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敵対的価格競争 後編 ~墓荒し~

 
 ジェンシーンの依頼で、ソロニールについて調査していたところ、アガマーと闇取引をしている様子を見せてきた。
 そこで今度はアガマーの家を調査してみようと思ったのだが、家に居ないときに調査した方がよいと考えて、出てくるのを待つことにしたのだ。
 そして気がつけば、夜が明けようとしていた――
 

「居た!」
「シッ、静かにっ」
「今日中には帰ってきてねって言ったのに何やってんのよ!」
「だから静かに、ここに住んでいる奴が怪しいので張り込んでいるんだよ」
「何探偵ごっこしてんのだか」
「正義のヒーローは、いつも忙しいのだ……(。-`ω´-)」
 
 緑娘ソニアに怒られてしまったが仕方がない。
 ここでアガマーが何者かということを押さえておかないと、ソロニールの店で売ってある商品の異様な安さが分からない。
 俺は緑娘を説得して、二人で張り込むことにした。
 
 ………
 ……
 …
 
 昼過ぎ――
 

 アガマーが家から出てきた。
 奴はちらっとこちらを見たが、気にする様子も無くどこかへ行ってしまった。
 
「誰か出てきたよ?」
「よし、これから奴の家を調査する」
「調査令状は出てるの?」
「そんなものは知らん。とりあえず鍵をこじ開けるから、衛兵に見つからないように壁になってくれ」
 

 ばれているのかな?
 気がついていないのかな?
 それとも見て見ぬふりをしているのか?
 以前ノクターナルから手に入れた不壊のピックで、鍵開けは簡単になっていたりするのだ。
 
「あなた、どろぼうさんも向いているんじゃないの?」
「既に何度かどろぼうさんをやっている(。-`ω´-)」
 
 そんなわけで、アガマーの家に侵入することは簡単にできた。
 緑娘には家の前で待ってもらい、もしもアガマーが戻ってきたとき、時間稼ぎをしてもらうことにしたのだ。
 

 地上部には特になにもなく、怪しい場所と言えば地下室の一角だった。
 どうもグラアシアの事件を思い出して嫌になるが、なんですかね、この禍々しいタペストリーに蝋燭。そして中央に飾るように置かれた本。
 邪教の経典か?
 

 本をちょろっと覗いてみると、最近の死亡者リストだったりした。
 この国の誰がどこに埋められたかの詳細が書き記されている。
 なんだ? アガマーは墓荒らしか?
 埋葬された遺品を盗み出して、ソロニールに安く引き取ってもらい、その盗品を今度はソロニールが安く販売しているというのだろうか……
 

 地下室の別の一角には、泥まみれの品物や遺骨らしきものが並べられていた。
 これらの様子から、アガマーは墓荒らし決定っぽい。
 俺は、この事実をソロニールに伝えることにした。
 
 ……って待てよ?
 
 墓荒らしで遺品を奪って売るのと、山賊荒らしで装備を奪って売るのと、何が違うのだろうか……(。-`ω´-)
 
 

「というわけでソロニール君、アガマーは墓荒らしだったよ」
「マジっすか? 冗談きついなぁ」
「アガマーの持っていたこのリストを見てごらんよ、最近の死亡者リスト」
「げっ、これは酷い。わかりました、アガマーとはもう取り引きはしません」
「んじゃアガマーを捕まえるので、何か知っていることがあったら今話していた方がいいですよ?」
「そういえば今日、帝都で何か重要なことをするって言っていたような……」
「リストでの最後の場所は帝都になっていたな、セリーナ・ロトナだっけ」
 
 というわけで、ソロニールは盗品らしき商品はすべて撤去することにしたようだ。
 これで後はジェンシーンの商業組合に加わってくれたら解決なわけだが、アガマーを放置しておくわけにはいかないな。
 追い剥ぎ狩りをしている俺にはあまり強くは言えないが、ここは同業者狩り……いや、俺は墓荒らし……、遺跡も墓かな?
 
 もういい!
 
 余計なことは考えずに、帝都の墓地へ行ってみよう。
 確か宮殿地区の周囲にあったはずだ。
 
 
 ………
 ……
 …
 
 

「『リンクここにねむる』だって」
「隣の墓は?」
「ユウシャロト ココニネムル」
「リンクにロトか、どこも荒らされた形跡は無いなぁ……」
 
 ――と思ったけど、正面にある大きな霊廟が、なにやら強引にこじ開けたような形跡を残していた。
 先ほどアガマーはどこかに出かけていってたけど、もしやこの中に?
 
 忍び込んでみたところ――
 

 お、居ますな? 用心棒も連れてきているのか?
 
「誰だ?!」
「俺はシロディールのアークメイジことラムリーザだ!」
「そしてその横にひかえしは、戦士ギルドのマスターことソニアだーっ!」
 
 別に次週になって、突然イメージが変わったりしないけどね。
 

 この国のギルドの筆頭二人が揃い踏み、負けるはずが無いね!
 しかしアガマーも負けていない。この期に及んで減らず口をたたいてきたのだ。
 
「ふん、お前がこのことを嗅ぎ付けるのは時間の問題だと思ってたよ。だからこうして罠を仕掛けて待っていたんだ」
「ぬっ、尾行からすでにばれていたのか?!」
「あんな怪しげな尾行で誤魔化せると思っていた方が不思議だな。今日の仕事は物を盗るためではなく、新しく死体を加えるためだ。覚悟しろ!」
 

 墓荒らし風情がイキるな!
 どうせマニマルコ以下の実力のクセにね。
  
 というわけで、墓荒らしの罰は死であるので、ともかくも正義の裁きは成されたと言える。
 
「これで終わりかしら?」
「いや、アガマーが墓荒らしであるという証拠を探そう」
 

 ちょうどいい所に、アガマーのショベルがあったりした。
 一応これが、アガマーの犯罪を証明する決定打になるだろう。
 後はソロニール、そしてジェンシーンに報告かな。
 

 ソロニールは、盗まれたアイテムやそれを売って稼いだお金を教会に寄進することにしたらしい。
 まぁ元々教会の物だ、と言えるかな? 埋葬品だし。
 そう考えると、追い剥ぎ狩りで得た装備は山賊共の物であり、べつにどこかから盗んだわけでも……
 
 いや、追い剥ぎ自体は同じようなもの、ただ埋葬されているか埋葬される前かの違い?
 
 
 もーええ、知らん。
 
 
 とにかくソロニールは、ジェンシーンの商業組合に加入することも決めたようだ。
 うん、健全なのはよいことです。
 
「今後ともコピアス・コインパースをよろしく!」
「とりあえず松明と修理用ハンマーを買おうかな、それ以外の日用品は特に要らん」
「まいどっ、10Gになりまっす!」
「宿代と同じかよ!」
 
 サービスしてくれたのが宿代ぐらいになってしまった。
 やはりこれらの消耗品は、いつの間にか補充されている樽や箱の中から頂くべきか?(。-`ω´-)
 
 
 以上、帝都にはびこる墓荒らしは退治されましたとさ!
 
 
 
 
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