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グレイ・プリンスの生い立ち ~悪魔の落とし子!?~

 
 現在のグランド・チャンピオンは、グレイ・プリンスという愛称で呼ばれているアグロナック・グロ=マログというオークである。
 なんかいつ見ても訓練しかしていない気もするが、チャンピオンとはどんなものなのか話を伺ってみよう。
 

「チャンピオン! お初にお目にかかります、魔術師ギルドのアークメイジと戦士ギルドのギルドマスターです! あとついでにブラッドレター……」
「ごきげんよう、このブラッドワークスに来るのは初めてかい? 自己紹介させてもらおう、私の名前はアグロナック・グロ=マログだ」
「知っとります、グレイ・プリンス」
「私も有名になったものだ。おめでたい事だが、シロディールの人間は英雄を求めているんだ。それに応えることができて嬉しい限りだよ」
「ところで、グレイ・プリンスってどういう意味ですか?」
「う~む、皆が私をそう呼んでいるのだが、私の生まれに関するあてつけも含まれていると思うのだ」
「半オークってやつですか?」
「そのとおり」
 
 オークと人間の間にも子供はできるのか。
 まぁブレトンという種族がハイエルフと人間の混血だと言うから、オークと人間の混血が居ても不思議ではないだろう。
 もっとも、マゾーガ卿との間に子供を作ろうとは思わないが……(。-`ω´-)
 
 グレイ・プリンスと呼ばれているアグロナックは、自分のことを貴族の息子だと言ってきた。
 だが出生が不明なところがあり、できることなら出生を証明して高貴な血を受け継いでいることを世間に知らしめたいのだそうだ。
 アグロナックの話では、自分はロヴィディカス卿とその使用人との間に生まれた子で、クロウヘイブンという場所で生まれたらしい。
 しかしロヴィディカス夫人は、アグロナックが生まれたときに怒り狂い、彼と彼の母を殺すと脅したそうな。
 そこで逃げ出して今に至ると。
 
 つまり不倫の結果……、ごほごほ(。-`ω´-)
 それって高貴な血筋と言えるのだろうか?
 
「つい最近他界した私の母が、死に際にこの鍵を私に渡し、生まれた場所であるクロウヘイブンでこの鍵が『真実の扉を開ける』だろうと言い残したのだ」
「真実はそこにある、ですか?」
「そこで頼みがある。クロウヘイブンへ赴き、この鍵を使って私の身分を裏付ける証拠となるものを見つけ出してくれ!」
「それは良いけど……」
「証拠を持ち帰ってくれれば、私の得意とする自慢の戦闘技術をいくつか伝授しよう。本では決して習得できない構えだ!」
 
 いいのか?
 不倫の証拠を探すことにならないか?
 まあいいか、知りたいのなら調べてあげよう。
 俺は、アグロナックから鍵を受け取ると、その場を立ち去った。

 
 
 
「グレイ・プリンスはシロディールの英雄だわ。あなたが彼に勝ったら、今度はあなたがシロディールの英雄になるのよ」
「なんだ? また野望か? 緑娘の野望といったところか。俺は戦いがあるから代わりに調べてきてくれ」
「何が緑娘よ。それにあたしが出かけちゃったらあなたに賭けて儲けられないじゃないの」
「う~む、それじゃあ二人で行くか」
 

 クロウヘイブンはここ。
 遠いな、アンヴィルの西じゃないか。
 まあいいか、移動は割愛!
 
 ………
 ……
 …
 
 アンヴィルの西へ向かうと、そこには砦の様なものが見えてきた。
 

 とても貴族の屋敷とは思えないけどなぁ……
 あんな所で生まれたってことは、あまり高貴な血筋とは言えないかもしれないね。
 

 それに、砦で迎えてくれたのは骨。
 あまりよろしくない場所な気がするけどなぁ……
 
 
 砦の中は薄暗く、狼やネズミがうろついているだけだ。
 既に何年も放棄されている砦の様で、高貴さなど微塵のかけらも無い。
 
 それでも一応探索を続けていると、鍵がかかっていて開かない扉が見つかった。
 アグロナックから受け取った鍵を使うと、その扉は重い音を開けて開いたのだった。
 
 

「なんか嵌められたような気がする」
「どうしてかしら?」
「こんな古ぼけた砦、しかも鍵で封印された奥に何があるというのだ?」
「宝があるかもしれないわ。もしあのオークが貴族なら、宝が残っているはずよ」
「ネコババするのか?」
「どうせばれないわ」
 
 まあいいか、アグロナックの身分を裏付ける証拠となるもの以外は頂いても問題なかろう。
 
 

 奥に進むと、居住区のような場所があり、そこには一人の男性がうろうろしているだけだった。
 何だ? こんな鍵のかかった場所に閉じ込められて何をしているのだ?
 
