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迷子の洞窟にて ~放逐の身となろうとも~

 
 さて、ブラヴィル監獄から逃げ出した逃亡者も始末したことだし、シェイディンハルに戻って報告かな?
 というわけで、ユニコーンを預けていたブラヴィルの馬屋へ向かったところ――
 

「ここで待っていれば会えると考えていましたよ」
「うわっと、えと、キーラバ――じゃなくて、クド=エイさんでしたかな」
「大学のラミナスから、アークメイジに早急に知らせて欲しいことがあるそうで手紙が届きました。ヴァンガリルという者をご存知ですか?」
「炭坑で氷漬けになっていた幻獣ですか?」
「それはヴァリガルマンダ。ヴァンガリルはずっと昔にギルドから追放されたものですが、なにやら迷子の洞窟という場所でよからぬことが起きているとか……。ひょっとしたら死霊術師かも……。そこで調査をお願いしたいそうです」
「何でアークメ……、ミド――ソニアの仕事ということでいいですか?」
「はい。調査が完了すれば昇進も用意してあるとか」
「というわけだ、魔術師ギルドの仕事をやるぞ」
「あたし別に魔術師ギルドで昇進しなくてもいい」
「じゃあ俺も戦士ギルドの仕事、手伝ってやらないぞ」
「む~……」
 
 お互い乗り気じゃなくても結局協力し合ってしまう。
 そこが結ばれた絆とでもいうのだろうか。
 

 問題が起きている迷子の洞窟の場所は、以前訪れたペライトの祭殿からさらに東へ進んだところにあるらしい。
 そういうわけで、再びブラヴィルからボートを使わせてもらうことになった。
 ちなみにこのボート、持ち主であるクルダンが居なくなってしまったので、今では魔術師ギルドが押収して使っているらしい。
 インペリアルブリッジの宿屋との往路に使用しているようで、魔法の力で宿屋の波止場まで自動で動く仕組みに作りかえられたようだ。魔法ってすごいねー。
 
「着いたら起こしてくれ。ただし、敵襲以外起こすな」
「なによそれ?」
 
 ………
 ……
 …
 

「着いたよ。起きないと踏むわよ」
「はやっ!」
 
 モーターボートかよ!
 というわけで、宿屋から東へと進んでいく。
 

 そしてペライトの祭壇。なんかドラゴンみたいだけど、まともな方のデイドラだから問題なし。
 

 ここが迷子の洞窟。やはり外観が……
 
「あら? なにか手紙が落ちてるよ」
「なんだろう」
 
 緑娘の見つけた手紙には、以下のようなことが記されていた。

 書いた人は、クド=エイの言っていたヴァンガリル。
 なにやら旧友のエランドゥルがリッチとなってしまったらしい。
 この二人は不死魔術の研究をしていたので、ギルドから追放されたようだ。ひょっとして死霊術師か?
 そのために戦闘魔術師の派遣を断られ、ヴァンガリル一人でリッチと化したエランドゥルを消滅させなければならなくなったという。
 大丈夫、アリーレさんならともかく、基本的に戦闘魔術師は役に立たないから。シローンでは一緒に戦ってくれなかったし、フィスラゲイルとかねぇ……
 そしてここは、不吉なカタコンベなのだとさ。
 

 迷子の洞窟へ入ってすぐの場所で嫌な予感がしたね。
 これは死霊術師がよくやっていることじゃないか。やはりここは死霊術師の巣窟か?
 

 手紙にカタコンベと書いてあったように、墓地になっているようだ。
 こんな遠くに埋葬して、あとでお参りするのが大変じゃないかね?
 もっとも墓地裏の家ってのもあまりお勧めできないけどな。
 
「誰だお前は?! 侵入者か!」
「むっ、誰か分からんが見つかったか?!」
 
 何者かが襲い掛かってきたので、とっさに魔法を放つ。

 暗くてよく分からんかったが、死霊術師だったよな?
 やはりここは死霊術師の巣窟か。
 ヴァンガリルとエランドゥルは不死魔術の研究していたと言うし、普通に死霊術師退治の依頼じゃないかねこれは?
 
