
「鍵が無くて開かない」
「魔法で開けられないの?」
「ピッキングできる扉は開けられるが、専用の鍵が必要な扉は開かんのだ」
「どう違うのよ?」
「わからん……」
 
 ピッキングできない方の鍵は、認証みたいなものなのだろう。
 unlockのコマンド? 知らんな――
 

 仕方が無いので、砦の周囲を探索してみたところ、二人組みを発見した。
 一見山賊のよう、でも鎧はつけていない。死霊術師のローブも身に付けていない。
 こんなところで何をしているのだろう?
 
「ここで何をしているんだ?」
「ここは立ち入り禁止区域よ、お引取り下さい。その理由や疑問なら、ヨラスに聞いてください」
「ん、わかった。なんで?」
「今まさに考古学の調査が行われているからだ!」
「死霊術師が考古学と偽って、奴隷を作り上げているといった情報があるのだがなぁ?」
「貴様! どこでそれを知った?! 生かして帰――」
 

 問答無用でいきなり飛び掛る緑娘。
 いちにっさーんしっ――じゃなくてスピニングバード……まあなんでもいいや。
 
「手が早いぞ」
「羊さんの仇だから!」
「まあいいか、ここではとりあえず考古学者=死霊術師だからな」
 
 しかし、こいつらが身を隠していたということはすぐに分かった。
 

「テーブルの下に、死霊術師のローブがあった」
「このヨラスって奴が鍵を持ってたわ」
「よし、これで追憶砦に侵入できるな」
「早く!」
 
 緑娘に急かされて砦の入り口へ向かい、鍵を使って扉を開ける。
 
「死霊術師は何をしてくるかわからん。慎重に――」
 

 ――行っちゃったw
 
 追憶砦に入るやいなや、緑娘は猛ダッシュで砦の奥へと駆けて行ってしまった。
 死霊術師は魔法主体だから、魔法抵抗力の高い緑娘なら大丈夫だろう。
 精々幽霊を召喚されたら気をつけるんだな。
 

 仕方が無いので、一人で砦の奥へと進んでいくと、すでに死霊術師の遺体が転がっていたりした。
 手が早いな! その分俺は楽だけどね!
 途中扉があったけど、鍵が必要な系の扉だったので、この広間にやってきたわけだ。
 

 そして奥には、三人のアルゴニアンが。奴隷達か?
 
「助けに来たぞ」
「まだ危険よ、あなたは誰? ここで何をしているの?」
「死霊術師から奴隷にされている者が居ると聞いて、助けに――」
「静かにっ――、まずいわ、奴らがここに来る」
 
 アルゴニアンの一人と話をしていると、部屋の入り口の方から誰かが入ってくる気配を感じた。
 
「どうやら獲物がかかったようだな、出て来い!」
 

 振り返ると、死霊術師が三人来ていた。
 キャンプで張っていた死霊術師も俺達の動きを掴んでいたようだし、これは罠か?
 アルゴニアン達は、ツルハシを片手に戦う気満々だ。
 
「死者を奴隷にするのは感心せんな」
「だまれアークメイジ、貴様が蟲の王を殺し、ハンニバルの後を継いだことは知っている!」
「それは自己紹介の手間が省けて助かる。しかしそれだけではないぞ、俺はグランドチャンピオンだ」
「それも今日までだな、お前はここで我らの奴隷になるのだ」
「ふっ、くだらん。できるものなら――」
 

「――やってみやが――」
 

「――れっていうんだ――って、なんだぁ?!」
 

 
 …………(。-`ω´-)
 
 なんか変身の最中に攻撃されたような気分だな。
 ここは舌戦の場面だろうが、ちょっとぐらい待てよ――ってか緑娘どこから沸いて出てきたんだよ!
 
「さて、あなたは誰で、ここで何をしているわけ?」
「なんだろうねぇ……、やろうと思ったことを全部他の人がやっちゃったけど、たぶんあなた達を助けに来たのだと思う……(。-`ω´-)」
「助ける? どうしてあなたが?」
「外で死霊術師が奴隷を作っているって手紙を受け取ったんだ。残念ながらオルテガ――いや、プル=テガは死霊術師に殺されたけどね。でもいろいろ調べたら、ここに死霊術師が居るってわかったんだ」
「なんですって?! へリングが死んだ?!」
「いや、プル=テガが……」
「でも彼は私達を助ける人を見つけてくれたようね。私達は、湖の町へと向かいます。この鍵を使って、死霊術師を退治してください。そしてゾンビ化させられた仲間も楽にしてあげてください」
「わかった。死霊術師は魔術師ギルドも見逃しておけないので責任持って始末しておきましょう」
「私はリー=フィン、湖の町でお待ちしています」
 
 まだ俺は何もしていないが、奴隷の救出作戦はこれで終わったようだ。
 後は死霊術師の殲滅作戦か。それと、ゾンビ化した仲間を楽にさせるか。きっとムシアナスみたいにされたんだな。
 
 

 そして扉の前では、緑娘にすごまれてしまった。
 
「なんぞ?」
「早く開けて!」
 
 う~む、ここまで羊を大事にするとはな。
 これはウォーターズ・エッジの真実が知れてしまったら、自害するかもしれんな。
 絶対に黙っておこう。
 

 そして扉を開けると、緑娘は再び一人で砦の奥へと駆けて行ってしまった。
 まあいいか、緑娘が通り過ぎた場所に死霊術師は居ない。安心して調査できるわけだ。
 

 この砦にも、物資は豊富だったりする。
 これは驚いたな、死霊術師は死肉を食っているものとばかり思っていた。ちゃんと野菜も取るのだな。
 ――って目的は考古学の活動調査じゃない、死霊術師の殲滅だった。
 急いで緑娘の後を追うことにする。
 

 なんというか、緑娘一人に任せても良いような気がしてきた。
 死霊術師も、羊の恨みをとことん味わうが良い。
 まるっきり冤罪だけどね……(。-`ω´-)
 
「さすがだな、死霊術師がどんどんやられていく」
「まだまだ奥があるわ!」
 

 緑娘はさらに奥へと行ってしまった。
 これで死霊術師は、戦士ギルドも敵に回したわけだ。
 まあいいだろう。
 

 そしてここは食堂だった。
 カニとか良い物食ってるなぁ! 酒もいっぱいあるもんだ!
 死霊術師の癖に、豪華な食事をしているってもんだ。
 

 参考までに、サングインにそそのかされて荒らしてしまったレヤウィンのパーティな。
 地味で退屈なパーティとは、本当の事だったのかもしれないな。
 
 おっと、また死霊術師の調査をやっている。
 俺も一人ぐらいは死霊術師を退治しておかないと、示しがつかないな。
 
 
 続く――
 
 
 
 
Sponsored Links



 
 
 前の話へ目次に戻る次の話へ

return to page top

©発行年-2019 らむのゲーム日記