埋められた! その三 ~崇拝場所~
東部連峰北部にある失われた寺院。そこはかつて、モラグ・バルを奉っていた寺院だった。
そこでシンドリという魔術師に出会い、以下省略――
埋もれた都市を探して東部連峰北部の山を歩き、山の穴を見つけてその奥へと進んでいった。
奥にはアイレイドの遺跡ではお馴染みの扉。どうやら埋もれた都市へ辿りついたらしい。
「やたらと暗いけど、見た感じではこれまで見てきたアイレイドの遺跡と同じみたいだね」
「深海のかがり火は使わないのかしら?」
「ん、やっぱり松明を使った方が雰囲気出るだろ?」
「雰囲気で冒険するのね」
「あの指輪は、海底とか水底を探索するのに使えるのだ。さあ行くぞ」
シンドリのメモでは、都市はちょっとした迷路になっているらしい。
そして召喚室、崇拝場所、兵器庫の三つが重要な施設になっているようだ。
そして通路には、白いアイレイドの壷や花瓶、ウェルキンドストーンなどが転がっている。
壷や花瓶はシンドリが作ったものではなくて、普通に遺跡に転がっていた物なのか。
その割には、シロディールにあるアイレイドの遺跡には見かけなかったな。モローウィンド限定品なのか?
目標を見つけるためには北へ向かう必要があるとメモに書いてあったので、北だと思われる方向へと進んでいく。
しかしその先は、崩れ落ちていて進めなくなっていたのだ。
「まいったな、いきなり予定が狂ってしまった」
「百聞は一見にしかずとはまさにこのことね。どうするの? 瓦礫を乗り越える?」
「ん~、登ってみるか」
――とまぁ、無理でしたとさ。
早速メモの内容と違うことになってしまった。
これ以上北へ進めないのだから、他の道を探すしかない。
ちなみに松明を灯さなければこの暗さである。
ウェルキンド・ストーンのある位置ぐらいしか見えたものではない。
この遺跡には石が豊富で、ヴァーラ・ストーンもいくつか見つかった。
おそらくまだ誰も入ったことがないのだろう。
シンドリが鍵をかけていたのかどうかは知らないが……
そして所々に転がっている、壷や水差しが目印になるぐらいだ。
メモにはドレモラが住み着いているという話なので、用心して進んでいく。
松明を使わずに、こっそり進むのがよいと思うのだけどね。
そしてある部屋に辿りついたとき、そいつは居たのだ。
遠目に見たら死霊術師にも見えるが、奥には岩でできたゴーレムも居る。
やはりこいつらか。
恐竜みたいな奴、蜘蛛みたいな奴、悪魔みたいな奴。そんな所だろう。
狭い通路でぶつかったから、敵が大勢でも一度に一匹しか相手にしなくて済む。
大勢を相手にする時、路地裏とかに誘い込むのも手だからな。
そして最後に、悪魔のような奴が二体残った。
アークメイジと戦士ギルドマスターのコンビとのタッグマッチだ。負ける道理がない。
緑娘は壁を使ったアクロバティックな攻撃、俺は踏み込んで右ストレート。
角度を変えてみると、緑娘は大股おっぴろげw
意外と緑娘も、闘技場で戦えばファンサービスになるかもしれんな。
そんな感じに、ドレモラが襲い掛かってきても問題なく進んで行くのであった。
………
……
…
しばらく埋もれた都市をうろうろしていたところ、なにやら厳かな部屋へと辿りついてしまった。
「なんだろなここは」
「崇拝場所ってこんな場所じゃないかしら?」
「言われて見れば、モラグ・バルに挟まれているな」
部屋の奥には、モラグ・バルの大きな像も奉ってあった。
確かにここが崇拝場所らしいな。
「それで、何を探すのかしら?」
「片っ端から壷や花瓶を頂いてしまえ」
「柱の上には白い石があるわ」
「ヴァーラ・ストーンだ、全部まとめて回収な」
出し惜しみしないぐらいの宝があるね。
ヴァーラ・ストーンなんて、シロディールにあるアイレイドの遺跡だと、一箇所に一つある程度しかないものなのに、ここだと至るところに飾ってあったりするのだ。
そして祭壇の上には、古代の巻物というものが置いてあった。
中身は解読不可能の言語で書かれているので読めないが、生贄の絵らしきものが多数描かれている。
こういうのをシンドリは求めているのではないかな?
そう思ったので、巻物を手に入れておくことにした。
「ちょっとラムリーザ、鍵のようなものがあるよ」
「んん?」
緑娘に呼ばれて行ってみると、崇拝場所にあった机の一つに、白い壷などと一緒に鍵が置いてあった。
キャッスルエクセレントなら、扉の色に準じた鍵を使って開いていく必要があるが、この鍵はどこで使うものか? ってかキャッスルエクセレントって何や?!
祭壇の裏側にはボタンがあったりする。
押してみたけど、何もおきなかった。
近くでは何も起きてないけど、どこか遠くで変化があったりするのだろうか?
そしてその先の扉は、崩れてきた岩で塞がれていた。
「ここはこれまでだな。後は召喚室と兵器庫か」
「こんな所にフローミルの氷杖ってのがあるのかしら?」
「わからんけど、壷や水差しを集められるだけ集めるのも悪くないね」
「そんなに壷を集めてどうするのかしら?」
「一個50万Gで売って歩く!(`・ω・´)」
「うわーあ、詐欺師っぽいわね」
「ふっふっふ……」
とまぁ別に怪しいことはせんでもよい(。-`ω´-)
残る二部屋を探して、お宝があれば全て回収していこうではないか。
続く――
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