 途中で部屋みたいになっているところがあり、丸められたメモが見つかったりした。

「なんだろう、3歩前に歩いてみて」
「歩いたわよ」
「次は5歩右に、次は6歩上り」
「登る場所なんてないわ」
「7は苦痛のために」
「なによそれ」
「8歩は子供を泣かせ、9歩でカジートの目は見開く!」
「意味わかんない!」
「そうか分かったぞ! ジ・スカール先輩だ!」
「子供を泣かせたのは、ぬいぐるみ泥棒のことじゃないの?」
「まあいい、意味分からんからこの手紙はスルー」
 
 死霊術師は一人ではなく、数名立てこもっているようだ。

 相変わらずえげつない攻撃をする。
 まぁ俺の一点集中霊峰の指改や、先ほど放ったフリーズ・レイも魔力のエネルギーで刺しているようなものだから同じだけどね。
 
 次に見つけた手紙は、以下に示すようなもの。

「これはリッチと化したエランドゥルが書いたものみたいだな」
「腐敗とか腐乱とかを好むなんて変」
「妖蟲とか書いているし、マニマルコは妖蟲の王だったけどな」
「リッチになったから老いていくヴァンガリルを見下しているけど、リッチって朽ちていくだけじゃないかしら、忘れられた者とか」
「常人には理解できんものだ、死霊術とはな(。-`ω´-)」
 
 
 襲い掛かってくる死霊術師を蹴散らしながらさらに奥へと進んでいく。
 すると途中から洞窟は要塞みたいな石造りの建物と変わっていった。

 壁にかかっている旗は、マニマルコのいた場所にもかかっていたものだ。
 
「なんか魔術師ギルドへの公開レターがテーブルの上にあったよ」
「あたし戦士ギルドだから関係ない」
 
 一応現在のアークメイジだし、確認しておくか。
 手紙の内容は、ヴァンガリルがエランドゥルの精神を汚すリッチを消滅させることに失敗したというものだった。
 そして、その邪悪なる物がヴァンガリルの中にも根付いてしまったということで、手紙は途中で途切れるように終わっていた。
 なんだ? かゆい うま、か?
 
 そして二通目のレターがこれである。

「なんかえらいことになっているようだ……(。-`ω´-)」
「公開脅迫状って……」
「マニマルコとか書いてあるな。クヴァッチとも書いてある、あの謎の町は死霊術師関連の町だから誰も触れないのかな?」
「でもさ、それってここにまだリッチと化したエランドゥルが居るってことじゃないかしら?」
「だな、後のためにここで退治しておこう」
 

 石のベッドとか用意されていて、ここは居住区にもなっているようだ。
 しかしどこかにリッチが住みついていると分かれば用心してしまう。
 もっとも、雑魚っぽいリッチを何度も倒してきたから、それほど悲観はしていない。
 
 その居住区の一角で鍵を手に入れ、同じく居住区にあった大きな門は、その鍵で開くことができた。

「なんだか向こう、儀式場みたいね」
「静かに、なんかおる」
 

 暗い祭壇の上には、何者かがうろついていた。エランドゥルか?
 その時、上から不気味な声が響いてきた。
 
「何者かが侵入してきたな? 我がエランドゥル=ヴァンガリルと知っての狼藉か?」
「二人は融合してやがった……(。-`ω´-)」
「いや、二重人格じゃないのかしら?」
 

「とりあえずくたばっていろ、どうせリッチだろ!」
「あーあ、身も蓋も無い」
 

「やっぱりリッチだったな」
「そうね」
 

 リッチと化したエランドゥル? ヴァンガリル? は魔法のウォーハンマーを持っていた。
 アンデッド退散の魔力が込められているが、リッチがこれを持っているのも妙な話だ。
 例えばドラゴンがドラゴンキラーを持っているような……
 

 そこは玉座のようになっていて、玉座のうしろの箱の上に、また別の手紙が置いてあった。
 

 死霊術師と有利に戦う為の研究に役立つもの。
 それは先ほど入手したアンデッド退散の魔力が込められていたハンマーだろうか?
 それにこの手紙にはヴァンガリルがエランドゥルの魂を開放できたと確信していると書いてある。
 ならばさっきのリッチは何だ?
 

「骨の上に座っているわよ」
「気にするな。さて、考察タイムと行こう。君の意見を述べてみたまえ」
「えっとね、ヴァンガリルとエランドゥルは同一人物で二重人格のエランドゥル=ヴァンガリル。善のヴァンと悪のエランね。それで長い間善と悪が戦っていたけど、結局善の心は悪の心に負けてリッチと化してしまったの」
「さしずめヴァンガリル博士とエランドゥル氏の奇妙な事件ってところかな」
「そうよ。それであなたの考えはどうなの?」
「そうだな、ヴァンガリルとエランドゥルはやはり別人。ヴァンはリッチに取り付かれたエランを開放しようとして、さっきのハンマーを使って確かに成功した。しかしリッチの残留思念がエランから抜け出して、今度はヴァンに取り付いたのだ。この厄介なリッチは、宿主がやられるたびにそれを退治したものに乗り移り、何万年も生きてきたのだ」
「そ、それじゃあそのリッチを退治したあなたは――?」
「――ふはははは、気がついたな! 貴様もこのラムリーザ=エランドゥル=ヴァンガリルが永遠に生きるための糧となるがよい! ふっははははっ!(`・ω・´)」
「……馬鹿みたい」
 
 
 …………(。-`ω´-)
 
 
 
 
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