「こんにちは、アグロナックの件で話を伺いに参りました。あなたがロヴィディカス卿ですか?」
「血、血が来たぞ! お前の血をよこせーっ」
「なんでやねん!」
 

 その男は、俺の姿を見ると短刀を抜いて襲い掛かってきた。
 古ぼけた砦、鍵で封印された奥。こんな場所に居る人間がまともなわけはなかった、当然のことじゃないか!
 そして襲い掛かっていた奴の顔を見て俺は気がついた。
 

 吸血鬼じゃねーか! どこがロヴィディカス卿なんだよ!
 しかし俺はヴァンパイアハンター、吸血鬼などに負けるわけにはいかな――
 

 …………(。-`ω´-)
 
 まあいいか、勝ちは勝ちだ。
 

「いったい何だこいつは、なんでこんな所に吸血鬼が? それにこいつ誰だよ」
「あたしに聞かれても知らないわよ」
「ひょっとしてグレイ・プリンスの奴、将来の脅威となるかもしれない俺を嵌めるためにここへ向かわせて、戦う前から廃除してしまおうと考えたのではないだろうか(。-`ω´-)」
「オーウィンも彼に挑戦する勇気があるヤツが居ないって言っていたけど、こうして挑戦者を事前に消していたのかもしれないわね」
「俺が強すぎたのが想定外だったようだな」
「何よ、あなた何もしていないくせに」
「こほん、せっかく来たのだから、この居住区を調べて回るぞ」
 

 吸血鬼の住処にしては、小奇麗な場所だ。
 砦自体は古ぼけたものだったが、この空間だけは文明を感じるな。
 
「それじゃあ手分けして漁るぞ」
「はぁい」
 
 そこで緑娘と一旦別れて、それぞれこの居住区を調べることにした。
 そして俺が見つけたのは、一枚の手紙だった。
 

 これは使えるな。
 緑娘がまた何か愛を試すようなことを言ってきたら、これを見せてやろう。
 
「ちょっとラムリーザ、ロヴィディカス卿の日記があったよ」
「ほう、アグロナックの母と不倫した貴族の日記か」
 

「中身は……、見ないでおいてやろう」
「どうしてよ、読んじゃおうよ」
「人の日記を読むのは、感心せんな(。-`ω´-)」
「何よ、昔あたしと交換日記したことあるくせに」
「…………(。-`ω´-)」
 
 それじゃあ最後のページだけ。
 

 ……吸血鬼の日記じゃねーか(。-`ω´-)
 つまり、さっき襲い掛かってきた奴がロヴィディカス卿で、アグロナックの父は貴族じゃなくて吸血鬼だと言うのか?
 グレイ・プリンスは、吸血鬼とオークのハーフだったのか?
 
 ……強そうだな。
 
 まあでも、太陽が平気とかなんだかんだ吸血鬼の特徴を潰すような存在はロマンが無いよね。
 そういうのって、吸血鬼である必要が無いじゃん。ただの血を飲むだけの変質者じゃん。
 やっぱり吸血鬼は、ベラ・ルゴシだよね……って何の話だ!
 
 ――って、そんな話はどうでもいいか。
 アグロナックは吸血とかしていないみたいだしな。
 
 ………
 ……
 …
 

「というわけで、ロヴィディカス卿の日記を見つけたけど、あまり面白いものじゃないと思いますよ」
「おお、これでいいんだ。やったじゃないか!」
「いやぁ、最初の方は読んでないけど、ラストがね……」
「素晴らしい! ロヴィディカス卿の直筆じゃないか! これなんだ!」
「いや、その人は吸血鬼で……」
「その前に、約束どおり訓練をつけてやろう。アリーナで五秒以上私の前に立っていることもできるようになるぞ。このステップ、そして打つ……って君は武器はどうした?!」
「いやぁ、俺魔術師です。アークメイジです(。-`ω´-)」
「…………」
 
 
 困ったものだ。
 緑娘もこのフットワークは使わないだろうな。武器が剣ではないし。
 俺の場合、アリーナで五秒とかそういうのでなく、ゲートの場所から動かずに勝利することもできるのだけどな。
 もっともそれは「塩試合」になるから、もうやらないけどw
 
 結局何の実りがあったのか知らないが、こうしてアグロナックは自分の出生を証明して高貴な血を受け継いでいることを世に知らし――
 

 
 だから言ったじゃないか……(。-`ω´-)
 
「私の人生は偽り以外の何者でもない……、卑しい悪魔の落とし子だったのか……」
 
 
 それ以降、グレイ・プリンスはすっかりしょげ返ってしまった。
 なんというか、良いことをしてあげたのか、余計なことをしてあげたのか分からない結果になってしまったな。
 
 

「大義名分ができたわよ」
「なんやそれ」
「あなたは勝ち進んでグレイ・プリンスをやっつける」
「そうなるね」
「吸血鬼ハンターとして吸血鬼を退治するという大義名分ができたのよ」
「……そういう考えもあるか(。-`ω´-)」
 
 スキングラードのハシルドア伯爵のような良識派の吸血鬼も居るが、ロヴィディカス卿は普通に襲い掛かってきたしなぁ。
 鍵をかけて閉じ込めたのは、卿が吸血鬼だったからだろう。
 
 それでも一つ学んだよ。
 吸血鬼の血が半分入ると、皮膚の色が灰色になる……っと。
 
 
 
 
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©発行年-2019 らむのゲーム日記